ビル・ゲイツ氏がマスク氏らの「AI開発停止要請」では問題解決にならないとコメント

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米マイクロソフト創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏は4/3のロイターでのインタビューで、強力な人工知能(AI)の開発停止を求める米実業家イーロン・マスク氏らの公開書簡について、問題解決にはならないとの見解を示しました。
世界中で開発を停止するのは難しいとし、AI開発の最善の利用法に集中する方が得策だとというコメントを出しました。

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GPT-4開発の中止要請に対し、ゲイツ氏が反論

マスク氏や1000人以上のAI専門家らは、先週公開した書簡で、マイクロソフトが出資する米国の新興企業オープンAIが開発中の最新言語モデル「GPT-4」よりも「より強力な」AIシステムの開発を直ちに中止するよう呼びかけました。
社会に及ぼす可能性のあるリスクと利益を精査する必要があると主張しました。

これに対してゲイツ氏は

ビル・ゲイツ氏
ビル・ゲイツ氏

ある特定の集団に停止を求めることで課題が解決されるとは思わない。

AI開発に「多大な恩恵があるのは明らか」であり、「必要なのは注意すべき分野を特定することだ」

誰が(開発を)止められると彼らは言っているのか、世界中の全ての国が停止に同意するというのか、そしてなぜ停止すべきなのか、私には分かりかねるが、この分野にはさまざまな異なる意見がある。

と述べました。

専門家の反応は?

たった半年間の開発を停止を要請したところで、何の問題も解決にはならないだろう。

その期間、Googleに塩を送るのか?また、一部の非営利団体の『公開書簡』が公開されているが、署名をしたとするご本人たちのTweetを見る限り、この『書簡』が緊急課題ではないことがよくわかる。

当のイーロン・マスクは柴犬アイコンと戯れているし、アップルの創業者のウォズニアックは一言もTwitterでは言及していない。むしろ別団体での募金活動や会食でお忙しいようで、『Future of Life Institute(FLI)』についてのコメントは賛同の呼びかけを見ることができない。 ある意味、メディアが勝手にマッチポンプのように、『AI(まんじゅう)怖い』現象を煽っているようにさえ見える。 ビル・ゲイツもコメントする立場と思えないので、コメントを伺うならば、サム・アルトマンやサティア・ナディラのコメントだろう。

半年間止めてもAIの進展を止める効果がないというのはゲイツ氏の言う通りだろう。開発が遅れていたライバル企業や中国に利するだけで不公平極まりなく、止まる可能性は低いだろう。  

一方で1000人以上もの著名人が特定企業の事業を止めるべく声をあげた異常事態は、社会に一定の影響を与えた。ニュースはそこかしこで話題になり、今でもソーシャルメディアで多くの人がこれからのAI時代について活発な議論を始め、AIへの姿勢を表明し始めた団体も少なくない。  ChatGPTはイーロン・マスクの支払い不履行で財政的に厳しくなったのが商用化のきっかけと言われている、一方、ゲイツはChatGPTに再起をかけるマイクロソフトの共同創業者で今でも顧問的立場、個人でも生成系AIを指示する立場だ。この両者の意見は参考にならない。

1000人に含まれる歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏ら知識人の今後の議論に期待したい。

編集後記

おき編集長
おき編集長

たしかに6か月間開発を止めたところで何が変わるの?という感じはありますね。

利用法を議論する方が有意義というようなコメントも出していますが、自分も先日のマスク氏らが公開書簡を出したという記事でも言いましたが、AI利用に関する倫理的な部分、技術的な取り決めなどしっかりしてほしいですね。

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