ACジャパンとはどういった仕組み?

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一般の方には馴染みの薄い、ACジャパンのCMに差し替えられる仕組みについてご説明します。

一部では、フジテレビのCM枠が多くACジャパンに差し替えられていることから、「フジテレビが倒産するのでは?」といった報道も目にしますが、現時点ではそれは誇張された内容と言えます。

テレビCMの仕組みとしては、CM枠を契約した時点で費用が確定し、広告主がキャンセルしても支払った金額は返金されません。

これは、ホテルや航空券の予約時にキャンセルしても料金が戻らない場合があるのと似ています。ただし、ホテルや航空券ではキャンセルによって空室や空席が生じますが、テレビCMの場合、放送時間が秒単位で管理されているため、空いた枠をそのまま放置することはできません。そのため、代わりにACジャパンの広告が放送される仕組みです。

ACジャパンは、社会問題に対する意識を高めるための公共広告を制作する公益社団法人として、メディアを通じて啓発活動を行っています。

最近では、「寛容になろう」というメッセージを込めた「寛容ラップ」が話題になるなど、ACジャパンは「環境汚染」「公共マナーの悪化」「人間関係の希薄化」といった社会問題に焦点を当てた公共広告を制作しています。今回の差し替えでは、特に「決めつけ刑事」の広告がタイムリーだとして注目を集めているようです。

一方で、フジテレビの広告枠がACジャパンに差し替わることで、ACジャパンに収益が発生すると誤解している人もいるようです。しかし、ACジャパンには差し替えによる収益は一切なく、税金も投入されていません。この組織は、会員企業の社会貢献活動の一環として運営されている公益団体です。

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テレビCMの差し替えは基本的に広告主が全額負担

つまり、広告主がテレビCMをACジャパンの広告に差し替えた場合でも、ACジャパンに収益が入ることはなく、テレビCMの費用は全額フジテレビに支払われる仕組みになっています。

ホテルや航空券の場合、前日キャンセルで一部返金されるケースもありますが、テレビCMは広告枠の需要が非常に高いため、一度契約した後の直前キャンセルは基本的に認められず、全額支払いが発生するのが通常です。

実際、東日本大震災直後に全てのテレビCMがACジャパンの広告に差し替えられた際も、テレビCM費用はすべて広告主が負担していました。このような状況に対し、一部の広告主からは「有事の際の広告差し替えは業界全体で責任を分担すべきであり、すべての費用を広告主が負担するのはおかしい」という意見が出されたこともあります。

今回のフジテレビにおける騒動では、トヨタをはじめとする大手広告主が、すでに契約した広告投資が無駄になるリスクを承知の上で、「現在のフジテレビには自社広告を流したくない」という判断を下したと言えます。

一方で、一部の広告主は「CMをACジャパンの広告に切り替えたとしても、広告費が戻るわけではなく、損失が発生するだけ」とし、「イメージ悪化のリスクを負いながらも、テレビCMを放送せざるを得ない」という声を投稿しています。

つまり、フジテレビがCMをACジャパンの広告に差し替えられた場合でも、短期的には収入の減少はありません。仮にすべての広告主がCMをACジャパンに切り替えたとしても、フジテレビが倒産することはないのです。

編集後記

おき編集長
おき編集長

ACのCM見ると震災の頃を思い出しちゃうので辛いですね。

コメント

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