日本証券業協会は12日、2024年にスタートした新しい少額投資非課税制度(NISA)に関する年間利用動向調査の結果を発表した。調査によると、1人当たりの平均投資額は、主に投資信託の購入に活用される「つみたて投資枠」で47万3千円、個別株式なども対象となる「成長投資枠」では103万3千円だった。
損益状況については、「つみたて投資枠」で82.8%、「成長投資枠」で70.2%の投資家がプラスと回答。一方、損失を抱えている人は、それぞれ2.3%と12.2%だった。
また、購入した銘柄の売却状況に関しては、「つみたて投資枠」では83.2%、「成長投資枠」では75.3%の人が「売却しなかった」と答えた。
この調査は、新NISAを利用して金融商品を購入した7610人を対象に、インターネットを通じて実施された。
新NISAで毎月の投資額をどう決める?無理なく続けるためのポイント
新NISAで毎月いくら投資すべきか迷っている方へ、適切な金額の決め方をご紹介します。無理なく投資を続けるためには、手取り収入の30%を目安に設定するとよいでしょう。
例えば、手取りが20万円の場合は月6万円、40万円なら月12万円が目安となります。ただし、投資額を無理に増やして生活が圧迫されると、ストレスが増え、投資の継続が難しくなります。そのため、最初は手取りの10%や20%からスタートするのも良い方法です。
重要なのは、無理なく長期間続けられる金額を選ぶこと。また、投資枠を最大限活用したい場合は、例えば毎月10万円を積立枠で使い切り、余剰資金を成長投資枠で運用する方法も検討してみてください。
年代別に考える新NISAの適切な積立額とは?
新しいNISAでの積立額は、年代ごとの収入や支出の状況に応じて設定するのが理想的です。以下に、20代から50代までの目安となる毎月の積立額を紹介します。
■ 20代:月1万円を目安にスタート
20代は収入がまだ少ないため、高額な積立は負担になり、継続が難しくなることもあります。まずは月1万円から始め、無理のない範囲で資産形成を進めることが大切です。
■ 30代:月3万円程度を検討
30代になると収入が増える一方で、結婚や住宅購入などライフイベントによる支出も増える傾向があります。そのため、収入と支出のバランスを考えながら、月3万円程度の積立を目指すのが現実的でしょう。
■ 40代:月5万円を目標に
40代はキャリアが安定し、収入が増える時期ですが、教育費や住宅ローンなどの支出も続きます。無理のない範囲で、月5万円程度の積立を検討するのが理想的です。
■ 50代:月10万円の積立を視野に
50代は収入のピークを迎え、大きなライフイベントによる支出が落ち着く時期です。この余裕を活かし、月10万円を目標に積立額を増やし、資産形成を加速させることをおすすめします。
急な出費に備えるために現金の確保を忘れずに
予期せぬ支出に対応できるよう、最低でも1ヶ月分の生活費は現金として手元に確保しておくことが大切です。新NISAで運用している資産は売却して現金化できますが、すぐに使える現金がないと、緊急時に対応できず不安定な状況に陥る可能性があります。
そのため、全財産を投資に回すのではなく、日常生活に必要な資金は預金口座などで管理し、安心して生活できる環境を整えておきましょう。
新NISAの積立額は収入やライフステージに合わせて無理なく設定を
新NISAを活用する際は、毎月の積立額を自身の収入やライフステージに応じて無理なく設定することが大切です。目安としては、手取り収入の10%~30%を基準にし、年代ごとの特性に合わせた計画を立てるとよいでしょう。
例えば、20代は月1万円からスタートし、50代では月10万円を目標にするなど、収入や支出の状況に応じた柔軟な対応が重要です。投資枠を有効活用しながら、自分に適した金額で無理なく継続することで、着実に資産形成を進められます。最終的には、生活の安定と長期的な資産形成のバランスを取りながら、新NISAを最大限活用しましょう。
専門家の反応は?
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平均額ということで富裕層は枠をめいいっぱい投資している方もいるのでそれに引っ張られて高くなる傾向もあるかとは思います。大切なことは精神的にもライフプラン的にも無理のない金額でコツコツ長期間で積み立てることです。できるだけ早く非課税枠を使い切ろうと思う必要はありません。今の自己投資などや生活のQOLなどとのバランスも取りながら資産形成を継続させたいですね。
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日本証券業協会の元データを見ると、つみたて投資枠のうち上限に近い100〜120万円まで購入しているのが約2割。こちらが月10万円前後の積立だとすれば、平均購入額73.7万円は月約4万円弱という計算になる。新NISA口座数トップの楽天証券の場合、新NISAつみたて設定額の平均額は4万2870円とのことで(2024年12月の数字)、やはり月4万〜3万円程度というのが実情だろう。
日本証券業協会の資料でも、投資家の年齢が上がるほど積み立て購入額が非課税枠上限まで上がる傾向にあるという。つまり、年齢とともに所得が多くなれば積立額も増えるということだろう。平均の数字に惑わされることなく、自分の所得に応じた無理のない積立設定を守ることが継続の秘訣だ。
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新NISAが始まった2024年の年間利用動向調査によると、平均利用額はつみたて投資枠で47.3万円、成長投資枠で103.3万円。中央値も示してほしいところですが、平均で見る限り、従前のつみたてNISA年や一般NISAよりも上回り、多少なりとも預金から投資へという動きにつながっているようです。
とはいえ、投資はリスクがあるので、すぐに使う予定がない資金の一定範囲で行うという基本を忘れずに行うことが大事ですね!
ネットの反応は?
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いろいろメディアを見てみると、「2年目のNISA活用法」とか、何やかんやコンテンツはありますが、どのメディアも去年の夏の暴落なんて読めなかったし、トランプの動向だって誰もわからない。
未来がわかりゃ、誰でも億万長者。
投資されたお金で企業がポジティブに成長して、景気というかたちで還元されるのが1番です。
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旧NISAの1年目から口座を開設していますが、毎年のように改正・改善されていった記憶があり、昨年の新NISAで完成した印象です。
今後の改善は非課税枠の拡大ですが、現在米国株などの海外株式投信に偏重しているトレンドがあり、本来国に入ってくる税金を失っていることを鑑みれば、もう少し日本株にスポットを当てる方向にシフトした方が良いかもしれません。
ただまずは投資初心者の方に成功体験を積んでもらい、投資を継続してもらいたいものですね。
編集後記
![おき編集長](https://okitime365.net/wp-content/uploads/2023/02/shirokuma.png)
銀行に預けている方が物価上昇と金利の事考えると資産は目減りするなぁくらいの感覚でNISAやっているので利益でるかどうかにそこまで目くじらたてずに運用できているかなぁ
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