スマホ1つで買い物や送金ができる便利な世の中。
でも、その裏では「なりすまし」や「マネーロンダリング」といったリスクと、日々たたかう仕組みがあるって知っていましたか?
この記事では、電子商取引の安心・安全を守る「アカウントアグリゲーション」や「eKYC(電子的な本人確認)」「AML・CFT(マネロン・テロ資金対策)」といった、ちょっと聞きなれないけど大切な仕組みを、ゆるっと解説していきます!
アカウントアグリゲーションとは?
複数の銀行口座やサービスの情報を“まとめて”見られるようにする仕組み。
たとえば…
- 家計簿アプリが、複数の銀行やクレジットカードの利用状況を1つにまとめて表示してくれるのもアカウントアグリゲーションのおかげ。
- 利用者はそれぞれのサービスにログインしなくても、一括で確認できて便利!
留意点:
- 金融機関のログイン情報を第三者サービスに預けることになるため、セキュリティ対策がとても重要。
- 日本では「FAPI(Financial API)」や「オープンAPI」の導入が進み、安全なデータ連携が支えになっている。
eKYC(electronic Know Your Customer)とは?
一言でいうと:
オンライン上での本人確認のしくみ。
たとえば…
- スマホで顔写真と身分証明書(運転免許証など)を撮影 → 本人かどうかをAIで自動判定 → 本人確認完了!
- 銀行口座開設や証券口座開設でも広く使われている。
メリット
- 窓口に行かなくてよい(非対面で完了)
- 手続きがスピーディ

AML・CFTとは?
一言でいうと:
不正なお金の流れ(犯罪やテロ資金)を防ぐための取り組み。
略語 | 意味 | 対応する活動 |
---|---|---|
AML | Anti-Money Laundering | マネーロンダリング対策 |
CFT | Countering the Financing of Terrorism | テロ資金供与対策 |
重要ポイント
- 銀行や金融サービスでは、不審な取引の検知・通報が義務づけられている。
- 取引時の本人確認(=KYCやeKYC)も、この一環。
よくある質問(FAQ)
- Qアカウントアグリゲーションを使うとセキュリティが心配です。大丈夫?
- A
信頼できるサービスであれば、銀行との安全なAPI連携(暗号化通信など)を使っており、パスワード管理なども厳重です。ただし、むやみに無名なアプリに情報を登録するのは避けましょう。
- QeKYCは対面より安全ですか?
- A
適切な技術(画像判定、AIによるなりすまし防止など)を用いれば、安全性は高いです。ただし、本人確認書類の偽造など新たなリスクもあるため、サービス側の技術力も重要です。
- QAML・CFTって利用者には関係ありますか?
- A
直接関係することは少ないですが、取引の一時停止や確認連絡が来ることがあるのはAML・CFTの一環です。安全な取引のために、理解しておくと安心です。
練習問題
Q1. アカウントアグリゲーションの主な利点として正しいものはどれ?
A. セキュリティを強化できる
B. 銀行ごとにログインせずに情報を集約できる
C. 暗号通貨の運用ができる
D. クレジットカードが発行される
正解:
B
→ 複数の金融情報を1つにまとめて見られるのが特徴です。
Q2. eKYCが活用されるのはどんな場面?
A. 商品の価格比較サイト
B. メールのウイルスチェック
C. 銀行口座のオンライン開設
D. オンラインゲームの課金
正解:
C
→ オンラインで本人確認を完了する仕組みとして、銀行や証券会社の口座開設でよく使われます。
Q3. AML対策として正しいものはどれ?
A. 顔認証を使って広告を出す
B. 購入履歴を記録しない
C. 不審な取引を監視して通報する
D. 商品レビューを監視する
正解:
C
→ マネーロンダリングの防止として、不審な取引の通報が義務づけられています。
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