「京急蒲タコハイ駅」看板撤去へ 強まる酒広告規制

※当サイトではアフィリエイト広告を利用し商品紹介を行っております

ニュース

サントリーと京浜急行電鉄が京急蒲田駅(東京都大田区)で実施中のコラボイベントが、アルコール依存問題に取り組むNPO法人から「公共の場にふさわしくない」との抗議を受け、対応を迫られている。サントリーのチューハイ「こだわり酒場のタコハイ」にちなんで設置された「京急蒲タコハイ駅」の看板などが撤去されることとなった。飲酒による健康リスクを示す厚生労働省の飲酒ガイドラインが2月に発表されたこともあり、酒類メーカーの広告はさらに慎重な対応が求められそうだ。

スポンサーリンク

「乗客に禁酒中の人もいる」

抗議の声を上げたのはNPO法人「ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)」である。主婦連合会と連名で、同イベントの中止を求める申し入れ書を17日にサントリーと京急電鉄に送付した。

ASKのホームページに公開された申し入れ書では、「駅は不特定多数が利用する極めて公共性が強い場です。乗客には、20歳未満、ドクターストップで禁酒・断酒中の人や飲めない体質の人もいます」と指摘している。「駅の呼称を期間限定で『京急蒲タコハイ駅』とし駅空間をその仕様に変更するなど、公共性を完全に無視した愚行」と非難し、イベントの中止を求めた。

京急蒲田駅構内でイベントは継続

同イベントは、飲み屋街として知られる蒲田を盛り上げるため、サントリーと京浜急行電鉄、大田区商店街連合会が協力して企画したものだ。6月18日までの期間中、京急蒲田駅を「京急蒲タコハイ駅」として特別装飾を施し、2番線ホーム上の構内や停車している列車内で蒲田名物の餃子とタコハイが楽しめる酒場(18日~19日、6月8日~9日)を開業するなど、多彩な催しを展開している。

ASKの抗議を受け、サントリーは

サントリー
サントリー

今回の活動の一部においてふさわしくないといったお声をいただいたことも確かであり、真摯に受け止め対応していきます

とコメント。同駅西口に掲げていた「京急蒲タコハイ駅」の看板を今月29日までに撤去するなど、装飾期間を短縮し、構内に掲出予定の広告を縮小することで対応するとした。

ただし、「安全性は確保できている」として、構内での酒場の催しは継続する方針を示している。

世界は酒類の販売広告規制の流れ

大量飲酒による健康被害や未成年の飲酒防止の観点から、酒類の販売広告に対する規制は世界的に厳しくなっている。世界保健機関(WHO)が2010年に酒類広告の規制に関する新指針を採択した際には、国内の酒類業界団体が自主規制を強化した。それまで休日や祝日は午前5時から正午まで自粛時間としていたテレビ広告を、曜日を問わず午前5時から午後6時まで自粛することを決めた。

欧米では酒類広告を規制している国も多く、日本の酒類広告の多さに驚く訪日客もいる。飲酒を制限するイスラム教徒の多い国からの訪日客が増える中、広告の規制強化が求められる可能性もある。

ASKによる抗議も活発化しており、駅構内や列車内の酒類広告を抗議により撤去させた例も過去に存在する。4月24日には日本航空の機長が飲酒によるトラブルを起こし、欠航させた。このような事案も「公共交通の運航に影響を与えた」として指摘される可能性がある。

専門家の反応は?

「公共性を完全に無視した愚行」というほどのものではなく、「なんとも窮屈な世の中になったなあ」という印象です。飲酒が健康に影響を及ぼす可能性があるというのはその通りですが、ではスマートフォンの課金コンテンツやギャンブル産業の広告を駅に掲出するのは?と考え出すとキリがありません。鉄道会社が実施しているビール列車などのイベントもNGとなるのでしょうか。ごく一部の、声が大きい人の意見に押し切られる社会になりつつあるようで、企業も人々ももう少し冷静な判断をお願いしたいところです。

鉄道は「お酒を飲んでも移動できる」という、車移動では叶わないメリットがある一方、訪日外国人の増加による飲酒ルールの食い違い、酔客による鉄道駅員への暴力問題など一定のマイナス面も目立ってきています。アルコール問題のほか駅看板という公共性への影響もあわせて問題が段積みとなり、今回の騒動へと発展したのではないでしょうか。主催側もトラブルなきよう安全側へ判断したのも理解ができます。 ただ、先日まで両国駅での餃子ステーションが開催、6月から名古屋駅で世界の山ちゃんビヤガーデンもオープン予定で、鉄道の利点を生かしたイベントの機運が高まっている最中でもあり、さらには近年ネーミングライツ等の取り組みも活発で運輸収入以外を確保するために柔軟な発想が活きています。難しいテーマではありますが、アイデアの芽を摘むことにならなければとは思います。

表現行為は、たとえ商業的表現であったとしても、できる限り自由であるべきです。

今回やむを得ない対応になったとしても、社会全体として、自由を損なう方向に向かってはならないと思います。次は自主規制や法規制などに進んでしまうからです。 誰が見ても、反倫理的で正義に反する事柄でない限り、業種や商材を問わず、広告活動は本来自由であるべきだと思います。

この記事のような出来事をどう考え、今後どうすべきか、社会で十分に議論していく必要があると思います。

ネットの反応は?

こういうことを訴えかける人物や団体はさ、まず社会の中で自分達がどう生きていくべきなのか考える所から始めたらどうなのだろうか。

目障りだから無くせ。不快だから無くせ。自分も父がアル中でしたが、世の中の広告や酒販売店に恨みなんて僅かも感じませんでしたね。

そもそも節度を持って楽しめる人たちの為にあるわけだし。それを公共性と言わずなんというのか。そもそもアル中もキッカケに同情はあったにしても、基本は自己責任。 禁酒・断酒も、悪いが個人都合。なんでも不満側基準に引きずりこもうとするのは、変だと思う。

京急蒲田を昔から知っている人なら、別に何とも思わないと思います。駅がきれいになったりはしているが、京急蒲田周辺は昔と変わらずだし、なんでこんなことでクレーム入れるのかと個人的には思う。こんな事言いだしたら、店の看板に酒という文字や、タバコと言う文字も使えなくなってくる時代が来ちゃうのかな?イヤな時代ですね。

この抗議は疑問です。確かに電車はインフラ的な設備ではありますが、京急は民間企業であり、営利活動を十分に行えないと会社が潰れてしまうという、より大きい公共性を失う元も子のないことになります。NPO法人がその存在ですべき主張はあるのかもしれませんが、会社は必要以上に反応しないことが賢明だと思います。

編集後記

おき編集長
おき編集長

公共性を完全に無視した愚行って、、そこまで言いますかね。

なんか生きづらい世の中ですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました