ITの発展とともに、情報セキュリティは企業にとっても個人にとっても超重要なテーマになっています。
そこで国や専門機関が出している「ガイドライン」をもとに、何をどう守ればいいのかを定めています。
ITパスポート試験でもよく出るセキュリティ関連のガイドラインを、ゆるっと解説します!
1. サイバーセキュリティ経営ガイドライン
- 誰向け?:主に企業の経営者(特に上場企業)
- 目的は?:「経営者がセキュリティに関心をもち、経営の中で取り組むべき」ことを示す
- 特徴的なポイント:
▶ 経営者が認識すべき3原則
▶ 経営者が指示すべき10の重要項目
💡社長にもセキュリティ意識が必要!という点が重要。
2. 中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン
- 誰向け?:中小企業の経営者・従業員
- 構成:
▶ 経営者編:まず知っておくべき最低限のことを解説
▶ 実践編:実際の社内対策を5つのステップで紹介
📝小規模企業でも、「知らなかった」では済まされないリスクを減らすガイド。
3. 情報セキュリティ管理基準
- 誰向け?:システム管理者やセキュリティ担当者など
- 内容の2本柱:
▶ マネジメント基準:組織のルールや体制の整備
▶ 管理策基準:実際に行うセキュリティ対策の内容(アクセス制御、暗号化など)
🔐企業内のセキュリティ体制を「制度面」と「技術面」の両方から支えるものです。
4. サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク
- 背景:工場・社会インフラなどでIT(サイバー空間)と現実(フィジカル空間)が連携している時代
- 目的:サイバー攻撃が現実の設備や人命に影響しないよう対策するための考え方

まとめ
ITパスポートでは、こうしたガイドラインの「目的」「対象者」「特徴」が問われます。
丸暗記ではなく、どんな場面で使うのかをイメージしながら覚えると、スッと頭に入りますよ!
よくある質問
- Q中小企業向けと大企業向けで、ガイドラインの違いは?
- A
中小企業向けは「やるべきことの入口」を示す内容、大企業向けは「経営者の責任」が明確にされている点が違います。
- Qサイバー・フィジカルって何がそんなに重要なの?
- A
工場の機械や社会インフラがネットワークにつながっているため、サイバー攻撃で物理的被害が出るリスクがあるからです。
練習問題①
サイバーセキュリティ経営ガイドラインに関する説明として、最も適切なものはどれか?
A. 社員向けにセキュリティ対策の実践方法をまとめたガイドライン
B. 経営者が情報セキュリティに積極的に関与すべきことを示したガイドライン
C. サイバー攻撃に使われるツールや手法を分類した技術マニュアル
D. 情報システムの運用ルールを細かく定めた内部マニュアル
正解:
B
経営者に向けて「経営課題としてのセキュリティ」を認識させるためのガイドラインです。3原則や10の項目が有名。
練習問題②
「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」の構成として正しいものはどれか?
A. 実践編と分析編
B. 事例編とマニュアル編
C. 経営者編と実践編
D. 経営者編と法律編
正解:
C
「経営者編」で基本的な考え方を学び、「実践編」で社内対策の具体的なステップが示されます。
追加問題(応用)
サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワークの説明として最も適切なものはどれか?
A. サイバー空間でのみ完結する個人情報保護の枠組み
B. 工場やインフラなど現実空間に影響するシステムを対象としたセキュリティの考え方
C. AIによる業務自動化におけるリスクのチェックリスト
D. 個人のスマートフォンに対するセキュリティ教育の指針
正解:
B
現実世界とITシステムが連携する領域において、サイバー攻撃による物理的な影響を防ぐことを目的としています。
中小企業でも取り組める情報セキュリティ

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