資本金と引出金の違い・仕訳・振替処理まで徹底解説!

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簿記3級ゆるっと勉強帳

会社の“元手”となるお金を、簿記では「資本金」と呼びます。
最初に出資されたお金や、個人事業主の元入れなどが該当します。

また、事業主が事業用の資金を一時的に引き出したときには「引出金」という科目を使い、期末に資本金へ振り替える処理が必要です。

今回は、資本金の仕訳と、引出金との関係をやさしく整理して学びましょう!


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資本金と引出金のしくみ


1. 資本金とは?

事業をスタートするときに、自己資金を事業用の口座へ入れる=「元入れ」として処理します。

▶ 仕訳例(現金で資本金100万円を出資した場合)

(借方)現金 1,000,000 / (貸方)資本金 1,000,000

📓帳簿への書き方(仕訳帳イメージ)

借方   金額   貸方   金額   
現金   1,000,000 資本金  1,000,000 

引出金とは?

個人事業主が事業用資金から私的にお金を引き出した場合は「引出金」として一時的に記録します。
これは資本金の一部を取り崩したという扱いになります。

▶ 仕訳例(生活費として20,000円を事業口座から引き出した)

(借方)引出金 20,000 / (貸方)現金 20,000

引出金を資本金へ振り替える(決算時処理)

引出金は決算時に資本金から差し引いて整理します。

▶ 仕訳例(引出金20,000円を資本金に振り替える)

(借方)資本金 20,000 / (貸方)引出金 20,000

📓帳簿への書き方(仕訳帳イメージ)

借方   金額   貸方   金額   
資本金  20,000  引出金  20,000  

FAQ(よくある質問)

Q
資本金はいつ使うの?
A

会社や個人事業を始めるときの“元手”を記録するために使います。日々の仕訳で頻繁に出るわけではありません。

Q
引出金と経費はどう違うの?
A

引出金は私的な支出なので経費にはなりません。事業に関係ある支出(通信費など)は費用扱いになります。

Q
引出金はそのまま放置してもいい?
A

決算時には資本金に振り替えて整理する必要があります。そのまま残しておくと貸借が合わなくなります。

練習問題(4択形式)

Q1. 開業時に現金100万円を事業に入れた場合の仕訳は?
A. 現金/売上
B. 資本金/現金
C. 現金/資本金
D. 資本金/預金

正解:

C
→ 出資によって現金が増えたので、「現金/資本金」で記帳します。


Q2. 個人事業主が生活費として事業用の現金から2万円引き出した。正しい仕訳は?
A. 通信費/現金
B. 雑費/現金
C. 引出金/現金
D. 現金/引出金

正解:

C
→ 事業主の私的な引き出しは「引出金(資本の取り崩し)」で処理します。


Q3. 引出金を決算で資本金に振り替える仕訳は?
A. 現金/引出金
B. 資本金/引出金
C. 引出金/資本金
D. 売上/引出金

正解:

B
→ 引出金は決算で「資本金/引出金」として清算します。

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