オープンAI、新モデル「GPT4.5」を発表—会話の自然さと正確性が向上

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米オープンAIは27日、会話に特化した生成AIの最新モデル「GPT4.5」を発表した。

同社によると、新モデルは文脈の理解力や微妙なニュアンスの把握能力が向上し、より自然で直感的な会話が可能になったという。また、誤った回答をする頻度も大幅に減少した。試作版は、チャットGPTの月額200ドル(約3万円)の有料プラン「プロ」利用者や開発者向けに提供される。

公開されたデモでは、利用者が「友人に約束をキャンセルされて苛立っている」という状況で、「彼らが嫌いだ!」といったメッセージの作成を依頼する場面が紹介された。従来のモデルでは「うんざりしている。もう連絡してこないで」といった直接的な表現を返すのに対し、「GPT4.5」では、

ChatGPTさん
ChatGPTさん

友人関係を保つうえで、感情を明確にしつつも優しい表現のほうが良いかもしれません

と提案。そのうえで、

ChatGPTさん
ChatGPTさん

あなたに会うのを楽しみにしていたので、正直とても怒っている。どうしたのか話せる?

と、相手を思いやる表現を提示した。

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専門家の反応は?

OpenAIのCEO、サム・アルトマン氏はX投稿で「思慮深い人と話しているように感じる初めてのモデル」とGPT-4.5を評しています。文脈理解とニュアンスの把握に優れたこのモデルは、従来よりも人間らしい自然な会話が可能で、誤答も大幅に減少しました。しかしGPU不足により、当初は月額約3万円のProプラン限定で提供され、Plus層への展開は追加GPU導入後の翌週に延期されています。

この進化により、AIとのユーザー体験が向上し、カスタマーサポートや教育、メンタルヘルスケアなど、人間らしい対応が求められる分野での活用が期待できます。つまり、GPT-4.5はIQよりもEQに寄せられており、推論系モデルとは補完関係にあるといえそうです。

私自身はGPT-4.5を使ったことがなく、デモを見た程度なのでなんとも言えないのですが、確かに若干の性能向上は見られるものの、率直に言えば進化は停滞しているか、少なくともスピードが落ちているという印象です。とはいえ、これは別にOpenAIだけの問題ではなく、ひたすら学習データや計算リソースを増やしていけばおのずと性能は上がるのだ、というAIにおけるスケーリング則の限界が見えてきているのかもしれません。性能が頭打ちのまま主要プレーヤーが価格競争に巻き込まれるとAIバブルの終わりが見えてくるかもしれませんし、日本のような後進国にもチャンスが巡ってくる可能性もあります。

ネットの反応は?

年内にGPTシリーズと推論強化型のoシリーズを統合した「GPT-5」のリリースが予定されているため、今回の4.5の発表はその前哨戦と言ったところでしょうか。提供されているのも現在は限定的なようです。

AIの発達によりAIが人間の感情をどこまで理解できるのか興味がありますが、最近の成長ぶりをみると人間の感情を理解することなど存外たやすいのかもしれないですね。

ここまで来ると、コミュニケーションが苦手な人は、手放せなくなるね。生成AIを挟まないで自分の言葉や感情を表に出すのが怖くなる人も多いだろう。新たなタイプの依存症にも発展しそうだし、今まで生成AIを挟むことで上手くできていたコミュニケーションが、生成AIが使えないときは話ができなくなるとか、ありそうだね。

編集後記

おき編集長
おき編集長

こんなに自然に返答できるようになるとサポートのコールセンターやチャットボットでAI使っているところの精度がかなり上がりそう

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