もし大事なデータが消えてしまったら…。
そんなトラブルに備えるのが バックアップ です。
バックアップにはいくつかの方法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
さらに、「いつ」「どこに」「どうやって」保存するかといった要件も重要です。
今回は、ITパスポート試験でもよく出題される バックアップの種類と要件 を整理して解説します。
バックアップの種類
- フルバックアップ
- すべてのデータをまるごと保存する方式
- ◎ 復元が簡単
- ✕ 保存容量が大きく、時間もかかる
- 差分バックアップ
- 前回のフルバックアップから変更されたデータだけを保存
- ◎ フル+差分だけで復元可能
- ✕ 回数が増えると保存容量が大きくなる
- 増分バックアップ
- 前回のバックアップ(フル or 増分)から変更されたデータだけを保存
- ◎ 保存容量が少なく効率的
- ✕ 復元時にはすべての増分を適用する必要がある

バックアップ要件
- タイミング
- 毎日?毎週?定期的な計画が必要
- 保存先
- 外付けHDD、NAS、クラウドなど
- 方法
- 自動化ツール/手動コピー
- 世代管理
- 複数世代を残すことで「間違って上書きした!」といった事態にも対応可能
よくある質問(FAQ)
- Q差分と増分の違いは?
- A
差分は「前回のフルからの変更分」、増分は「直前のバックアップからの変更分」です。
- Qクラウドに保存すれば完璧?
- A
災害対策として有効ですが、ネットワーク障害やアカウント流出リスクも考慮する必要があります。
- Q世代管理はなぜ必要?
- A
最新データだけでは誤削除や上書きに対応できないため、過去の複数世代を残しておくことが重要です。
練習問題
Q1. フルバックアップの特徴として正しいものはどれ?
A. 保存容量が少なく効率的
B. 復元が最も簡単
C. 前回のフルバックアップから変更されたデータだけ保存
D. 増分バックアップと同じ意味
正解:
B
→ フルバックアップはすべて保存するため復元が簡単です。
Q2. 差分バックアップの特徴として正しいものはどれ?
A. フルバックアップがなくても復元できる
B. 毎回すべてのデータを保存する
C. フルバックアップと差分だけで復元できる
D. 保存容量が常に少ない
正解:
C
→ 差分はフル+最新差分で復元可能です。
Q3. 世代管理の目的はどれ?
A. データを暗号化するため
B. 誤削除や上書きに備えるため
C. 処理速度を上げるため
D. ファイル形式を変換するため
正解:
B
→ 世代管理は、過去の状態に戻せるように複数世代を残すことです。
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