4月になり、小学校などで初めて給食を食べる新入生が増える季節となりました。
しかしこの時期には、食物アレルギーについても注意が必要です。新入生が給食で初めて口にする食材によって、アレルギー症状が「新規発症」するケースがあります。このような場合、専門医は「異変が出たらすぐに119番通報をすること」を呼びかけています。
給食での食物アレルギーによる事故が起きていました
2012年12月、東京都調布市立小学校で起きた死亡事故が問題となり、食物アレルギー対策が注目されています。当時11歳だった乳製品アレルギーの女子児童が誤ってチーズ入りチヂミを食べ、強いアレルギー反応「アナフィラキシーショック」を起こして亡くなりました。
学校側は女児のアレルギーについて把握していたにもかかわらず、チヂミが提供されてしまい、女児が持っていた自己注射薬「エピペン」を遅れて使用することになりました。
文部科学省が2013年に実施した調査によると、小中高生のうち食物アレルギーを持つ人は全体の4.5%でした。アレルギーに対する警戒や関心は高まっていますが、誤配や誤食による発症は今でも各地で続いています。
調布市では、この事故を受けて、現場の教職員と医師をつなぐホットラインを開設しました。
ホットラインに接続された東京慈恵会医科大学第三病院の勝沼俊雄医師(小児アレルギー)によると、アレルギーを起こしやすい食品としては、卵、乳製品、小麦粉、ナッツ類などがあります。給食や遠足でのお弁当交換の際にも注意が必要です。
勝沼医師は、「事前にアレルギーが分かっている場合、学校は給食の誤配などに備え、エピペン注射や救急車要請をどの段階で行うか話し合っておく必要があります。注射はアナフィラキシーショックの前段階となるじんましんなどの発症から30分以内に行うことが大切で、新規発症の場合は注射ができないため、速やかに119番に通報することが必要です」と指摘しています。
ネットの反応は?
「学校は給食の誤配などを想定し、エピペン注射や救急車要請をどの段階で行うか話し合っておいてほしい」
実際に学校では新年度の職員研修等でアレルギーをもつ児童生徒の情報共有やエピペンの使用方法の周知、アナフィラキシー発生時のプロトコルなどを確認しています。
ここで、懸念されるのはやはり「教員不足」と「多忙化」です。
特に近年は「様々なアレルギー」を持つ児童生徒が同じクラスに「複数名」おり、代替食の管理や補助食を持っているかの確認、児童生徒の中には「宗教」で食べられないものがある子どももいるなど、把握すべき事項は膨大です。
担任1人にできることには限界があり、ヒューマンエラーが発生しかねない状態になっています。また、折からの教員不足で今年度は、支援に入れる先生も減るでしょう。
政府や社会が公教育を粗末に扱ってきた弊害が、様々なところに出てくることを懸念しています。
当時4歳の娘。
それまでくるみぱんは小さなカケラいりのは大好きで、よく食べていたが延長保育を頼んだ時胡桃丸ごと甘煮のおやつがでて、アナフィラキシーを起こした。
預けて上の子の懇談会に出ていた私は幼稚園先生の焦った電話に半分パニック。
病院にかけつけ我が子の苦しそうな姿に本当に息が止まりそうな気分になった。
その後重度の胡桃アレルギーになり、小2のいまだに除去してます。
それまで食物アレルギーはなかったからただただ驚き。いきなりなるので、本当に怖いです。
編集後記
私の知り合いにもお子さんで食物アレルギーを持つ方がいて、いろいろ苦労している話を聞くので、学校側の対策と行政側での対策など周り協力が必要不可欠な気がしますね。
そうですね、周りのサポートはもちろん、食物アレルギーとはどういったものか、どういったものにアレルギーがあるのか、など知っていると知っていないという少しの差で対応が変わってきます。
ネットの反応でもあった通り、現場の先生方だけの対応では難しくなってくる可能性があるので、周りの子供達にも、こういったことがあるんだよという教育も必要なのかなぁと思いました。
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