便利なツールを“みんなが使える”社会へ
現代の仕事や暮らしには、Web会議やチャットツールなどのITが欠かせません。
でも、その便利さが“届いていない人”もいます。
今回は、コミュニケーションツールの活用と、それを取り巻く社会的な課題についてやさしく解説します。
コミュニケーションツールとは?
Web会議ツール
→ 離れていてもリアルタイムで顔を見ながら話せる(例:Zoom、Google Meet)
ビジネスチャットツール
→ 気軽にやりとりできる文章中心のツール(例:Chatwork、Slack)
社内SNS
→ 社員同士の交流や情報共有を活性化する(例:Talknote、Yammer)
「メールよりスピーディー!」「記録が残るから安心!」といった特徴も。
ゲーミフィケーションとは?
▶ ゲームの要素(ポイント、ランキング、報酬など)を仕事や学習に取り入れて
やる気アップ!行動促進!を狙う仕組み。
例:
- 社内研修にクイズ形式を導入
- 健康アプリで「歩数ランキング」表示
ディジタルディバイド(情報格差)
▶ ITが使える人と、そうでない人の間に生まれる「情報活用の格差」のこと。
代表的な要因:
- 高齢者や障がい者などの「スキル格差」
- 地域によるインフラ整備の差
- 収入や教育環境の違い
図解:年齢層別・世帯年収別インターネット利用状況
(出典:総務省「通信利用動向調査」)



アクセシビリティとは?
▶ 誰でも、どんな状況でも、情報やサービスにアクセスできるようにする考え方。
例:
- 音声読み上げ機能
- 色弱の人にも見やすい配色設計
- キーボード操作だけでも使えるWebサイト
「誰ひとり取り残さない」デジタル社会に欠かせない視点です。
ITを“使えること”が、新しい格差を生む時代
トピック | 内容 | キーワード例 |
---|---|---|
コミュニケーションツール | 業務を効率化 | Web会議、Slack |
ゲーミフィケーション | 楽しくやる気UP | ランキング、報酬 |
ディジタルディバイド | 情報格差の問題 | 高齢者、年収差 |
アクセシビリティ | 誰もが使えるように | 音声読み上げ、配慮設計 |
FAQ(よくある質問)
- Qゲーミフィケーションってゲームとは違うの?
- A
はい。ゲームをするのではなく、「ゲームの仕組み」を取り入れるだけです。
- Qアクセシビリティを考えるのは義務?
- A
公共サービスや行政サイトなどでは特に重要視されており、ガイドラインに沿った設計が推奨されています。
練習問題(ITパスポート対策)
【問1】次のうち、Web会議ツールとして最も適切なものはどれか。
A. Chatwork
B. Zoom
C. Slack
D. Facebook
解答:
B
解説: ZoomはWeb会議に特化したツール。ChatworkやSlackはビジネスチャット、FacebookはSNS。
【問2】ビジネスの現場で使われるチャットツールに該当しないものはどれか。
A. Chatwork
B. Slack
C. Microsoft Teams
D. Word
解答:
D
解説: Wordは文書作成ソフトで、チャット機能は基本的にない。
【問3】ゲーミフィケーションの説明として最も適切なものはどれか。
A. ゲームを使ってストレス発散する活動
B. ゲームの要素を取り入れて、モチベーションを高める仕組み
C. eスポーツの大会を企業内で開催すること
D. ゲーム開発を社内業務に取り入れること
解答:
B
解説: ゲーミフィケーションとは、ゲーム的な仕組み(報酬・レベル・ランキング等)をビジネスや教育に応用し、参加意欲を高める方法。
【問4】ディジタルディバイドに関する記述として最も適切なものはどれか。
A. インターネットで使える暗号技術のこと
B. デジタルデータを物理的に仕分けすること
C. ITを利用できる人とそうでない人との格差
D. SNSにおける発言の偏りを示す用語
解答:
C
解説: ディジタルディバイド(情報格差)とは、ITスキルやインフラへのアクセスの有無によって生じる格差を指す。
【問5】アクセシビリティを高める対策として最も適切なものはどれか。
A. スマホでしか閲覧できない設計にする
B. 小さな文字と装飾でデザイン性を高める
C. 音声読み上げや文字拡大に対応する設計にする
D. パスワード入力を複雑にしてセキュリティを高める
解答:
C
解説: アクセシビリティは、高齢者や障害を持つ人なども含め、誰でも情報にアクセスできるようにすることを指す。
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