ITパスポート 弱点つぶし Vol.10|【ミニ問題つき】

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ITパスポートゆるっと勉強帳
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SLA(Service Level Agreement)

  • 一行要約提供者と利用者が合意するサービス水準(稼働率・応答時間・復旧時間など)の取り決め。
  • 詳しい説明:範囲・例外・測定方法・報告・補償/ペナルティ、変更手続まで明記。内部目標のSLOや、内部部門間のOLAと区別。
  • ひっかけポイント:「“目指す”だけ」では不十分。契約としての拘束力と測定が前提。
  • 関連語:SLO、OLA、可用性、MTTR、MTBF

ミニ問題
【Q.】SLAの説明として最も適切なのはどれ?
A. 利用者と提供者が合意する測定可能なサービス水準とその条件
B. 事業者内部で掲げる努力目標(顧客合意なし)
C. 監査法人が定める強制基準
D. 設計書のテンプレート名称

正解:

A

解説(正解)
SLAは対外合意であり、測定・報告・例外・補償まで取り決める。

他の選択肢
B:SLOの説明。
C:監査基準ではない。
D:文書様式の話ではない。


SCM(Supply Chain Management)

  • 一行要約:調達→生産→物流→販売まで全体最適し、在庫・LT・コストを最小化する経営管理。
  • 詳しい説明:需要予測・計画同期・情報共有でブルウィップ効果を抑制。KPIは在庫回転・OTIF等。
  • ひっかけポイント:部門最適の積み上げでは全体最適にならない
  • 関連語:ERP、APS、MRP、CPFR、需要予測

ミニ問題
【Q.】SCMの目的として最も適切なのはどれ?
A. 全体最適により在庫・リードタイムを削減し供給網のKPIを改善
B. 各部門が独自最適を追求しKPIを局所最大化
C. 需要変動を意図的に増幅して在庫を厚くする
D. 計画作成を現場任せにして自由度を上げる

正解:

B

解説(正解)
…ではなく、Aが正しい。SCMはサプライチェーン全体の最適化を狙う。
(以下、誤り理由はAを正答として記載)

他の選択肢
B:局所最適は全体悪化の典型。
C:ブルウィップ効果を抑えるのが目的。
D:統合計画が要で丸投げしない。


SLM(Service Level Management)

  • 一行要約:SLA/SLOを設計・合意・監視・改善する管理プロセス(ITIL等)。
  • 詳しい説明:ビジネス要求→SLA策定→レポーティング→レビュー→改善。SLAは成果物、SLMは活動
  • ひっかけポイント:SLA=契約、SLM=運用プロセス。混同注意。
  • 関連語:SLA、SLO、OLAs、ITIL、CSF/KPI

ミニ問題
【Q.】SLMの主な役割として最も適切なのはどれ?
A. 稼働率算出のための暗号化アルゴリズムの開発
B. 事業要求に基づくSLAの設計・合意・モニタリング・改善
C. 監査報告書の会計注記の作成
D. データセンタの空調設計

正解:

C

解説(正解)
…ではなく、Bが正しい。SLMはサービス水準のライフサイクル管理
(正答はB)

他の選択肢
A/C/D:SLMの範囲外。


情報セキュリティ監査

  • 一行要約:セキュリティ管理の適合性・有効性を、独立した立場で証拠に基づき評価。
  • 詳しい説明:監査計画→証拠収集→評価→報告。基準(ISO/IEC 27001/ISMS、基準類)に照らす。職業的懐疑心が鍵。
  • ひっかけポイント:「自己点検」との混同に注意。独立性が前提。
  • 関連語:監査証拠、適合性監査、ISMS、内部統制、IT統制

ミニ問題
【Q.】セキュリティ監査の前提として最も重要なのはどれ?
A. 被監査部門の責任者が監査計画を最終決定すること
B. 監査人が監査対象の運用責任を兼務すること
C. 監査人の独立性と客観性
D. 指摘があれば必ず罰則を科すこと

正解:

D

解説(正解)
…ではなく、Cが前提。独立性がなければ客観評価にならない。
(正答はC)

他の選択肢
A/B:独立性を損ねる。
D:罰則は監査の本質ではない。


アジャイルモデル(開発アプローチ)

  • 一行要約短い反復で価値を継続提供し、変化への適応を重視する開発。
  • 詳しい説明:バックログ駆動、インクリメント、顧客との協調、継続的インテグレーション。仕様凍結前提ではない。
  • ひっかけポイント:「無計画」ではない。タイムボックスと透明性が前提。
  • 関連語:スクラム、XP、カンバン、CI/CD、MVP

ミニ問題
【Q.】アジャイルモデルの特徴として最も適切なのはどれ?
A. 仕様凍結後に一括納品のみ
B. 動くソフトウェアと顧客協調を重視し、短期反復で適応
C. ドキュメントのみを完成させて納品
D. 変更要求は原則受け付けない

正解:

A

解説(正解)
…ではなく、Bが正しい。アジャイルは短期反復+適応が核。
(正答はB)

他の選択肢
A/C/D:いずれもウォーターフォール的/反アジャイル。


変更管理委員会(CAB)

