システムの企画ってなに?IT導入の出発点をゆるっと解説

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ITシステムの導入は「どんなシステムをつくるか」だけでなく、「そもそもなぜ必要なのか」を考えるところから始まります。
その最初のステップが「システム企画」。今回は、システム導入の出発点ともいえる「システム企画」について、やさしく解説します。


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システム企画とは?

システム企画とは、システムを導入する前に、その必要性や目的、全体像、導入後のイメージなどを整理・検討するフェーズです。
この段階では、まだ何をどこまでつくるかは決まっておらず、「なぜやるのか?」「本当に必要か?」を見極めることが大切です。


システム化構想

システム企画の初期段階では、業務や経営課題の整理を通して、システムによってどのような効果が期待できるのかを検討します。
この構想段階では、以下のような点を考えます。

  • 現状の課題(たとえば、業務がアナログで非効率など)
  • システム導入でどう変わるのか(期待される成果)
  • 関係者の合意が得られそうか

システム化計画

構想をもとに、もう少し具体的に「どう進めるか」を検討します。
以下のような検討項目があります。

検討内容説明
スケジュールの検討導入までに必要な期間や各工程の時間
開発体制の検討自社内でやるのか、外注するのか、プロジェクト体制は?
適用範囲の検討どこからどこまでをシステム化するのか
費用対効果の検討投資に見合う効果が期待できるか
リスク分析想定されるトラブルや対策の検討

システム化基本方針

ここまでの構想・計画をまとめて「システム化基本方針」として文書化します。
具体的には、

  • システム化の目的
  • システムの全体像
  • 対象範囲とスケジュール
  • 概算の導入コスト など

が含まれます。


システム企画の課題:レガシーシステム問題

古いシステム(レガシーシステム)が残っていると、新しいシステムの導入を妨げることもあります。
古い技術で作られたシステムは、

  • 拡張や連携が難しい
  • 保守できる人材がいない
  • セキュリティ上のリスクがある

といった課題があります。


まとめ

システム企画は、IT導入の「出発点」。目的を明確にし、実現可能性や効果を見極めることで、失敗の少ないIT導入が可能になります。
基礎知識としてしっかり押さえておきましょう!

よくある質問(FAQ)

Q
システム企画って誰がやるの?
A

多くの場合、情報システム部門やプロジェクトマネージャー、経営層が中心となって進めます。業務部門の意見を取り入れることも重要です。

Q
システム化構想とシステム化計画の違いは?
A

「構想」は“ざっくりとした方向性の検討”、一方で「計画」は“具体的にどう進めるか”を決める段階です。

Q
レガシーシステムを完全に入れ替えるべき?
A

必ずしもそうではありません。安定して稼働している場合は共存も検討されます。ただし、新システムとの連携や保守体制を考慮する必要があります。

Q
システム企画の成果物にはどんなものがある?
A

一般的には「システム化構想書」「システム化計画書」「基本方針書」などの文書が作成されます。プロジェクトの土台となる重要な資料です。

Q
どうして「企画」段階がそんなに重要なの?
A

企画が不十分だと、「何のために作るのか」があいまいになり、開発段階で手戻りが多くなる原因になります。最初の段階でしっかり方向を定めることが、成功へのカギです。

練習問題①

システム企画の段階で行われる活動として、最も適切なものはどれか。

A. プログラムの詳細設計とテスト
B. 運用開始後の監視と障害対応
C. システムの目的や範囲、費用対効果などの検討
D. データベースの物理設計とバックアップ設計

正解:

C
システム企画段階では「何のために、どのくらいの範囲・費用で導入するか」といった全体の方向性を検討します。


練習問題②

「レガシーシステム」に関する説明として、最も適切なものはどれか。

A. 最新のクラウド技術を使って開発されたシステム
B. 将来のAI統合に特化した柔軟なシステム
C. 古い技術で構築されており、保守・改修が困難なシステム
D. 海外で導入されている先進的な業務システム

正解:

C
レガシーシステムは古い技術で作られており、時代遅れで保守の負担が大きいものを指します。


練習問題③

システム化計画における検討項目のうち、「適用範囲の検討」で行うべき内容はどれか。

A. 導入するシステムが対応する業務や部門の範囲を決める
B. 開発費用に対する将来的な利益を数値化する
C. 利用するOSや開発言語を選定する
D. 開発ベンダーとの契約条件を最終決定する

正解:

A
適用範囲の検討では、システムがどこに導入され、どの業務や部署に影響を与えるかを明確にします。

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