全銀システムの送金障害が復旧 再発防止急務

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「全国銀行資金決済ネットワーク」、通称「全銀ネット」は、システム障害を経験し、完全に復旧するのに2日間かかりました。この問題により影響を受けた10の金融機関は、12日に他の銀行への振り込みを含む通常の業務を再開し、処理の遅延も解消しました。しかし、1973年の「全銀システム」の開始以来、初めてのこのような大きな障害は、利用者に深刻な影響を及ぼしました。そのため、銀行業界では再発を防ぐための取り組みが急がれています。

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1973年稼働以来初の「全銀システム」大規模障害、再発防止が急務

12日には、不具合を経験した10の金融機関が他の銀行への振り込みを含む通常の業務を再開し、処理の遅延も解消されました。しかし、1973年の「全銀システム」の稼働以来初めてのこの大きな障害は、利用者にとって大きな影響を及ぼし、銀行業界での再発防止の取り組みが急務となっています。

全銀ネットは、10日と11日に処理できなかった振り込みについて、12日の午前中に各金融機関との処理を完了したと発表しました。三菱UFJ銀行をはじめとする多くの金融機関で、遅れていた送金や着金の処理が完了しました。

今後、全銀ネットは再発防止策の策定が重要な課題となります。今回の障害の原因は、全銀システムと各金融機関を接続する「中継コンピューター(RC)」の更新作業が、3連休の7日から9日にかけて行われたこととされています。全銀ネットによれば、RCの更新は金融機関ごとに異なる時期に行われ、不具合が発生した10の金融機関は今回の更新対象でした。今後も年に4回の更新が予定されており、来年1月の次回のRC更新までには、障害の詳細な原因を解明する必要があります。

また、各金融機関は、10日の障害発生後、振り込みデータを直接交換するなどの代替手段で対応を続けてきました。不具合が発生しなかった金融機関でも、不具合が発生した10の金融機関との取引に問題が生じたため、影響を受けなかった金融機関はほとんどないとされています。

さらに、「全銀システム」に関する大きな混乱はこれまで経験されていなかったため、金融機関間での初動対応には差が見られました。大手銀行の関係者は、多くの銀行が障害が発生しないことを前提にしていたのではないかと指摘しています。この事件により、銀行業界での予期せぬ事態への備えの重要性が再認識されました。

ネットの反応は?

コンピュータシステムの現場で働いていたことがありますが、テスト環境でしかテストができないんですよね。

当たり前ですが・・・。

ホンチャン環境はデータ量も違うし、通信速度も違うし 複数からの入力だったら、 エラーデータもあったり、形式が少し違ったりと、 想定外につぐ想定外だと思います、

そして、バグは絶対にゼロにはならない。

ですから、障害が起きたときにどうするかを想定することが大事だと思います。

そして、障害が起きることはある程度仕方ないということを我々一般の人も知っておくべきだと思う。

「全銀システム」は金融機関を連携する外部システムというポジション。金融機関の保有システムではないので障害対策の前提条件として考えていなかったと思われます。「全銀システム」で送金できないのは致命傷。そういう意味で金融システムはミッションクリティカルが前提。でも、人が関わる作業なので人為的ミスはなくならない。再発防止策も大事ですが、失敗することを前提に迅速に復旧できる対応策を重点的に考えた方がいいかもしれないですね。

「今まで不具合がなかった=今後も不具合はない」ではない。至極当たり前のことです。ソフトウェアは劣化しないけれど、その代わり必ずバグを含む。手順のマニュアル化しても、担当者全員がマニュアル通りに作業するとは限らない。 人が作業を進める以上、人的原因は、0にできない。不具合の原因を見極め対策することは重要でありますが、同時に不具合が発生したときの復旧も考えるべきですね。火の用心は大事です、ですが、火事が起きたら速やかに避難し、迅速に消火し、被害を最小限にする訓練も大事でしょう。

編集後記

おき編集長
おき編集長

不具合が起きないはあり得ないと思った方が良いですね、50年も不具合がなかったことが奇跡ですから、これからは再発防止と万が一の際の対応を考えるべきですね。

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