システムの性能は「なんとなく速い・遅い」ではなく、数値や指標で評価されます。
例えば、アプリの応答速度や同時処理できる件数、性能を比べるためのテスト方法などです。
この記事では、レスポンスタイム/スループット/ベンチマークといった基本用語を、
ITパスポート試験対策としてわかりやすく整理します!
レスポンスタイム(応答時間)
一言でいうと:操作してから結果が返るまでの時間
- ユーザーが入力してからシステムが応答するまでの時間
- ターンアラウンドタイムは、処理依頼から結果が得られるまでの総時間(処理待ちや通信時間も含む)
スループット(処理能力)
一言でいうと:一定時間に処理できる仕事量
- 単位時間あたりの処理件数(例:1秒あたりの取引数)
- スループットが高いほど、大量処理に強い

ベンチマーク/ベンチマークテスト
一言でいうと:性能を比べるための“物差し”
- 特定の基準やプログラムを使って、システムや機器の性能を測定
- 例:パソコンの処理性能を測るソフト、ネットワーク速度測定
- ベンチマークテスト=実際に試験を行って性能を数値化すること
よくある質問(FAQ)
- Qターンアラウンドタイムとレスポンスタイムは同じ?
- A
似ていますが、ターンアラウンドタイムは全体の所要時間、レスポンスタイムは操作から応答までの時間を指します。
- Qスループットを上げるにはどうすればいい?
- A
ハードウェア性能向上、プログラム効率化、並列処理化などが効果的です。
- Qベンチマークテストの結果はそのまま信じていい?
- A
参考になりますが、条件や環境によって結果が変わるため、複数の指標や実使用感とあわせて判断することが大切です。
練習問題(選択式+解説)
Q1. ユーザーが操作してから画面表示されるまでの時間を表す指標はどれ?
A. スループット
B. ターンアラウンドタイム
C. レスポンスタイム
D. ベンチマーク
正解:
C
→ レスポンスタイムは操作から応答までの時間です。
Q2. 単位時間あたりの処理件数を示す指標はどれ?
A. スループット
B. レスポンスタイム
C. ターンアラウンドタイム
D. ベンチマーク
正解:
A
→ スループットは処理量の多さを示します。
Q3. システム性能を比較するために標準プログラムを使って測定することを何という?
A. レスポンスタイム
B. スループット
C. ベンチマークテスト
D. ターンアラウンドタイム
正解:
C
→ ベンチマークテストは性能比較のための測定です。
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