4月にMicrosoftがTwitterのデータを人工知能(AI)のトレーニングに使用していると批判していたイーロン・マスク氏ですが、9月1日に「X」(旧Twitter)もユーザーの投稿をトレーニングに利用する計画を発表しました。9月29日に施行される新しいプライバシーポリシーによれば、ポリシーで述べられている目的に基づき、会社は収集した情報や公に利用可能な情報を、機械学習や人工知能モデルのトレーニングに使用する可能性があります。
TikTokとSnap、AIトレーニングにユーザーデータは不使用?SNS各社のAIトレーニング事情は?
現行のプライバシーポリシーにはこの文言は含まれていないが、XがどのAIモデルを指しているのかは不明です。イーロン・マスク氏は数カ月前に自身のAI企業を立ち上げたことがあります。
イーロン・マスク氏は、自社が使用するデータは
公開データだけで、DMやその他の非公開データは含まれない
とX上で回答しています。
この方針変更の数日前に、Metaは自社のアプリ(「Facebook」「Instagram」、そしてXの競合である「Threads」)のユーザーデータをAIのトレーニングに使用すると発表しました。
TikTokとSnapは共にチャットボットをリリースしていますが、ユーザーの投稿をAIトレーニングに使用するかどうかは明言していません。SnapのAIチャットボット「My AI」は、自らの会話データをトレーニングに使用するものの、一般的なユーザー投稿は使用していないとされています。
YouTubeは動画の解析とレコメンデーションにAIを使用していますが、AIトレーニングの目的で動画を使用するかどうかについては、公には言及していません。
ChatGPTさんに聞いてみた
SNS各社がユーザーの投稿をAIトレーニングに使用しだしていますが、これをうけてユーザー側が気を付ける事ってありますか?
ソーシャルネットワーキングプラットフォームがユーザーの投稿をAIトレーニングに使用し始めることを受けて、ユーザーが注意すべきいくつかの点は以下の通りです:
- プライバシー設定の確認: SNSのプライバシー設定をしっかりと確認し、どのようなデータが公開されているのかを把握してください。
- 投稿内容の慎重な選定: 個人情報やセンシティブな内容を投稿する際は、その情報がどのように使用される可能性があるかを考慮してください。
- 利用規約とプライバシーポリシーの確認: 新しいポリシーが発表された場合は、それをしっかりと読んで理解するようにしましょう。
- 匿名性の確保: 必要であれば、匿名での投稿やアカウント作成を検討してください。
- データのバックアップ: 重要な情報は自分自身でもバックアップを取っておくことが有用です。
- SNS以外の通信手段の利用: センシティブな情報のやり取りは、SNS以外のセキュアな通信手段を使用することを検討してください。
- ユーザーの声を上げる: プラットフォームがユーザーデータを不適切に使用していると感じた場合は、その旨を公にするか、必要な場合は当局に報告することも考慮に入れてください。
以上のような対策を講じることで、ユーザー自身のデータがどのように使用されるかについて、よりコントロールを持つことができるでしょう。
編集後記
もともとSNS上にセキュアな情報やセンシティブな情報を投稿するつもりもないですが、投稿をAIトレーニングに利用するということになるとますます投稿する内容に慎重にならないといけませんね。
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