LINEのマルハラスメント(マルハラ)とは?漫画が影響?マルハラっていつから?

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ChatCPTさんに聞いてみた

LINEでのやり取りにおいて、若者たちが文章の最後に「。」を打つことへの不快感、通称「マルハラスメント」が注目を集めています。この現象に対しては、「若い世代は…」「正しい日本語を使うべき…」などの異論も存在します。しかし、筑波大学の岩崎拓也助教(句読点や記号の研究者)によれば、

筑波大学<br>岩崎拓也助教
筑波大学
岩崎拓也助教

学生もメールやX(旧ツイッター)などでは普通に句読点を使っている。LINEなどのチャットツールは漫画のような吹き出しで文章を表示しているのが要因では

との見解を示しています。

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「マルハラスメント」現象を巡る、漫画とデジタルコミュニケーションの交差点

漫画の世界では、台詞を囲む吹き出しが自然な区切りを示し、その中での句読点の使用は少なめです。表現には「!」や「!?」、「…」のような記号が好まれ、長い文章では改行や複数の吹き出しに分ける方法が取られます。これは、LINEでの若者の文章スタイルと似ています。

岩崎助教が「週刊少年ジャンプ」(2023年2号)と「週刊少年マガジン」(2023年2・3合併号)で掲載された漫画作品の句読点の使用状況を分析したところ、ほとんどの作品で句読点が使われていないことがわかりました。しかし、「週刊少年サンデー」(同年2・3合併号)では、ほぼ全ての作品で句点と読点が頻繁に使われていました。

版元の小学館は、小学生向けの学習雑誌の出版から始まった歴史があります。「小学一年生」の編集長である明石修一氏によると、句読点の使用に関する社内の明確なルールはないものの、長年にわたって伝統として受け継がれてきました。漫画を通じて、国語の読み物としての要素を学ぶ意図があるようです。

エンターテインメントとしての漫画は主に会話を描くもので、句読点の存在が作品のテンポやダイナミズムに影響を与えることがあるとの見解もあります。この観点から、LINEでの対話式コミュニケーションが漫画のスタイルに似ているため、句読点を避ける人々の感覚も理解できるという意見があります。

句読点の使用に関して厳密なルールが存在しないため、特に少女漫画のように感情的な会話の流れを重視する作品では、句読点を控える傾向にあるなど、作品ごとに使い分けが見られます。

岩崎助教と明石編集長は、句読点を使用しない文化に対して理解を示しつつも、それを「ハラスメント」とみなす考え方には違和感を表明しています。

岩崎助教は、

筑波大学<br>岩崎拓也助教
筑波大学
岩崎拓也助教

区切りを示す符号が、必要ないのになぜあるのかと深読みされ感情を示す符号に誤読されてしまった世代間ギャップの問題にすぎない。使ってはいけないという考えにまでなるのは少し怖い

と指摘しています。

明石編集長は、

明石編集長
明石編集長

句読点の成り立ちは文を読みやすくするという配慮から。思いやり由来だった用法がハラスメントとなるのは国語文化の観点から考えると疑問に思う

と話しております。

マルハラっていつから言われるようになったのかチャットGPTさんに聞いてみた

おき編集長
おき編集長

マルハラっていつくらいから言われるようになりましたか?

ChatGPTさん
ChatGPTさん

「マルハラ」という用語がいつから使われ始めたかについては、正確な年代を特定するのは難しいですが、インターネット上での会話や若者の間でのコミュニケーション文化が変化し始めた2010年代後半から2020年代初頭にかけて、特に話題に上がることが増えたように思われます。SNSやメッセージアプリの普及により、従来の書き言葉の規範から逸脱した新しいコミュニケーションスタイルが生まれ、それに伴い「マルハラ」という概念が注目されるようになった可能性があります。ただし、この用語が広く認知され、使用されるようになった具体的な時期については、さらに詳細なリサーチが必要です。

専門家の反応は?

セクハラやパワハラのように、ハラスメントと定義されなくても常識的な観点で「嫌がらせ」と理解されるものならともかく、チャットやSNSで句点「。」をつけることで相手に威圧感を与えてしまう(マルハラ)という価値観が、現時点のビジネス界において常識的に共感されるものなのか。

ビジネスの世界で急速にSNSやチャットが普及している。「情報の非対称性」が顕著になっているのはわかるが、まだ一般論として普及していない概念なら、威圧を感じた人や周りが「威圧感を覚えるのでやめてもらえませんか」と教えてあげてほしい。それをせずに「ハラスメント認定」とされると、上司は若い人とコミュニケーションをとれなくなる。

LINEのやりとりがマンガの吹き出し的であることは、冷静に考えれば誰でもわかることです。ただそれが意識されず、しかもマンガを描いたことがないひとでもさっと使えてしまうほど、マンガの吹き出し表現はわれわれに定着しています。以上を踏まえれば、句読点をあまり使わないLINE使用も不思議ではありません。

もしLINEがさらにマンガ表現に近づけるならば、漢字とひらがなのフォントに工夫をつけるのはアリかもしれません。あまり気づかれていませんが、マンガの吹き出しは漢字がゴシック、ひらがなが明朝という使い分けをされているからです(回想やナレーション部ではその限りではありません)。

また今回は句点(。)が話題の中心となっていますが、日本語においてより重要なのは読点(、)です。これは本多勝一『日本語の作文技術』でも指摘されていますが、読点の使い方で文章の構造が変わってきます。

マルハラがあちこちで話題になっていますが,今のところマルハラが存在するということを示した調査について言及されたケースは見たことがありません.数人の若者に聞いただけであったり,あることが前提の記事が多いようです. まずは,マルハラが存在し,多くの若者がハラスメントと感じているのかどうかを明確にすべきでしょう.

『◯◯ハラスメント』とつくと、耳目を集めてしまう。しかし『マルハラスメント』はいささか違和感を感じる。

LINEは漫画の吹き出し文化の継承。漫画の吹き出しは会話なので、文章とは違う。なので、LINNEは文章ではなく、会話なので、句読点は不要。しかし、あえて、『…。』などを使う時に、心情を強く訴求することもできる。だからこそ、会話なので、行が何行にも渡ると違和感を抱いてしまう。会話が成立しないからだ。 LINEは、文字ベースのコミュニケーションだが、非同期の会話だと思うと、この『句読点』は、さほど会話の中では、重要でないだろう。

ネットの反応は?

完全に火がついてしまって、どのメディアもこぞってマルハラマルハラと騒ぎ立てますが、そもそもは一部の若者が感じていることをさも若者全体が感じているかのように伝えたネット記事が発端。若者全員に当てはまるわけでもないのに、こうやってメディアが事実化していく。先日は冷静な目線でこの風潮を批判する記事もでたが、マスメディアはよほど若者を「切れやすい」とか「傷つきやすい」という風に描きたいようだ。

マルつけることがハラスメントと騒ぐ事に驚いた。

一部の意見がまるで常識みたいにハラスメント扱いになるんだなって恐怖しました。 逆に「草」とか、「w」は文章の内容と送りつけられた人によっては恐怖にもなるような気がするけど、これはありなんですよね。

昔の言葉に「バカの一つ覚え」とありますが、まんまだと思う。

なんでもハラスメントにしたらいいと言うことでないと思うけど、誰がハラスメントときめているのだろう。

編集後記

おき編集長
おき編集長

ハラスメントと感じるかどうかは別として、我が家のティーン達はLINEに「。」がついていると怒っていると感じると言っているので、なんか今の若者はそういう事らしいです。

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