弁護士である橋下徹氏（54）は29日、関西テレビの番組「旬感LIVE とれたてっ！」に出演し、6月に導入予定の定額減税について厳しく批判し、
愚策中の愚策
と断言しました。
この減税策では、一人当たりの所得税が3万円、住民税が1万円、合計で4万円が軽減されます。この制度の対象となるのは、年収2000万円以下の所得税や住民税を支払っている人及びその扶養家族です。また、年金受給者もこの減税の対象に含まれます。
給与明細には減税された金額を明記することが必須とされており、岸田首相は減税のメリットを国民に感じてもらうことの重要性を強調しています。しかし、一部からはこの政策がただのイメージ向上策に過ぎないとの批判も出ており、「増税メガネ」という揶揄を払拭する試みだとも見なされています。
定額減税は愚策中の愚策と橋下氏
橋下氏は
やってること自体はいい方向性だったが、やり方が天下の愚策中の愚策
物価高対策としてはいい方向性だったのに。各家庭は日々の生活で物価高の影響を受ける。最初から現金給付でよかった。でも、“増税メガネ”と言われていた岸田さんが、それを打ち消したいたいから、ものすごく手続きが面倒な減税にした
と酷評し、あきれた。
最悪なのは給与明細に減税額を書けってこと。うちの事務所もそうですが、会計ソフトが追いついてないから場合によっては手書きですよ。最悪！
と顔をしかめた。
番組では、企業からの不満の声も取り上げられました。例えば、大阪にあるスーパーマーケットでは、経理部の担当者3人が従業員150人の減税額を一人一人計算し、手動で入力しています。このスーパーの経営者は
ただでさえ人手不足の中、これ以上作業を増やすのか。分割で減額されるので、作業が何度も続いて大変。なぜ最初から現金給付にしないのか
と不満を表明しました。
橋下氏は、その意見に同意を示し、
現場負担はむちゃくちゃ増えます。書くだけじゃなく、減税のやり方がむちゃくちゃ複雑。研修をやってマニュアルを全部参照しながら会計事務をやるのは本当に大変
と述べました。さらに、
岸田さんが物価高対策で、本当に国民の事を思ってるのなら現金給付で良かったんです。各自治体の職員、公務員の業務はちょっと増えますけど。それを私的な利益を考えてしまったから、どれだけ国民に迷惑をかけるか
と指摘しました。
橋下氏はまた、
岸田さん、自民党の国会議員に言いたい。ウチの事務所もそうですけど今後の給与明細を送るから、手書きで全部書け、あんたらやれ、と。自分らで責任取れって言うんですよ。全部民間に負担させてる
と強く批判しました。
さらに橋下氏は、
所得税と住民税減税…政治家は財務省の策にはまったんですよ」と主張。「消費税の税率を下げればいいんですよ。食料とか生活必需品だけ税率を下げれば、その日から下がる。こんなむちゃくちゃなことになって、天下の愚策中の愚策ですよ
と繰り返し強調していました。
ネットの反応は
橋下さん面白い事言いますね。確かに岸田や自民の議員に書いてもらうの良いかも。書くついでに皆の額面と手取りを確認させよう。どれだけ税や社会保障費を負担させられているか。確認を兼ねて今回の減税額を手書きさせてみるのはとても良いアイデア。
今年賃金が手取りで1万上がりました。ザックリ30%を折半(個人が1500、会社が1500)を支給前金額から、社会保険料(と言う名の税金)を徴収されています。
社会保険の内容は同じですが増えた納税額は×12月で年36000です。
賃上げは実質的に税収増なのに、定額減税給与明細表示を押し付けて自己満足するなよと思う
給料明細なんて、銀行への振込額しか確認しないから、定額減税の追記があっても気づかないかも。
そもそも、給料明細をじっくり見ると、社会保障や税金がこんなにも引かれてるんだって改めて感じる人が多いと思う。
編集後記
自分のメンツのためだけに現金給付でなく減税という対応にしたのだったら最悪ですね。
結局、政治家に下々の仕事の事情なんて分からないって事なんでしょうけど
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