2月6日(米現地時間)、分散型ソーシャルネットワークサービス「Bluesky」は、招待制を廃止し、どなたでも自由にサインアップ可能になったことを公表しました。
このSNSは、ジャック・ドーシー氏が米国のTwitter(現在のX)の最高経営責任者(CEO)を務めていた2019年に始動した分散型オープンプロトコルの開発プロジェクトに基づいて、2023年3月に立ち上げられました。これまでのシステムでは、参加するためには既存のユーザーからの招待コードが必要でした。
分散型SNS・Bluesky、誰もが参加できるステージへ:フェデレーション実験も開始
過去一年間でBlueskyはモデレーションツールやカスタマイズ可能なフィードなど、多様な機能を強化し、「開放的な参加の体制が整った」と位置付けています。現在の登録ユーザー数は約300万人に達しています。
ユーザーはウェブサイト経由でサインアップが可能で、プロセスは3つのステップで完了します。この際、メールアドレスの確認とSMSを用いた電話番号の認証が求められます。
数週間以内に、ユーザーがモデレーション設定をカスタマイズできるラベリング機能を追加する予定です。これにより、開発者は特定の業界や文化に特化したフィードを通じて、カスタムモデレーションサービスを提供することが可能になります。公式ブログでは触れられていませんが、この機能により開発者が収入を得られる可能性があります。
また、ドーシー氏が初期から目指していたフェデレーション(相互運用性)を実現するための実験的なバージョンを2月内にリリースする予定です。これは、MastodonやThreadsが使用している「ActivityPub」に類似した、分散型SNS向けプロトコル「AT Protocol」を含みます。2月の終わり頃には、開発者がBlueskyに接続するためのサーバーを自らホストできるようになることが予想されます。
ドーシー氏は現在、Blueskyの運営から手を引き、主にNostrでの発言を行っています。Blueskyの招待制廃止に関しては、
SMS認証が必要なのか。がっかりだ
とのコメントを残しています。
チャットGPTさんに聞いてみた
記事内に出てくる「MastodonやThreads」ってどういったものでしたっけ?
「Mastodon」と「Threads」は、それぞれ異なる特徴を持つソーシャルネットワークサービス(SNS)です。
- Mastodon: Mastodonは、オープンソースの分散型ソーシャルネットワークです。ユーザーは様々なインスタンス(サーバー)に自由に参加することができ、それぞれのインスタンスは独自のルールや文化を持っています。Mastodonのネットワークは、これらのインスタンス間で相互に通信が可能な「フェデレーション」という形式を採用しています。これにより、ユーザーは異なるインスタンスのユーザーとも交流が可能になります。Mastodonは、ユーザープライバシーとコントロールを重視しており、中央集権型のプラットフォームに対する代替手段として人気を集めています。
- Threads: Threadsは、Meta(旧Facebook社)が開発したSNSで、Instagramの姉妹アプリとして位置づけられています。特定の情報や「MastodonやThreadsがサポートする」という文脈からは、Threadsがフェデレーションや分散型ネットワークの概念を採用しているかは直接明示されていませんが、ソーシャルメディアの新しい動向として注目されている可能性があります。Threadsは、Instagramのユーザーベースを活用して、テキスト中心のコミュニケーションを提供することで、既存のソーシャルメディアの枠を超えた交流を目指しています。
これらのプラットフォームは、ユーザーがコンテンツを共有し、コミュニケーションを取るための異なるアプローチを提供しており、特にプライバシーと分散化に重きを置く現代のインターネットユーザーに選択肢を提供しています。
専門家の反応は?
招待制ではなくなったということで早速、多数のユーザーが「X(Twitter)アカウントが凍結された場合の避難アカウント」を作成していますが、いわゆる日本の絵師アカウントとは相性が悪いようです。
性的に見える未成年者のイラスト(18禁絵ではなく水着)をアップしたイラストレーターの方が、早速アカウントをBANされたとXでポストしています。
Blueskyは自分でセンシティブ判定をつけられるため、これをつけていたのかいなかったのかいまのところ不明ですが、規制の判断が海外基準だとするとイラスト界隈の方は注意が必要でしょう。
昨年はTwitterからXへのブランド変更に伴う混乱があり、代替SNSに注目が集まりました。しかしBlueskyは独自のプロトコルを実証するアプリという位置付けで、多くの利用者を受け入れる体制はなく招待制となっていました。
その後、モデレーションやインフラの体制を整えることで6月に10万人だったユーザーは9月に100万人を突破。招待制終了でユーザー数がさらに伸びると期待できるものの、トラブルが増える可能性もあります。
2月末からは自分でサーバーを立てて、本番稼働するネットワークに接続する機能が実現するとのこと。さまざまな方針で運営されるサーバーがつながることで、「億万長者の意向に左右されない」分散型SNSになるというビジョンを打ち出しています。
ツイッター創業者であるジャック・ドーシー氏が関わっていたことで注目されたBlueskyがいよいよ招待制を終了し、誰でも登録できるようになったようです。 Blueskyはいわゆる分散型SNSと呼ばれるもので、FacebookやX、Instagramのような1企業が提供するSNSではなく、現在のeメールのように、様々な企業がサービスを運営し相互に連携する形を目指しています。
メタ社のThreadsが、Mastodonの分散型SNSのプロトコルを採用したことで、Blueskyの印象が薄くなっていたのが現状ですが、今回の発表で開発者の注目を取り戻すことができるかどうかがポイントになりそうです。
ネットの反応は?
X(Twitter)の最大のメリットは「ユーザー数が多い」こと。
好きなアーティストも、ニュースも、ネットならではの話題も、気の合う仲間のつぶやきも、自分が気になる様々な情報が一括で手に入る。
プラットフォームだけあっても結局欲しい情報が手に入らないと移住できないかなぁ。逆にいろいろな公式アカウントが移住するなら良いのだけど。
まずは個人で活動している漫画家等が流れ出したので、そこで人が増えれば企業も流れて来る。
今後の改修で旧Twitter並の利便性になったらXに固執する理由が完全になくなってしまう。
改変を繰り返していつ何が起こるか分からないXの体制よりかは遥かに信頼出来る。
編集後記
少し前のTwitterの代わりにThreadsだぁって騒がれて結局Twitterに落ち着くっていうのを見てるので今回もとりあえずは動きを注視するって感じですかね。でも一応、アカウントだけ作っておくかな。
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