  • 一行要約:変更のリスク・影響・優先度を評価し、承認/却下を決める意思決定体。
  • 詳しい説明:緊急変更はeCABで迅速判断。ロールバック計画や実施計画の妥当性確認が役目。
  • ひっかけポイント:会すだけで価値は生まれない。評価基準と記録が必須。
  • 関連語:変更管理、リリース管理、eCAB、リスク評価

ミニ問題
【Q.】CABの適切な判断に含まれるものはどれ?
A. 変更の技術詳細は見ず、投票で多数決のみ
B. 影響分析・リスク・回復計画を踏まえた承認可否
C. 開発部門が決めた変更は無条件承認
D. 変更実施後のレビューは不要

正解:

B

解説(正解)
CABは影響・リスク・回復計画を評価して意思決定する。

他の選択肢
A:形式的。
C:牽制機能が働かない。
D:レビュー(ポスト実施評価)は重要。


DFD(Data Flow Diagram)

  • 一行要約プロセス/データフロー/データストア/外部実体データの流れを表す図。
  • 詳しい説明:処理の順序や画面遷移ではなく、何のデータがどこへ流れるかに焦点。レベル分割で詳細化。
  • ひっかけポイント:業務手順の時系列は業務フロー/アクティビティ図
  • 関連語:ER図、業務フロー、コンテキスト図、CRUD

ミニ問題
【Q.】DFDで表現対象外なのはどれ?
A. 顧客情報が入力され顧客DBに格納される流れ
B. 注文データが検証プロセスを通って請求へ渡る流れ
C. プロセス間の実行順序(何分後に処理)
D. 外部実体から入るデータと出ていくデータ

正解:

C

解説(正解)
DFDはデータの流れを表す。厳密な時間・順序は対象外。

他の選択肢
A/B/D:いずれもDFDで表せる。


回帰分析

  • 一行要約:変数間の関係(予測式)を推定する統計手法(線形/重回帰など)。
  • 詳しい説明:最小二乗で係数推定、仮説検定や残差分析で当てはまりを評価。相関≠因果に注意。
  • ひっかけポイント:外れ値・多重共線性・過学習に留意。
  • 関連語:相関、決定係数、p値、交差検証

ミニ問題
【Q.】単回帰モデルの傾き係数の解釈として最も適切なのは?
A. 説明変数が1増えると、目的変数が平均で係数分増減
B. 相関係数そのもの
C. 説明変数の単位に依存しない標準化指標
D. 切片の逆数

正解:

D

解説(正解)
…ではなく、Aが正しい。傾きは「Xが1増えるとYが係数だけ変化」。
(正答はA)

他の選択肢
B:別物。
C:標準化係数βの話。
D:関係がない。


クリティカルパス法(CPM)

  • 一行要約:所要期間が最長となる経路(CP)を特定し、全体工期と余裕(フロート)を算出。
  • 詳しい説明:先行関係・所要日数から最早/最遅時刻を計算。CP上の作業は余裕ゼロ。
  • ひっかけポイント:資源制約や確率的ばらつきは別手法(リソース平準化、PERT)で扱う。
  • 関連語:PERT、フロート、最早開始、最遅終了

ミニ問題
【Q.】CPMにおけるクリティカルパスの正しい理解はどれ?
A. コストが最も高い経路
B. 作業数が最も多い経路
C. 所要期間が最長で、遅延が全体工期に直結する経路
D. リスクが最も多い経路

正解:

A

解説(正解)
…ではなく、Cが正しい。CPは最長所要時間の経路
(正答はC)

他の選択肢
A/B/D:CPの定義ではない(結果的に一致するとは限らない)。


プレシデンスダイヤグラム法(AON)

  • 一行要約ノード=作業、矢印=先行関係で表すネットワーク図(アローダイヤグラムと対比)。
  • 詳しい説明:FS/SS/FF/SFの関係、リード/ラグの表現が可能。クリティカルパス算出に用いる。
  • ひっかけポイント:アロー(AOA)は矢印=作業。用語の取り違えに注意。
  • 関連語:AOA、FS/SS/FF/SF、クリティカルパス、ガント

ミニ問題
【Q.】AON(プレシデンス法)の表現として正しいのはどれ?
A. 作業は矢印、イベントをノードで表す
B. 作業をノードで表し、矢印は先行関係を示す
C. ノードは時間、矢印はコストを示す
D. AONでは先行関係を表せない

正解:

B

解説(正解)
AONはノード=作業、矢印=依存関係

他の選択肢
A:AOAの説明。
C/D:誤り。


ウォーターフォール

  • 一行要約:要求→設計→実装→テスト→移行の段階的進行で、事前定義と検収を重視する開発モデル。
  • 詳しい説明:明確な要件・変更少の領域で強み。後工程での変更コストが高い。ゲート審査・成果物の完備が鍵。
  • ひっかけポイント:アジャイルと二者択一ではない。ハイブリッドも現実的。
  • 関連語:V字モデル、ゲート審査、品質保証、要求仕様

ミニ問題
【Q.】ウォーターフォールが相対的に適する条件はどれ?
A. 要件が流動的で頻繁に変わる
B. 品質とトレーサビリティを重視し、要件が早期に安定
C. ユーザと逐次の仕様すり合わせが必須
D. 初期段階では実装物を頻繁に見せたい

正解:

C

解説(正解)
…ではなく、Bが適合条件。安定要件+厳格な品質管理で強み。
(正答はB)

他の選択肢
A/C/D:アジャイルの方が適する状況。

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