企業が戦略を立てた後に重要なのが、「目標に対する評価と改善」。
正しく評価し、必要な改善を加えることで、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
この記事では、BSC(バランススコアカード)やCSF/KGI/KPI、バリューエンジニアリングといった基本概念をわかりやすく解説します。
BSC(バランススコアカード)
企業の業績を多角的に評価するフレームワーク
従来の財務指標だけではなく、非財務的な指標も含めて組織全体の戦略を評価する手法です。
BSCの4つの視点
視点 | 内容 |
---|---|
財務の視点 | 売上高・利益率・投資回収率など、財務的成果の評価 |
顧客の視点 | 顧客満足度・リピート率・市場シェアの分析 |
業務プロセスの視点 | 業務の効率化・品質管理・新規商品開発の進捗 |
学習と成長の視点 | 社員教育・組織文化の改善・技術革新の促進 |

CSF・KGI・KPI
企業の戦略を達成するために重要な要素と評価指標。
CSF(Critical Success Factors)
戦略を成功させるための重要成功要因
例:
- 高品質な製品を提供
- 顧客サポートの迅速化
KGI(Key Goal Indicator)
最終的な目標達成度を測る指標
例:
- 年間売上100億円
- 顧客満足度90%以上
KPI(Key Performance Indicator)
KGI達成のための中間評価指標
例:
- 月間新規顧客数500人
- 問い合わせ対応時間の平均30分以内
ポイント
✅ KPI = プロセスの進捗
✅ KGI = ゴールの成果
バリューエンジニアリング(VE)
製品やサービスの価値(Value)を最大化する手法
価値の公式
- 機能を高める
- コストを削減
どちらか、または両方を改善して価値を高めます。
よくある質問(FAQ)
- QBSCの「学習と成長の視点」はなぜ重要ですか?
- A
社員のスキルアップや組織文化の改善が、長期的な競争力につながるためです。
- QKPIとKGIはどう使い分けますか?
- A
KPIは日々の進捗確認、KGIは最終的な成果評価に使います。
- QVEはどの場面で活用されますか?
- A
製品開発やサービス改善の際、より高い価値を提供するために使われます。
練習問題(3問)
【Q1. BSCの4つの視点に含まれないものはどれ?】
A. 財務の視点
B. 顧客の視点
C. 法務の視点
D. 業務プロセスの視点
正解:
C
→ 法務は含まれません。
【Q2. KPIは次のどれに当たる?
A. 年間売上10億円
B. 顧客満足度90%以上
C. 問い合わせ対応時間30分以内
D. 社外役員の導入
正解:
C
→ KPIは中間的な業績指標です。
【Q3. バリューエンジニアリングの価値の公式は?】
A. コスト ÷ 機能
B. 機能 ÷ コスト
C. 機能 × コスト
D. 機能 − コスト
正解:
B
→ 機能 ÷ コストが正解。
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