長押しして4Kで読み込んでって何？

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2025.01.20

最近、Xでは「長押しして4Kで読み込んで」というミームが世界中で話題になっています。しかし、画像によっては期待通りに動作しないことがあり、混乱が広がっているようです。

ミームを解説するのは一筋縄ではいきませんが、この機能について詳しく知りたい方のために、アプリの挙動を調査してみました。

※ミームとは・・・文化や情報の一部が、人々の間で模倣や共有を通じて広まる現象やその内容を指します。インターネットでは特に、画像、動画、フレーズ、または行動が短期間で爆発的に広まり、多くの人に共有される現象を指すのに使われます。ネットミームの例としては、面白いキャプション付き画像、リミックスされた動画、流行りのチャレンジや動作が挙げられます。

「4Kを読み込む」が出てこない場合とは
高画質を楽しめるがデータ消費量には注意
編集後記

「4Kを読み込む」が出てこない場合とは

このミームが指しているのは、X（旧Twitter）が2021年に導入した写真を高画質で読み込む機能です。

操作方法として、iOSアプリでは画像を単独で表示した状態で長押しすると、メニューに「4Kを読み込む」が表示される場合があります。一方、Androidアプリでは「4K画像を保存」と表示される仕様です。

PCのWebブラウザーでは特別な操作は不要で、画像を単独で表示すれば、既に最高画質で読み込まれているようです。

ただし、Xに投稿された画像のサイズによっては「4K」メニューが表示されないことがあります。これは、投稿者があらかじめ縮小した画像をアップロードしている場合や、Xの設定により画像が意図せず縮小されている場合に起こります。

Xの設定メニューには「アクセシビリティ・表示・言語」→「データ利用の設定」→「画像を高画質でアップロード」という項目があり、これを有効にすると、画像は長辺が最大4096ピクセルでアップロードされます。

一般的に4K解像度と言えば3840×2160ピクセル（16:9の場合）を指すことが多いですが、Xでは現在の仕様で扱える最大サイズである4096×4096ピクセルを「4K」と呼んでいるようです。一方、この設定が無効の場合、アップロードされる画像は長辺が最大2048ピクセルに縮小され、こうした画像では「4K」メニューは表示されません。

また、PCのWebブラウザーでは「データセーバー」という設定項目があり、これがオンになっている場合、アップロードする画像が自動的に縮小される仕様です。

さらに、iOSアプリでは「4Kを読み込む」を実行できるのは最初の1回のみで、その後はメニューに表示されなくなります。この場合、画面にはすでに4Kの高画質画像が表示されていると考えられます。

高画質を楽しめるがデータ消費量には注意

画像を高画質で見るために追加の操作が必要なのは、スマホのデータ通信量を考慮した仕様と考えられます。

例えば、5000×3750ピクセル、5.6MBの画像を高画質でアップロードすると、4096×3072ピクセルに縮小され、ファイルサイズは2.3MBになります。しかし、これでもモバイル回線を利用する場合には大きすぎる可能性があります。たとえば、3GBのデータプランを契約している場合、理論上は約1300枚分の画像を表示できますが、実際にはほかのデータ通信もあるため、上限に早く達してしまうでしょう。

そのため、Xでは用途に応じてさらに小さいサイズの画像を使い分けています。タイムライン上では「small」（680×510ピクセル、114KB）、個別の投稿表示では「medium」（1200×900ピクセル、326KB）といったサイズが使用されているようです。

縮小された画像と「4K」の高画質画像では、どの程度の違いがあるのでしょうか。画面上での見え方をイメージできるよう、再現した例を作成してみました。

こちらは通常の表示状態を再現したものです。画像サイズには大きな差がありますが、適切に縮小されているため、見た目ではほとんど違いを感じることはないでしょう。