災害時にしばしば発生する大規模停電は、私たちのスマートフォンのバッテリー寿命に大きな影響を与えます。この記事では、バッテリーを効率的に使用し長持ちさせる方法と、災害伝言板やSNSを利用して安否を確認する手順について解説します。
スマホ電池節約では「液晶を暗くする」を最優先に!
大規模な災害に伴う停電時、スマートフォンの充電問題が気がかりになるものです。特に、スマホのバッテリー消費の大部分を占める液晶画面の明るさを抑えることが、電池持ちを良くする第一歩です。
また、予備バッテリーを持っていない方向けに、直ちに実践可能なスマートフォンの電池節約テクニックを3点に絞ってご紹介します。
液晶画面をできるだけ暗くする設定に
「設定」から「画面の明るさ」にアクセスし、スライダーを下げて画面をできるだけ暗く設定します。暗所での使用を心掛け、画面を可能な限り最低限の明るさに保つことが重要です。これにより、バッテリーの持ち時間が格段に向上します。
アプリ通知を切る・ロック時間を短くする
次に、アプリの通知機能を無効にしましょう。これは通知によって画面が点灯するのを防ぎ、さらに電波の使用を減らす効果も期待できます。可能な限り全てのアプリの通知をオフに設定するのがベストですが、家族や恋人のメッセージは例外として通知を残しておくのも一つの方法です。
さらに、スクリーンが自動的にロックされるまでの時間設定を短くすることも有効です。これは画面の点灯時間を最小限に抑えるための措置です。
圏外になったら機内モードにする
長引く停電中には、携帯電話のネットワークも機能しなくなることがあります。サービスが利用不可になり「圏外」と表示された場合、スマートフォンは電波を探して最大限のエネルギーを消費します。そのため、圏外状態になったら速やかに「機内モード」に切り替えましょう。もし利用可能なWi-Fiがあれば、そのWi-Fiに接続して通信を続けることが推奨されます。
携帯電話サービス自体が止まる可能性も考える
2018年9月の北海道胆振東部地震の際、広範囲での停電により多くのエリアで携帯電話のサービスが中断されました。スマートフォンが機能しなくなる可能性は主に2つのシナリオに分けられます。
混雑のため通話制限をしている(輻輳)
災害時には電話回線が混雑し、緊急の通話に影響が出ることがあります。このため、携帯電話会社は意図的に通話を制限し、電話がつながりにくくなる措置をとることがあります。そのため、音声通話は控え、メールやLINE、Twitterなどのメッセージアプリを使って連絡を取ることが推奨されます。
基地局などの設備が崩壊、停電で非常用電源も切れる
最も懸念されるのは停電の問題です。多数の携帯電話基地局には緊急時の電源装置が備わっていますが、これらは長期間持続するものではありません。その結果、最初はつながるかもしれませんが、災害発生後数時間から半日ほどでサービスが中断する可能性があります。さらに、基地局が物理的に破壊されている場合は、サービスが復旧するまでに長い時間が必要になることもあります。
災害伝言板・SNSで安否情報を入れておこう
この情報を基に、被災地にいる場合に最初に行うべきことは「安否情報の登録」です。各携帯電話会社の災害用伝言板やNTTの災害伝言ダイヤル、またはSNSを利用して、「自分が無事であること」と「現在の所在地」を登録・報告しましょう。
携帯各社の災害伝言板
電話番号で安否情報を登録・確認できます。
固定電話などNTT災害伝言板(Web171)
ネットからの登録が可能。電話番号で登録・確認できます。
Google・Facebookでの安否情報登録
可能なら予備バッテリー入手を
可能であれば、コンビニなどで予備のスマートフォンバッテリーを確保してください。時間が経過すると、避難所や携帯ショップでの充電サービスが開始されますが、その時までスマホの電力を自分で管理する必要があります。節電対策を徹底し、Bluetoothのような無用な機能はオフにし、スマホの使用は最小限に抑えましょう。また、スマホのバッテリーがなくなる前に、災害伝言板やSNSを使って自分の安否と現在位置を登録しておくことが重要です。
チャットGPTさんに聞いてみた
実際に災害にあってしまった際、スマホバッテリー節約テクニック以外に何か役に立つテクニックってありますか?
災害時に役立つスマホバッテリー節約テクニック以外の対策として、以下のような方法があります:
- 紙の地図を用意する:電子デバイスに頼らずに方向を確認できるように、地元の地図を印刷または購入しておくと良いです。
- 緊急連絡リストを作成:家族や友人の連絡先を紙に書いておき、スマホが使えなくなっても連絡が取れるようにします。
- 多機能手回し充電器の準備:ラジオ、懐中電灯、そしてスマホを充電できる手回し充電器が非常に便利です。
- 防水バッグの使用:スマホやその他の貴重品を防水バッグに入れて、水害から保護します。
- 緊急時アプリの事前ダウンロード:地震や津波の警報を発するアプリをダウンロードしておくと、情報を早く手に入れられます。
- SOS信号:万が一のために、スマホのSOS機能の使い方を事前に確認しておきましょう。
- 緊急時キットの準備:水、食料、医療品、簡易トイレ、毛布などを含む緊急時キットを準備しておくと安心です。
災害時は特に、冷静さを保ち、事前に準備しておいた知識や物資を活用することが重要です。
編集後記
防災グッズを用意しておこうって言われても中々準備できていないのですが、こういったタイミングでもう一度見直したいですね。
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