メルカリは5月22日、フリマサービス「メルカリ」において、商品の価格を設定せずに出品できる「価格なし出品」機能を追加した。この機能により、出品者は購入希望者からの提案を基に、後から価格を決定することができる。
価格なしで出品された商品の価格部分には「???」と表示される。購入者は商品ページから出品者に購入希望価格を提案でき、出品者がその価格を承認すると、その価格で販売が開始される。価格を提案した購入者には販売開始の通知が届き、その後は通常の購入手続きを行うことになる。
価格を設定せずに出品できる機能の導入の背景は?
メルカリが1666人を対象に行った自社調査によると、アプリの操作や適切な販売価格の設定、価格交渉への対応などが、メルカリ利用時に面倒だと感じることの上位に挙げられました。また、価格設定が面倒で出品を取りやめてしまうケースもあるという。このような問題を解消するために、今回の新機能が導入されたとしています。
専門家の反応は?
購入者から価格の提案を受けるという点ではオークションに似ていますが、この新機能はあくまで価格の提案にとどまり、販売が始まれば誰でも購入できるという違いがあります。
出品する商品の相場をよく知っている人にとっては不要な機能ですが、そうでない人もいます。一方、購入者は類似商品を真剣に比較検討することで、出品者より相場に詳しくなっている場合があると考えられます。
メルカリはさらに取引を増やすため、あの手この手で出品や発送のハードルを下げる工夫を凝らしています。そういう意味では、購入者が持っている知見を活用する優れたアイデアという印象を受けます。
出品に慣れている人にとっては、余計な機能かもしれないが、出品に慣れておらず、早く処分したい人にとっては、すでに買い手がそんざいし、自分が納得すれば売れる仕組みは、買取に持ち込まずに、梱包さえすれば発送できるという意味では良い機能と言える。
売価を設定しないという選択のみで新たな販売ができる事と欲しい人にとっても値段でオファーできる機能が付加されるのは良い事。これにより、出品比率が上がれば好都合。
個人でも遺品整理や断捨離で大量の品物を処分したい場合に、需要が大きい品物なら相場調査の手間をはぶいて適当な価格での購入を期待できます。
買い手にとっては”値下げ相談OK”、”値下げNG”の人を雰囲気や文章で見分けていた状態が、システムとして「購入価格を提案して欲しい」「それ以外」と明確に分かれ、気兼ねなく購入価格を提案しやすくなったと言えます。
ネットの反応は?
他サイトの同機能を利用した事がありますが、価格提案して来るのは全員相場より安い(しかもかなり)価格の人しか提案して来ません。
通知が来て見に行ってお断りの連絡出して・・・手間ばかり増えて高く売れる訳でもなく意味がありませんでした。
やるなら出品者が購入者には見えない最低販売価格を設定し、それ以下の価格提案は無条件でシステム的に断りを入れる(出品者には価格提案があった通知も出さず)ようにすればいいかな。
相場よりだいぶ安い価格ばかり希望してる人はいつも買う機会を逃してると思うよ。先日も定価の半分の商品に2人が価格交渉のコメント残してたけど、私はそれを無視して即購入した。
過去に売れた値段はたしかに低い価格だったかもしれないけど、供給量が少なくなってくれば相場は上がったりもする。過去の相場じゃなく今の相場を見ないとね。
編集後記
やたら安い価格を提案されたら断るのが面倒そうですね。
とか考えると結局出品しないっていうね。
コメント