「最初から全部決めて、順番に進める」…そんな開発方法に不安を感じたら、アジャイル開発が登場!
この記事では、アジャイル開発の特徴や手法、ウォーターフォールモデルとの違いをゆるっと解説します。
アジャイル開発とは?
▶ 小さな単位で開発・リリース・フィードバックを繰り返す「柔軟」な開発手法。
特徴:
- 短いサイクルで開発&改善
- ユーザーの声を取り入れやすい
- 手戻りしやすく変化に強い
アジャイル開発の主な手法
XP(エクストリームプログラミング)
- シンプル・コミュニケーション重視・少しずつ改善
- プログラミングの「基本」を徹底的にやる開発スタイル
テスト駆動開発(TDD)
- コードを書く前にテストを書くスタイル
- 「テストを書く→コードを書く→動かす→直す」を繰り返す
ペアプログラミング
- 1人が書いて、もう1人がチェック!
- 2人1組でコード品質をアップ
リファクタリング
- 挙動を変えずに「中身」をキレイに整理する技術
スクラム
- チームで目標に向かってこまかく「スプリント(短期間開発)」を回すスタイル
- デイリースクラム・スプリントレビューなどの仕組みあり
ウォーターフォールモデルとの比較
比較項目 | アジャイル | ウォーターフォール |
---|---|---|
開発の進め方 | 少しずつ進めて調整 | 一括で順番に進める |
仕様変更への対応 | 柔軟に対応できる | 基本的に対応しにくい |
ユーザーとの関わり | こまめに確認・調整 | 最初と最後だけのことが多い |
開発期間 | 小さい単位で何度もリリース | 一度に全部作って納品 |
💡それぞれに向き・不向きがある!
- アジャイル:小規模・変化の多いプロジェクト
- ウォーターフォール:大規模・要件が明確なプロジェクト

FAQ(よくある質問)
- Qアジャイルって計画しないってこと?
- A
計画はしますが、変化に応じて柔軟に見直すことを前提にしています。
- Qアジャイルとスクラムはどう違うの?
- A
スクラムはアジャイルの「実践手法」の1つです!
- Qテスト駆動開発って実際にやるの?
- A
現場でも使われていますが、ITパスポートでは考え方を理解することが大切です。
練習問題①
アジャイル開発の特徴として、最も適切なものはどれか?
A. 開発工程を厳格な順番で一度に進める手法
B. ユーザーの関与が最初と最後だけで済む手法
C. 仕様変更に柔軟に対応しながら、短いサイクルで開発する手法
D. ソースコードを使用せず、設計図だけで開発する手法
正解:
C
→アジャイル開発は、短期間で開発→リリース→フィードバック→改善を繰り返す柔軟な手法です。
練習問題②
アジャイル開発の手法の一つである「スクラム」に関する説明として、最も適切なものはどれか?
A. 開発工程をすべて外注して管理コストを削減する手法
B. 開発メンバーが集まって短期間で区切りながら開発を進める手法
C. チャットを中心に非同期で開発するスタイル
D. 一人で複数の工程を担当する開発スタイル
正解:
B
→スクラムは「スプリント」と呼ばれる短期間の開発単位で、小さく区切って開発・レビューを繰り返すアジャイルの実践手法です。
練習問題③
次のうち、「テスト駆動開発(TDD)」の説明として最も適切なものはどれか?
A. テストを行わずにコストを抑えて開発する手法
B. ソースコードの記述が完了した後にテストをまとめて作る手法
C. 先にテストコードを書き、その後に実装コードを書く開発手法
D. 実装を複数人で同時に行うことで開発を早める手法
正解:
C
→テスト駆動開発(TDD)は、先にテストコードを作り、それに通るようにコードを書き、あとで改善するという反復スタイルの開発手法です。
コメント