損益計算書と貸借対照表の基本

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簿記3級ゆるっと勉強帳

簿記3級では、取引を帳簿に記録し、最終的に損益計算書貸借対照表という2つの決算書にまとめます。
この2つは会社の「成績表」と「健康診断書」ともいえる重要な資料です。
この記事では、それぞれの特徴や役割、試験でのポイントをわかりやすく解説します。


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損益計算書と貸借対照表の基礎


▶ 損益計算書とは?

会社が一定期間にどれだけ儲かったか(利益)を示す表です。

  • 収益 – 費用 = 利益 の計算で、経営成績を表します。

📌 損益計算書の構成

勘定科目金額
【収益】
売上高1,500,000
【費用】
仕入900,000
給料300,000
減価償却費50,000
当期純利益250,000

▶ 貸借対照表とは?

会社が期末時点でどのくらいの財産・借金・資本を持っているかを示す表です。

  • 資産 = 負債 + 純資産 の関係が成り立ちます。

📌 貸借対照表の構成

資産金額負債・純資産金額
【資産】【負債】
現金300,000買掛金200,000
売掛金400,000支払手形100,000
商品500,000【純資産】
【合計資産】1,200,000資本金900,000
当期純利益100,000
合計負債・純資産1,200,000

損益計算書と貸借対照表の違い

項目損益計算書貸借対照表
表す内容一定期間の利益の計算期末時点の財政状態
期間 or 時点期間(例:1年間)時点(例:12/31)
主な対象収益・費用資産・負債・資本

よくある質問(FAQ)

Q
損益計算書と貸借対照表はどちらが先に作るの?
A

損益計算書を先に作り、当期純利益を算出してから貸借対照表に反映します。

Q
どちらも貸借が一致しないといけないの?
A

はい。

  • 損益計算書 → 収益 – 費用 = 利益
  • 貸借対照表 → 資産 = 負債 + 純資産
    これらが一致していない場合は仕訳・集計ミスの可能性があります。
Q
試験ではどんな問題が出る?
A

精算表の数字を使って、損益計算書と貸借対照表を完成させる形式が多いです。

記述式練習問題(本試験レベル)

【問題】

以下の精算表のデータをもとに、損益計算書と貸借対照表を完成させなさい。


精算表(抜粋)

勘定科目損益計算書欄貸借対照表欄
売上高2,000,000
仕入1,200,000
給料400,000
減価償却費100,000
現金500,000
売掛金300,000
商品400,000
建物1,000,000
買掛金200,000
支払手形100,000
資本金1,500,000

【設問】

  1. 損益計算書の「当期純利益」を計算しなさい。
  2. 損益計算書・貸借対照表を完成させなさい。

✅【解答・解説】


【解答1】当期純利益の計算

売上高         2,000,000
-仕入 1,200,000
-給料 400,000
-減価償却費 100,000
──────────────────
当期純利益 300,000

【解答2】完成形

📄 損益計算書

勘定科目金額
【収益】
売上高2,000,000
【費用】
仕入1,200,000
給料400,000
減価償却費100,000
当期純利益300,000

📄 貸借対照表

資産金額負債・純資産金額
【資産】【負債】
現金500,000買掛金200,000
売掛金300,000支払手形100,000
商品400,000【純資産】
建物1,000,000資本金1,500,000
当期純利益300,000
合計資産2,200,000合計負債・純資産2,200,000

🧠 ポイント解説

  • 損益計算書で算出した「当期純利益」は貸借対照表の純資産に加算します。
  • 貸借対照表の合計は必ず一致させる。

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