「自由の女神像をフランスに返せ」発言に米国が反論

※当サイトではアフィリエイト広告を利用し商品紹介を行っております

ニュース

ニューヨークの自由の女神像は、フランスがアメリカ独立100周年を記念して贈ったもので、1886年に完成しました。

AP通信によると、フランス選出の欧州議会議員であるグリュックスマン氏は16日、トランプ大統領が2期目を務めていることを受け、アメリカ国民が「暴君を支持する選択をした」と批判。その上で、「アメリカはもはや自由の女神像にふさわしくない」と主張し、「自由の女神像を返還すべきだ」と発言しました。

記者
記者

トランプ大統領は自由の女神像をフランスに送り返しますか?

ホワイトハウス<br>レビット報道官
ホワイトハウス
レビット報道官

絶対に送り返しません。私が無名のフランスの下級政治家にアドバイスしたいのは、フランス人がいま、ドイツ語を話していないのは米国のおかげだと思い出すべきだということです

ホワイトハウスのレビット報道官は、自由の女神像の返還について「絶対に応じることはない」と明言しました。さらに、第二次世界大戦中の1940年代にナチス・ドイツがフランスを占領し、その後アメリカを中心とする連合国が勝利した経緯に触れ、「フランス人がドイツ語を話していないのはアメリカのおかげだ」と指摘。「偉大なこの国に感謝すべきだ」と強調しました。

スポンサーリンク

専門家の反応は?

自由の女神の正式名称は「世界を照らす自由」。その自由を圧殺しようとしているアメリカに自由の女神はもはやいらないと発言したのは、フランス社会党のグリュックスマン議員で、その政治的立場を踏まえる必要はあるだろう。 しかし欧州のエリートの多くがもはやアメリカからの自律を唱え始めているのは確かだ。最近も、軍幹部が「アメリカがフランスを解放したというが、そもそも42年の日米開戦まで何もしようとしなかった勝手な国だった」と発言するのは聴いて驚いた。 アメリカ独立をフランスは助け、フランス解放をアメリカを助けた。そんな古くからの米仏関係が大きく崩れようとしているのは事実だ。

この論争では、発言したフランスの政治家側の分が少し悪いと感じる。「自由の女神」像の寄贈は、米国独立100年の記念(フランスも米国側に立って、独立戦争を支援した)と、奴隷制度の終了を記念するという、二重の意味があった。このため、像の腕には独立記念日を記した石版が置かれ、足は鎖を踏み斬っている。

二度の大戦では、フランスはドイツに対して劣勢になり、第二次世界大戦では占領を受けている。その前の普仏戦争でも、プロイセンに対して実質的には負けているので、フランスが現在の地位を維持する上で、米国の支援は不可欠であったと考えても間違ってはいない。

欧米間の歴史問題には、ユーモアとウィットで臨むべきで(誰も得をしないので)、2000年の大統領選挙の際の、ブッシューゴアの対立において、英国側から「独立承認を取り消す」としていたことの方が、安心して見ていることができた。

ネットの反応は?

アメリカ人て、ごく一部の人間以外は海外(国外)って日本人の考えているよりもはるかに遠い存在なんですよね。

ある意味、月や火星の出来事に近いかも知れない。 州内から出たことが無い人も多く、州をまたぐのはある意味国外旅行に近い。 テレビでもアメリカ以外の報道がなされることはニュース番組以外では皆無に等しい。 挙句の果てに教育水準は基本的非常に低く、キリスト教の創世記が事実であるとの教育もなされているところもある。

アメリカ人の本来の実像をよく考えたほうが良いです。

まあフランスの政治家は、「今のアメリカの状態」を言っているのであって、そこに昔の話をされてもねという事だがね。

アメリカと欧州は今や価値観を共有できない、という事の象徴として言ってるだけだろ。 

こんなこと言いだしたらそもそもアメリカが国として存在できるのは誰のおかげだという事に過ぎない。

編集後記

おき編集長
おき編集長

アメリカにはもう少し余裕のある返しをしてほしかったですね

コメント

タイトルとURLをコピーしました