サービスマネジメントとは?ITILやSLAをやさしく解説!

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サービスマネジメントとは?ITILやSLAをやさしく解説! ITパスポートゆるっと勉強帳

システムやサービスは、導入後も「快適に」「安定して」使われてこそ意味があります。
それを支えるのが、サービスマネジメントです。今回は、ITILやSLAといった用語をゆるっと整理していきましょう。


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ITILとは?

正式名称:Information Technology Infrastructure Library
▶ ITサービス運用の“ベストプラクティス(成功事例)”を体系化したフレームワークです。


◆サービス・デザイン(設計)

  • サービスが「どんな価値を提供するか」を考え、最適な仕組みを設計する段階

◆サービス・オペレーション(運用)

  • 日々のITサービスを安定して提供するための活動

●インシデント管理(障害管理)

  • システム障害やトラブルの発生時に、迅速に復旧させるための管理活動
  • ゴールは「早く元に戻すこと」=回復優先!

SLA(サービスレベル合意書)とは?

▶ サービス提供者と利用者が結ぶ「サービスのレベルに関する取り決め」

例:

  • 99.9%の稼働率を保証
  • 障害発生時には30分以内に連絡
  • 月1回の報告書提出

📌図解:SLAの構成例


可用性管理とは?

▶ システムが「使いたいときに、ちゃんと動く」状態を維持するための活動

  • 稼働率(アップタイム)を監視
  • ダウンタイムの最小化がカギ!

サービスレベル管理とは?

▶ SLAで合意された内容がきちんと守られているかを継続的にチェック・改善する活動

  • KPIやログなどを使って達成度を測定
  • 未達成時は原因分析&改善提案

FAQ(よくある質問)

Q
ITILって資格の名前?
A

「ITIL資格」はありますが、元々は運用のベストプラクティス集のことです。

Q
SLAって守られないとどうなるの?
A

内容によっては違約金や信頼低下に直結。だからこそ明文化が大切です。

Q
可用性って“安全性”とは違うの?
A

はい。可用性=使える状態の維持、セキュリティ=守ること。どちらも大事です!

練習問題①

SLA(サービスレベル合意書)の説明として最も適切なものはどれか?

A. ユーザーがサービスの使い方を確認するためのマニュアル
B. サービス提供者が一方的に定める契約書
C. サービス提供者と利用者の間で、サービスの品質・内容について合意する文書
D. サービスを無償で提供することを示す同意書

正解:

C
→SLAは「サービス内容・可用性・対応時間」などについて、提供側と利用側が事前に合意しておく契約文書です。


練習問題②

次のうち、ITILにおける「インシデント管理」の目的として最も適切なものはどれか?

A. 障害の根本原因を特定して完全に排除すること
B. 新サービスを市場にリリースする計画を立てること
C. 障害やトラブルを迅速に復旧し、影響を最小限に抑えること
D. セキュリティ事故の証拠を保全すること

正解:

C
→インシデント管理は、ユーザーの影響を最小限に抑え、サービスの早期復旧を目的とします(根本原因の追求は“問題管理”)。


練習問題③

可用性管理の活動内容として、最も適切なものはどれか?

A. システムの利用状況を分析し、アクセス数を増やすこと
B. サービスが常に利用可能な状態を維持するため、稼働率を監視・改善すること
C. 利用者が満足しているかどうかをアンケートで調査すること
D. セキュリティの脆弱性を発見し、対策を行うこと

正解:

B
→可用性管理は「いつでもサービスを使える状態にしておく」ための管理活動です。

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