業務の流れを“見える化”しよう
会社の仕事は、いろんな人・部署・システムが連携して成り立っています。
でもその流れが見えにくいと、ムダやトラブルが起こりがち…。
そこで使われるのが「業務プロセスの見える化・改善」です!
業務の構造を“図”で整理する:モデリング手法
E-R図(Entity Relationship Diagram)
→ データ同士の関係を図で表す
例)「顧客」と「注文」がどんな関係かを示す
DFD(Data Flow Diagram)
→ データの流れを表す
例)「申込書が→入力処理→データベースに登録」などを図解
📌図解:DFDのイメージ

BPMN(Business Process Modeling Notation)
→ 業務の流れを視覚的にわかりやすく表現するための記法
例)ネットショッピングで「注文→決済→発送」などのプロセスを示す
📌図解:ネットショッピングのBPMN例

業務を見直す・改善する手法
BPR(Business Process Re-engineering)
→ 業務の流れを根本的に再設計する
例:紙の注文処理をすべてオンライン化して業務を短縮
BPM(Business Process Management)
→ 業務の改善を継続的に行う管理活動
例:フローを定期的に見直して、効率の悪い手順を改善
ワークフロー
→ 業務の「流れ」そのもの
例:見積作成 → 承認 → 発注 など、一連の業務手順
まとめ:業務を可視化すれば、改善もスムーズ!
用語 | 目的 |
---|---|
E-R図 | データの関係を見える化 |
DFD | データの流れを図解 |
BPMN | 業務手順を図式化 |
BPR | 業務の大改革 |
BPM | 継続的な業務改善 |
ワークフロー | 手順そのもの |
FAQ(よくある質問)
- QBPMとBPRってどう違うの?
- A
BPRは「一気に大きく変える」こと、BPMは「コツコツ改善していく」ことです。
- QDFDとBPMNはどう使い分ける?
- A
DFDは「データの流れ」を見たいとき、BPMNは「業務の動きや手順」を整理したいときに使います。
練習問題①
データの流れを図で表現する手法として、最も適切なものはどれか?
A. BPMN
B. E-R図
C. DFD
D. ワークフロー
正解:
C
DFD(データフロー図)は、データの流れや処理を可視化するための図です。
練習問題②
業務プロセスの“根本的な見直し”を目的とする手法はどれか?
A. ワークフロー
B. BPR
C. BPM
D. E-R図
正解:
B
BPR(Business Process Re-engineering)は、業務をゼロから再設計するような大胆な改善手法です。
練習問題③
BPMNの特徴として最も適切なものはどれか?
A. 業務の構造をマトリクス表で整理する
B. データの関係性を図式化する
C. 業務手順をアイコンや記号で視覚的に表現する
D. 社内ネットワークの構成を図示する
正解:
C
BPMN(Business Process Modeling Notation)は、業務プロセスを視覚的に表現できる記法です。
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