14日に「財務省の解体」を求めるデモが行われ、周辺ではNHKから国民を守る党の立花党首が襲われる事件も発生しました。このデモに関する投稿はSNS上で42万件を超え、大きな注目を集めています。なぜ今、この動きが広がっているのか、その背景について分析しました。
14日、東京・霞が関にある財務省前で大規模なデモが行われました。
財務省の前の歩道は、人で埋め尽くされています
デモ参加者は「財務省は解体！」と声を上げ、「消費税廃止」など負担軽減を求めるボードを掲げていました。
このデモは全国各地でも夜まで続き、財務省の出入り口周辺にも多くの人が集まりました。
では、この動きは「なぜ」、そして「いつから」広がったのでしょうか。
私たちは「財務省解体」というワードを分析しました。
SNS投稿数が急増した背景
X（旧Twitter）での投稿数は、昨年11月頃から増加傾向にあり、当初は数千件程度だったものの、中旬には約17万件に急増。この時期、国会では「103万円の壁」が議論され始めていました。
さらに、1月後半から投稿数は急上昇し、2月21日のデモの翌日には42万件を超えるまでに拡大。この頃、「7兆円以上の財源確保」が必要とされることを理由に、財務省が壁の引き上げに難色を示していたタイミングとも重なります。
また、「財務省解体」を訴える人気YouTuberの動画が290万回以上再生されるなど、SNSを通じた拡散もデモの広がりを後押ししました。
国の予算編成を担い、「最強の官庁」とも称される財務省に対する批判が高まりを見せた今回のデモ。その背景には、長年の政策への不満や、SNSを通じた世論の盛り上がりが影響していると考えられます。
参加者は？
ザイム真理教は本当にあると思ってます。物価も高くなっているし、税金もどんどん上がっていて、今、貯金もかなりつらいです。ここで国に変わってもらわないといけないと思ってます
財務省の政治的影響力が強くて、政治家も財務省の主張通りの政策を今まで行ってきたんじゃないかということに強い憤りを感じて
（財務省）解体まで（できるか）は分からないですけど、なんとなく意志は伝わるのかなとは思います
「財務省解体デモ」拡大──国のトップや関係者の反応は？
こうした動きに対し、国のトップである石破首相も「軽視すべきではない」とコメントしています。
一方、財務省内からは様々な声が上がっています。
財務省幹部:
「やり場のない憤りが、財務省という既存の権威に向けられているのでしょうか…」
財務省中堅職員:
「訴えるなら財務省の前ではなく、国会とかの方が良いんじゃないんでしょうか」
こうした中、財務省出身で「103万円の壁」の引き上げなどを提言してきた国民民主党の玉木雄一郎代表は、デモ当日に次のように語りました。
玉木雄一郎代表
（職員は）ある種、法律上義務付けられた仕事を一生懸命されてるので、財務省の職員を私は責めるのは筋違いだと思います。政治家が責められるべきだし、そこに応え切れていない今の政治のあり方や政策のあり方を、見直すべきだと。与野党ともに、私は問われている問題だと思います
「財務省解体デモ」は、ネットを中心に今も拡大し続けています。
ネットの反応は？
そもそも、バブル崩壊後の90年代の半ばに、これまでの政策(公共投資等などで民間活力の浮揚）では持たないと『小さな政府』に転換したが、徴税は『大きな政府』のまま取り続け、また増税も実施した。
結果的に道路など見て分かるように放置されているような状態で、国民としては不満が高まっている。そして生活に豊かさも実感できず、国は過去最高税収だと言い、減税するのにも財源がないと言う…
国民としては豊かささえも実感できず、過去最高税収などと言われても、どこになんの目的で使われていて、国の金が足りない理由が分からない。
表面的に言えば、このような不満が蓄積されて「反財務省」となっているのだろう。 もう、ごまかし続けることは出来ない所まで来てしまっている。
「財務省解体」を訴えるデモが広がっているが当然である。年収の壁の引き上げに対して宮沢税調会長や財務官僚は財源が減ると危機感を煽り難色を示していた。財務官僚達が作成した税制度は次から次に壁を作り労働者から絞り取るシステムなので改正すべきである。この物価高で一般市民の日々の暮らしは手取り所得、可処分所得が増えないと厳しい。石破首相は国民から税金や保険料を絞り取るのではなく国民目線の政策を取って欲しい。
私は個人事業主で今の税制度に言いたいことは山ほどありますが、一方で、財務省や国税は法律に従って動いているだけなのだとも思っています。解体するかどうかの前に法律や税制度の改革がないと意味がない。ただ、解体せよという声の集積は、この動きへの一歩だと信じています。この動きで吊し上げられているのは、ベースが戦後のままから変わらず付け足しばかりしている法律を作ってきた議員ですから。 脱税の温床になりやすい紙の領収書が良いわけはないけど、かといってインボイスや電子帳簿で手間ばかり増えるのも違うと思う。手間を増やせば税理士が必要になる→国税OBは税理士になれるという天下りの構図をシンプルな税制度でなくしてほしい。シンガポールに移住した友人が数分で確定申告が終わると言っていて、そらGDPも減るよなと思いました。
編集後記
この世論の声をしっかり受け止めて政策なりに生かしてほしい
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