為替手形の振り出し・引受・受取の仕訳と流れを徹底解説!

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簿記3級ゆるっと勉強帳

「手形」について学んできた人が、次にぶつかるのが「為替手形(かわせてがた)」です。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、基本は「3者間でお金のやり取りをスムーズにするための約束の紙」です。

簿記3級では、振り出し・引き受け・受け取りの流れを押さえることが大切。
今回はこの「為替手形」の仕組みと、それまで学んできた手形との違いも含めて、整理していきます!


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コンテンツ本編

▶ 為替手形とは?

3人の登場人物が出てくる手形で、

  • 「AがBに支払いを依頼し、BがCに支払う」ような形がよくあります。

登場人物:

  • 振出人(ふりだしにん) … 手形を発行する人
  • 受取人(うけとりにん) … お金を受け取る人
  • 引受人(ひきうけにん) … お金を支払うことになる人(=実際に払う人)

振り出したとき(振出人の仕訳)

たとえば、自社が仕入先に代金を支払うため、銀行(引受人)に支払いを依頼する場合:

(借)仕入 / 未払金

(実際に手形を使うのは、仕訳に直接影響しないこともあります。試験ではあくまで登場人物の関係を把握するのが重要)


引き受けたとき(引受人の仕訳)

→ 「支払手形」と同じ扱いです。

(借)買掛金 / 支払手形

受け取ったとき(受取人の仕訳)

→ 「受取手形」と同じ扱いです。

(借)受取手形 / 売上

他の手形とのまとめ(比較)

種類関係人数仕訳に出てくる主な勘定科目
支払手形2人支払手形
受取手形2人受取手形
為替手形3人支払手形 or 受取手形
割引手形2人(+銀行)現金、手形売却損、受取手形
裏書手形2人(+譲渡先)受取手形、買掛金 など

よくある質問(FAQ)

Q
為替手形と受取手形の違いは?
A

為替手形は3人が関係する手形で、振出人・引受人・受取人が登場します。
仕訳の処理は受け取った人から見れば「受取手形」と同じになります。

Q
為替手形っていつ使うの?
A

現在はあまり使われていませんが、支払いを別の人に依頼したいときや、遠方での支払いを簡略化したいときなどに使われていました。

Q
試験ではどんな出題がある?
A

登場人物の関係や、それぞれの仕訳(支払手形・受取手形の応用)が出題されます。図で整理して覚えるのがおすすめです!

練習問題(4択クイズ形式)


Q1. 為替手形の特徴として正しいものはどれ?

A. 2者間で使われる手形である
B. お金を受け取る人が2人いる
C. 振出人・引受人・受取人の3者が関わる
D. 仕訳で「電子記録債権」を使う

正解:

C
→ 為替手形は3者間のやりとりが特徴。


Q2. 商品を売って、為替手形を受け取ったときの仕訳は?

A. (借)現金 / 売上
B. (借)売掛金 / 売上
C. (借)受取手形 / 売上
D. (借)売上 / 受取手形

正解:

C
→ 為替手形を受け取った側は「受取手形」として処理。


Q3. 為替手形を引き受けた側の仕訳は?

A. (借)受取手形 / 売上
B. (借)買掛金 / 支払手形
C. (借)現金 / 受取手形
D. (借)支払手形 / 現金

正解:

B
→ 引受人は「支払手形」として処理する。


Q4. 為替手形において、「振り出し」を行うのは誰?

A. お金を受け取る人
B. お金を支払う人
C. 手形の存在を証明する人
D. お金の支払いを依頼する人

正解:

D
→ 振出人は「○○にお金を払ってね」と依頼する立場。

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