売上原価の求め方と消耗品の処理方法を完全整理

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簿記3級ゆるっと勉強帳

決算整理では、費用や収益を正しく計上するための調整が必要になります。
その中でもよく出るのが、「売上原価の算出」と「消耗品の整理」です。

特に「しーくりくりしー(仕入/繰越商品、繰越商品/仕入)」の流れは、試験で頻出の暗記ポイント
また、消耗品の処理には2通りの方法があるため、自分がどの方法で処理しているかの判断も重要です。

今回は、これらの仕訳を例と図解でやさしく整理して学びましょう!


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決算整理仕訳の代表例をマスター!


売上原価の算出(しーくりくりしー)

決算では、仕入勘定のままだと「仕入れた金額全てが費用」になってしまいます。
そこで「期首と期末の繰越商品」を調整し、正しい売上原価を求めるための仕訳を行います。

▶ 仕訳① 期首商品(繰越商品)を取り消す

(借方)仕入 /(貸方)繰越商品

▶ 仕訳② 期末商品(繰越商品)を追加する

(借方)繰越商品 /(貸方)仕入

📓暗記の語呂:「しーくりくりしー」
👉 「仕入/繰越」「繰越/仕入」

2. 消耗品の処理|方法①:購入時「消耗品」で処理

▶ 購入時

(借方)消耗品 /(貸方)現金

▶ 期末に使った分を「消耗品費」に振り替え

(例:1,000円使った)

(借方)消耗品費 /(貸方)消耗品

3. 消耗品の処理|方法②:購入時「消耗品費」で処理

▶ 購入時

(借方)消耗品費 /(貸方)現金

▶ 期末に残っていた分を「消耗品」に振り替え

(例:500円分残っていた)

(借方)消耗品 /(貸方)消耗品費

FAQ(よくある質問)

Q
なぜ「しーくりくりしー」のようなやり方をするの?
A

繰越商品を調整することで、「売上原価=仕入+期首商品-期末商品」を表すことができるからです。

Q
消耗品の処理方法はどちらを選べばいい?
A

実務では「消耗品」処理が多いですが、試験では設問で指示される方法に従うことが大事です。

Q
消耗品は資産?費用?
A

期末に使ってない分は資産(消耗品)、使った分は費用(消耗品費)です。

練習問題(4択形式)


Q1. 期首商品50,000円、期末商品30,000円のときの決算整理仕訳は?
A. (借)繰越商品/(貸)仕入
B. (借)仕入/(貸)繰越商品
C. (借)仕入/(貸)繰越商品、(借)繰越商品/(貸)仕入
D. 仕訳は不要

正解:

C
→ 「しーくりくりしー」の仕訳が2つ必要です。


Q2. 消耗品を現金で買い、決算時に半分しか使っていなかった。処理方法①の仕訳は?
A. 消耗品/現金
B. 消耗品費/消耗品
C. 消耗品費/現金
D. 消耗品/消耗品費

正解:

B
→ 方法①では購入時「消耗品」で処理し、使った分だけを費用(消耗品費)に振り替えます。


Q3. 消耗品を「消耗品費」で処理し、期末に500円残っていた。正しい仕訳は?
A. 消耗品/消耗品費
B. 消耗品費/消耗品
C. 現金/消耗品費
D. 消耗品費/現金

正解:

A
→ 方法②では、残っていた分を資産である「消耗品」に振り替えます。

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