ブヨ刺されから発生する長期的なかゆみと結節性痒疹の対策法

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夏が本格的になり、子供たちの夏休みも始まりました。この時期、家族での旅行やアウトドア活動が増えますが、注意が必要なのがブヨ(別名:ブユ、ブト)の刺されるリスクです。これらの虫は全国の山間部に多く、春から秋にかけて活動が活発になります。刺されると非常に強いかゆみを引き起こし、場合によっては「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」という症状に悪化し、2ヶ月から数年間悩まされることもあります。

万が一ブヨに刺されてしまった際の応急処置と、結節性痒疹を発症してしまった際の対応策について、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の皮膚病態学専門の室田浩之教授に詳しく聞いてみました。

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ブヨに刺されたら応急処置はステロイドの塗り薬

ブヨに刺されるとどうなる?

室田浩之教授
室田浩之教授

蚊と比較すると非常に強い痒みと炎症が生じます。

刺された後の反応も異なります。蚊の場合、刺された直後にプクッと膨らみ、痒みにも比較的すぐに気が付くのですが、ブヨの場合は刺された直後はそこまで症状が強く出ず、数時間くらいたってから痒みが出て気づくことが多いです。

ブヨに刺された場合、どのような応急処置をしたらいい?

室田浩之教授
室田浩之教授

ブユやブユらしきものに刺された場合、皮膚科専門医を受診することをお勧めします。その前にできる応急処置としては、炎症を抑えるステロイドの塗り薬を使うのが一番いいでしょう。今は市販薬でもステロイドが入った塗り薬があります。

それでも痛痒さが我慢できない場合は、保冷剤などを局所にあてて痒みが収まるまで紛らわせるといいでしょう。

漫然としたステロイドの外用は避ける必要があるので、1週間程度外用しても治らない、あるいは悪化した場合は使用を中止し、皮膚科専門医を受診してください。

ブヨの痒み、こじらせると「結節性痒疹」に?

ブヨ刺されの痒みが続いているのに皮膚科に行かずにいるとどうなる?

室田浩之教授
室田浩之教授

初期の段階で炎症を抑える適切な治療ができずに患部をかき続けると、「結節性痒疹」という状態なってしまう場合があります。

結節性痒疹は激しい痒みが起こる、非常に治りにくい症状です。

結節性痒疹に至る過程は、かいて皮膚を傷つける→傷を治す反応が起こる→痒みが起こる→かいて皮膚を傷つける…を繰り返すことで、どんどん患部が硬くなり盛り上がっていきます。それが直径1cmくらいに成長してしまうと、結節性痒疹が完成してしまいます。

こうなると、ステロイドの塗り薬ではなかなか痒みが収まりません。

ブヨに刺されるとどれくらい痒い?

室田浩之教授
室田浩之教授

ある皮膚科の先生は「野蛮な痒み」と表現しています。この表現は、時間を問わず痒みが襲ってくるという特性を表しています。というのも、痒みは夜間に襲ってくることが多く、日中や何かに熱中しているときは抑えられていることが多い。ところが、結節性痒疹の痒みは昼夜問わず強く出るのです。

かくことによって集中が乱されるのみならず、人前でかいてしまうという行動や、見た目が気になってしまうという点も心理的にもストレスになってしまいます。

なお、私の印象では、蚊よりもブユに刺された場合のほうが結節性痒疹になりやすいと思います。

治療は2カ月以上かかることも

ブヨに刺されたらどんな治療法がある?

室田浩之教授
室田浩之教授

ファーストステップでは、テープ剤のステロイドを処方することがあります。患部の上から貼ることでかきこわしてしまうのを防ぐことができます。それでも治りがよくない場合は、新しく保険適用になった注射薬の使用を検討します。この注射薬は、既存の治療でうまくいかなかった結節性痒疹に効果が確認されています。ほかには、マイナス180℃の液体窒素を患部に当て、かさぶたにして自然に取れるのを待つという治療もあります。

結節性痒疹は治りにくい症状ですが、今はいくつも選択肢があります。

ブヨの痒みはどれくらいで治る?

室田浩之教授
室田浩之教授

個人差はありますが、患部が1cmくらいになり結節性痒疹が完成してしまうと、ステロイドの塗り薬を処方して、2カ月くらいは様子を見ます。それでも治りが悪ければ次の治療ステップに進みます。中には数年単位で悩まれている方もいらっしゃいます。

最近は治療の選択肢が増えたとはいえ、やはり結節性痒疹になってしまうと治療に時間もお金もかかってしまいます。ブユに刺されたら、なるべく早めに皮膚科専門医を受診するのが一番でしょう。

ブヨの刺されによる痒みが持続する場合、適切な治療を行わないと「結節性痒疹」に進行し、長期間にわたって痒みに苦しむことになります。刺されないのが最善ですが、万が一刺された場合は、速やかにステロイドの塗り薬で処置を行い、できるだけ早く皮膚科専門医の診察を受けることが推奨されます。

専門家の反応は?

まずは刺されないようにすること。そして刺されて痒みが強いならステロイド入りの薬(強力な効果をうたっているものは大抵ステロイド入りです)で痒みを抑えること。そして搔きむしって傷にしないことです。夏は暑いので半袖で散策する人が多くなりますが、やはり刺されないためには長袖がお勧め。白い長そでのシャツ(薄手でもかなり刺されにくくなる)の腕の部分を濡らしておく(真水を入れたペットボトルを持参すると簡単に濡らせる)と、半袖よりずっと涼しいと感じることが多いです。プールで濡れた服を着ていると、肌を出しているより寒く感じるのと同じですね。その服の上から虫よけスプレー(ディート、イカリジン、ミント油など)をかけます。それでも虫に刺されることはありますが、その場合でも長袖だと、刺された部分を直接掻きむしることがないので、傷になりにくいです。確かにブヨは蚊より強敵ですが、こうした対策でかなりの防御ができます。

ネットの反応は?

夏に登山をしていると皮膚の柔らかいまぶたをブヨに狙われることが多くて、気づけば大出血の後に腫れて痛痒いことこの上ない、なんてことが何回もあった。 その後対策として記事の通り必ずステロイドの入っている塗り薬を持参して、刺されたことがわかった瞬間にこれでもかと塗りたくってしばらくしたらまた塗りたくって、を繰り返すようにしたら腫れも痛みもなくおさまるようになった。とにかく腫れる前に薬を塗ることが重要だと感じる。

トコジラミと良い勝負ね・・・。どちらも、我慢できない程の痒みが長期間続くそうです。 記事にある通り、応急処置としてはステロイド含有の軟膏が有効ですが、市販のものだと効果が薄い場合もあるため、速やかに皮膚科を受診する事をおすすめします。

夏場に悪い虫にやられないようにするには、防虫スプレーを体中に吹き付けてから、長袖シャツ・長ズボンで野外に行く必要があると思います。 夏に長袖シャツ・長ズボンは暑いですが、仕方が無いです。

野外には他にもマダニなどの命に関わる怖い虫もいるため、細心の注意を払う必要があります。

編集後記

おき編集長
おき編集長

ブヨに刺されると信じられないくらい腫れて、すごく痒いんですよね。

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