私たちが普段使っているのは 10進数。
一方、コンピュータは 2進数 を使って計算しています。
「0と1だけでどうやって数を表すの?」と思うかもしれませんが、これは 基数(radix) の違いによるものです。
今回は、ITパスポート試験でもよく出る 基数・2進数と10進数の関係・基数変換 を整理して学びます。
基数とは
- **基数(radix)**とは、数を表すときに使う「桁の仕組みの基準」。
- 10進数 → 0〜9の10種類の数字を使う。
- 2進数 → 0と1の2種類の数字を使う。
2進数と桁の関係
- 10進数では桁が増えるごとに「×10」
- 例:527 = 5×10² + 2×10¹ + 7×10⁰
- 2進数では桁が増えるごとに「×2」
- 例:1011₂ = 1×2³ + 0×2² + 1×2¹ + 1×2⁰ = 11₁₀

基数変換(2進数と10進数の変換)
- 2進数 → 10進数:各桁を「2の累乗」で計算して足す。
- 10進数 → 2進数:2で割り続けて余りを並べる。
- 例:13₁₀ → 2で割ると 1101₂
よくある質問(FAQ)
- Qなぜコンピュータは2進数を使うの?
- A
電気信号を「ON(1)/OFF(0)」で表すのに適しているからです。
- Q2進数以外の基数はあるの?
- A
あります。16進数(0〜9とA〜F)はプログラムやアドレス表記によく使われます。
- Q10進数と2進数で数の大きさは変わる?
- A
数の意味は同じですが、表記方法(桁数)が変わるだけです。
練習問題
Q1. 2進数「1010₂」を10進数に変換すると?
A. 8
B. 9
C. 10
D. 11
正解:
C
→ 1×2³ + 0×2² + 1×2¹ + 0×2⁰ = 10。
Q2. 10進数「7₁₀」を2進数に変換すると?
A. 111
B. 101
C. 110
D. 100
正解:
A
→ 7÷2=3余1 → 3÷2=1余1 → 1÷2=0余1 → 111₂。
Q3. 基数とは何を表す?
A. 桁の仕組みの基準
B. 数字の並びの順序
C. 計算の速さ
D. 記号の数
正解:
A
→ 基数は「桁の仕組みの基準」を表します。
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