データセンターやオフィスのIT設備が、地味に、でも確実に守られている…
それを支えているのが「ファシリティマネジメント」。
今回は、電源装置やサージ対策、環境配慮まで、ITインフラの“裏側”を支える考え方を学びましょう。
無停電電源装置(UPS)
▶ 停電や電圧の瞬間的な低下に備えて、一時的に電力を供給してくれる装置。
◆UPSのしくみとは?
- 電源が落ちたとき、内蔵バッテリーで数分〜十数分だけ給電を継続
- その間に、サーバーやネットワーク機器の安全なシャットダウン処理ができる
📌図解:UPSのしくみ

2. 自家発電装置
▶ 長時間の停電などに備えて、建物や施設全体に電力を供給する装置
- 燃料でエンジンを動かして発電(ディーゼル式など)
- 病院・データセンターなどに設置される
💡UPSは短期の“つなぎ”、自家発電は“長期供給”という役割分担!
3. サージ防護とは?
▶ 落雷や異常電圧が原因で、機器が壊れるのを防ぐ装置を設置すること。
◆サージ防護装置(SPD:Surge Protective Device)
- 配電盤やコンセントに設置し、余分な電圧を逃がす
- 雷サージ・ノイズサージに対応
- IT機器・サーバー保護のために必須!
4. グリーンITとは?
▶ ITによる環境負荷の低減を目指す取り組み。
- データセンターの電力消費を最適化
- クラウド活用による資源効率化
- 冷却システムの省エネ化 など
💡「ITで環境にやさしく」がキーワード!
FAQ(よくある質問)
- QUPSがあれば停電しても安心?
- A
数分間だけなので、その間に安全にシャットダウンさせる必要があります。
- Qサージ防護装置って家庭にも必要?
- A
大切なPCやTVがあるなら、雷ガード付きの電源タップなどが家庭向けSPDになります。
- QグリーンITってエコなPCを買うこと?
- A
それも一部ですが、IT全体の省エネや環境配慮のことを指します!
練習問題①
無停電電源装置(UPS)の主な目的として、最も適切なものはどれか?
A. 停電時でも長時間電力を供給し続けるための装置
B. 電力会社からの請求を自動で処理するための装置
C. 停電などの瞬時電源障害時に、一時的に電力を供給する装置
D. 発電した電力を売電するための制御装置
正解:
C
→UPSは、停電時や電圧低下時に一時的に電力を供給し、システムを安全にシャットダウンするために使われます。
練習問題②
次のうち、「サージ防護装置」の役割として最も適切なものはどれか?
A. 電気料金の計算と通知を行う
B. サーバーの冷却を自動で行う
C. 落雷などで発生する過剰な電圧から機器を守る
D. サーバーのアクセス権限を管理する
正解:
C
→サージ防護装置は、雷やノイズなどの異常電圧(サージ)を逃して機器を保護するための装置です。
練習問題③
グリーンITの目的として、最も適切なものはどれか?
A. 高速で電力を消費することで処理能力を向上させること
B. ITを活用して環境負荷の低減を目指すこと
C. データベースを緑色で装飾して管理すること
D. 電源をこまめにON/OFFする手作業による省エネのこと
正解:
B
→グリーンITとは、IT機器やシステムの使用において省エネ・環境配慮を推進する取り組みです。
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