厚生労働省の調査によると、成人男性の肥満率が3割を超え、過去10年間で増加傾向にあることが明らかになりました。
厚労省が3年ぶりに発表した2022年の「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の男性でBMIが25以上の肥満者の割合は31.7%に達し、過去10年間で増加していることが確認されました。一方、女性の肥満率は21.0%でした。また、調査結果では、男女ともに野菜の摂取量と一日の平均歩数が過去10年間で減少していることも分かりました。
新型コロナ感染拡大が運動日数に影響
新型コロナウイルスの感染拡大による生活習慣の変化についてのデータが初めて公表され、体重が「増えた」と答えた人は男性で13.2%、女性で16.7%である一方、「減った」と答えた人は男性で7.4%、女性で8.1%となりました。
また、1週間あたりの運動日数に関しては、「増えた」と答えた人が男女ともに5.0%だったのに対し、「減った」と答えた人は男性で12.7%、女性で13.8%となり、新型コロナ感染拡大が運動習慣に影響を与えたことが示されています。
さらに、世帯所得と生活習慣に関する調査では、野菜の摂取量について、所得が600万円以上の人と比べて、200万円未満の人は摂取量が少ない傾向が見られました。
一方、習慣的に喫煙している人の割合は、所得600万円以上の人と比べて、200万円未満の人が高い結果となりました。
運動習慣を増やすためのアイデアをチャットGPTさんに聞いてみた
運動日数を増やすためのアイデアをいくつか提案します。これらのアイデアは、日常生活に無理なく取り入れられるものです。
1. 短時間の運動を取り入れる
- 1回の運動時間を長くするのではなく、10〜15分程度の短時間の運動を1日に複数回行うことで、運動日数を増やしやすくなります。たとえば、朝のストレッチ、昼休みの散歩、夜の軽いエクササイズなど、生活の合間に取り入れると継続しやすくなります。
2. スケジュールに運動を組み込む
- 週に何日か、特定の時間を運動のために確保し、スケジュールに組み込みます。これにより、運動を日課の一部として意識しやすくなります。例えば、週の始めに1週間の運動計画を立てておくと良いでしょう。
3. 目標を設定する
- 短期的または長期的な運動目標を設定すると、モチベーションが維持しやすくなります。例えば、月末までに10回運動する、特定の距離を走れるようにするなど、達成可能な目標を設定してみてください。
4. 友人や家族と一緒に運動する
- 誰かと一緒に運動をすると、運動する日が増える傾向があります。友人や家族と一緒にウォーキングやジョギング、スポーツを楽しむことで、運動が習慣化しやすくなります。
5. アクティビティトラッカーやアプリを活用する
- アクティビティトラッカーや運動アプリを使って、日々の運動量を記録し、モチベーションを維持します。運動記録を振り返ることで、どれだけ運動を増やせたかを実感できるようになります。
6. 楽しめる運動を見つける
- 自分が楽しめる運動を見つけることが大切です。楽しいと感じる運動であれば、自然と運動日数が増えます。ダンス、ヨガ、サイクリングなど、興味のあるアクティビティを試してみてください。
7. 通勤や移動を活用する
- 通勤や移動時間を活用して運動を取り入れるのも一つの方法です。車や公共交通機関を利用する代わりに、徒歩や自転車での通勤を選ぶ、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うなど、日常の中で無理なく運動を増やす工夫をしてみてください。
これらのアイデアを参考に、自分に合った方法で運動日数を増やし、健康維持に役立ててください。
専門家の反応は?
記事、特に見出しを読むと「コロナ禍で運動が減り、男性肥満者が増えたのだな」と感じるかもしれませんが、それは正しくありません。
男性の肥満者(BMI25.0以上)が3割を超えたのは2016年調査からであり、そこから一貫して3割を超えています。 また、コロナ前の2019年調査では、肥満者の割合は男性33%、女性22.3%でした。つまり男女ともに、コロナ禍前より、肥満者の割合は「減った」ことになります。
なお2022年から見て10年前の2012年調査では男性肥満者の割合は29.1%でしたので、わずかに「増加傾向」であるとは言えます。しかし個人的には、この記事の内容と見出しは、読者が実態を正しく理解する助けになっていないのではないかと感じました。
記事基の国民健康・栄養調査では特別調査として「新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による体重及び生活習慣の変化の状況」が実施されています。現時点では概要値のみで詳細データは未公開ですが、回答者の自覚として、コロナ禍により生活習慣が大きく変わったことが確認できます。
大きなものをいくつか挙げておきます(10%以上)。
・男性
体重…増13.2%
外食利用…減24.6%
1週間当たりの運動日数…減12.7%
運動日の平均時間…減11.1%
・女性
体重…増16.7%
外食利用…減26.7%
1週間当たりの運動日数…減13.8%
運動日の平均時間…減12.2%
「巣ごもり」がトレンド化するぐらいですので、運動機会が減り、その分、体重が増えるのも止む無しではありますが、それが具体的な数字で示された形となります。実際には食事の量や内容も大きな要因でしょうが。
ネットの反応は?
看護師です。
長年勤めていますが近年、本当に患者の肥満化、更には若年化が顕著です。 入院前の食生活を聞くと高カロリー・高コレステロール食中心の方ばかり・・ 食生活さえ改善すれば入院しなくて済んだもののと思うことばかり。
実際に脳梗塞で重度の麻痺や後遺症を持っている若者もたくさんいます。ですがそうなっては既に手遅れなのです。本当に今までの生活が一変します。残りの人生が台無しで後悔しても時すでに遅しです。 入院中もほんとに病院食(美味しくないかもしれないが)の野菜を全く食べず残す方ばかり・・。
食生活を改めないと本当に後悔します。
皆、食べ物に殺されるのです。
俺は30代前半の男性ですが、ポッコリ出て来たお腹に危機感を感じています。
高校生の頃までは普通のスリムな体型だったのですが、大学生になってから少しずつ太り始めてしまい、今ではすっかりポッコリ体型になってしまいました。
太ってしまうと見た目はもちろん、衣服や下着のサイズも合わなくなってしまうため、少しでも痩せるようにと、毎日欠かさずウォーキングに励んでいます。
編集後記
物価高によってとりあえずお腹を満たすものを選択した結果というのもあるのでは、、んまぁ運動習慣は個人の努力な気はするが。
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