日本航空は、国際線の機長2名が乗務前の検査でアルコール反応を示したため、出発が3時間以上遅延したことを発表しました。
日航によると、2人の機長は乗務前日の11月30日午後2時から4時にかけて、メルボルンの飲食店で社内規定を大幅に超える量のアルコールを摂取していました。スパークリングワインを1杯ずつ飲み、さらにワインボトル3本を注文していたとのことです。翌1日早朝、ホテルでの呼気検査で2人ともアルコールが検出されましたが、前日の飲酒量を隠したまま「誤検知の可能性がある」として検査を複数回行いました。
最終的に、2人は午前8時15分までに検査をクリアし、774便は機長2人と副操縦士1人の計3人で操縦を行い、出発が予定より3時間11分遅れて成田空港に向けて運航しました。その後、12月3日に2人が規定量を超える飲酒をしていたことを認めたといいます。
日本航空では、今年、機長による飲酒トラブルを受けてパイロットや客室乗務員に滞在先での禁酒を指示していましたが、その規定は10月に解除されたばかりでした。しかし、今回の事態を受け、11日から再び禁酒を実施することを決定したとしています。
専門家の反応は?
危機対応においては、冷静な優先順位付けが最も大切です。 安全管理の基準(禁酒時間やアルコール量)と手順(チェック体制や対応策)がごっちゃになりがちですが、優先されるべきは手順です。
未成年のスポーツ選手が飲酒や喫煙をしたという報道では、「俺も昔から飲んでた・吸ってた」自慢のような基準そのものを否定する意見が多く見られましたが、危機への対応、安全対策としては全く意味がありません。
本来禁じられている摂取アルコール量や禁酒時間を守れなかったのであれば、安全への対応を怠ったかどで厳重な処罰が下されなければ安全維持はできません。まして搭乗客がその遅延被害を被ったことなど、弁護の余地は無いように思います。 基準への疑義は、こうした事件時ではなく平時に考えることであり、今やるべきことではないでしょう。
ネットの反応は?
パイロット、客室乗務員の飲酒マナーのせいで地上職は超絶迷惑してます。何故ルールを守っている我々が、叱責を受けなければならないのか。現場に出てあなた達が直接お客さまに謝れと皆思ってます。お客さまの命を預かっている自覚が無さすぎる。
航空会社はこのような事態が起きた際、待たされている乗客には正直に理由を説明しているのでしょうか?万が一「機体の整備が…」とか、「出発準備が送れており…」のように誤魔化しているとすれば、それも問題だと思います。
ワインでボトル三本は相当話も盛り上がっていたんでしょうな。でもフライトを控えた前日は、ちょっとだけとかでなく、お酒は控えたほうが無難じゃないかなと思いますよ。普通の仕事してる人だって、翌日に重要な事案があるとき、その仕事に真剣に取り組んでいれば普段飲む人も控えること結構あると思います。 パイロットの方は自分だけでなく多大な影響を及ぼしますので、自制する意識や精神力はより一層要求されて然るべきではないかなと。空港関係者や当該便の乗員乗客の方々へも、飲みすぎてご迷惑をおかけしたと、多大な謝意を表してほしいですね。
編集後記
主語大きくするのは良くないですが、だからJALは・・・って思っちゃいました
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