30日に開かれた「花粉症に関する関係閣僚会議」で、政府は今後約30年を見据えた具体的な花粉症対策を発表しました。この中には、花粉の発生量を半分に削減するという長期的な目標が含まれていました。岸田文雄首相自身も会議に参加し、これらの対策について語りました。
首相は会議で、花粉の発生と飛散をより正確に予測することが重要であると強調しました。これを実現するために、気象庁はスーパーコンピューターやAIの技術を活用し、民間事業者による花粉飛散量の予測精度を向上させる支援を行うという方針を示しました。
花粉症対策に全力：岸田首相、舌下免疫療法の増産と治療環境整備にも注力
岸田首相は野村哲郎農林水産大臣に対して
わが国は、戦時中に荒廃した森林について、国道保全や戦後の旺盛な木材需要に応える観点から、杉人工林を造成してきた。しかし現在は花粉発生源の一つになっている。この杉人工林について、林野庁の総力を挙げて伐採、植え替え、利用の取り組みを抜本的・集中的に加速してください。
と指示を出しました。
首相は、アレルゲン免疫療法（舌下免疫療法として知られる）の治療薬の生産拡大についても具体的な指示を出しました。さらに、治療環境の整備と、花粉症の予防に関する知識の普及という２つの重要な要素にも触れました。
国民に対しては、新たに設定されたこれらの対策を積極的に利用することを強く勧めました。特に、「2024年以降の飛散に備えてもらえれば」という言葉を用いて、国民全体に花粉症対策の意義と必要性を訴えました。
花粉症はこれまで長い間、課題を指摘されてきた一方で、実効的な対策が行われず、いまだ多くの国民を悩ませ続けている社会問題といえる。一朝一夕で解決するものではなく、しっかりと将来を見据えて取り組みを着実に実行することが必要。
と述べています。
ニュース用語説明
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法（Sublingual Immunotherapy、SLIT）は、アレルギー症状を軽減するための一つの治療方法です。主に花粉症やダニアレルギーなど、慢性的なアレルギー症状に対する治療に用いられます。
従来のアレルギーの治療法（例えばアレルギー注射）とは異なり、舌下免疫療法は患者が自宅で行うことができる治療方法です。この療法は、アレルギーを引き起こす物質（アレルゲン）を微量含むタブレットや液体を舌の下に置き、体がそのアレルゲンに慣れるのを助けるというものです。
この治療は数ヶ月から数年にわたって行われ、アレルゲンに対する体の過敏反応を抑えることを目指します。治療を受ける患者は、時間の経過とともにアレルギー症状が軽減されることを期待します。
一部の人には副作用がある可能性があり、舌や口の内側のかゆみ、胃の不快感などがあります。しかし、これらは通常、治療の初期段階で発生し、時間が経つと減少することが多いです。重篤な副作用は稀ですが、発生する場合は医療専門家に直ちに連絡することが推奨されています。
ネットの反応は？
そもそも杉は根っこが小さい上に保水能力が皆無だから大雨降ったらすぐに流されてしまう。 現在の鉄砲水や土砂崩れのほとんどが杉を植えたことによる人災であるから、杉から植え替えるのは防災の観点からも必ずやるべき。
支持率をキープしたい為か？何でもかんでも”この政権でやる”と発信しているが、いちいち総理の口から言わなくても良い事である。
結果が見えるのは何十年も先の事、担当部署から発表すれば良いのであって総理が号令を掛ければ掛ける程、大掛かりになりそういった議論や体制に予算が使われる事になる。
決められた予算、先ずはこの物価上昇と経済活性化を第一に目指すべきあり、効率的な予算の見直しや少子化対策にしても子育て世帯への給付で良いのか？
少子化の根本原因は世帯を持つ若者が減り続けている為、増税や社会保険料からの徴収ではかえって企業や労働者の収入低下を招き、タダでさえ結婚する若者が減っているのに手っ取り早く子供の居る世帯に”もう一人子どもを”といった政策では解決出来っこない！
岸田政治は政策を閣議だけで決める事が多く根拠が軽薄、政策はもっと国会で議論した上で決めていくべきだと思う。
編集後記
これは以前こちらの記事で紹介したものの続報ですね。
【速報】岸田総理、花粉症は「もはや我が国の社会問題」と発言→関係閣僚会議開催を表明
個人的には花粉症なので、うれしいですが、ネットの反応みると、そんな事よりもっとやる事あるだろって意見が見受けられますね。
記事内の舌下免疫療法ですが、一回試してみようかなぁって調べたのですが、かなり根気よく続けないといけないのと、始める時期なども制限あって、いろいろ面倒だったんですよね。
たしか保険適用外だった気もしますし。。
その辺が今回の対策で改善されるのに期待です。
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