Googleは2023年1月23日に、WindowsとMacのChromeブラウザに新たなAI機能を3つ導入すると発表しました。この機能は、同日リリースされたバージョン121.0.6167.85/86から、アメリカ合衆国を始点として順次「実験的な生成AI機能」を展開していく予定です。
この新機能は、アメリカ在住で18歳以上のユーザーがGoogleアカウントでログインした場合に利用可能となります。利用可能になると、Chromeブラウザの右上にある縦の[…]マークから[設定]を選ぶと、「Experimental AI」(日本語版での名称は未定)というオプションが表示されるようになります。
AIタブオーガナイザーでタブの自動グループ化
Chromeブラウザでは、2020年からタブをグループ化する機能が実装されています。この機能により、現在はユーザー自身が関連するタブを手動でまとめる必要があります。しかし、新しい「タブオーガナイザー」機能を利用すると、Chromeがタブの内容を分析し、自動的にグループを提案して作成します。
この機能を使うには、タブを右クリックして「Organaize Similar Tabs(類似したタブを整理)」を選ぶか、画面左端の下向き矢印(<)をクリックします。さらに、タブグループの名前や絵文字も自動で提案されます。
Android 14と同様のAI生成テーマ
Googleの新しいスマートフォン「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」は、「Android 14」の特徴として、AIを活用した壁紙作成機能を備えています。この生成AI機能は、Chromeブラウザにも導入される予定です。
この機能では、ユーザーが完全に自由にテキストを入力して壁紙を生成するわけではありません。代わりに、「オーロラ」や「穏やかな」、「アニメーション」といったいくつかのテーマから選んでイメージを作成します。
Gmailで提供済みの「Help me write」をブラウザでも
生成AIによる文章支援機能がWeb上でのレビュー作成や質問投稿に活用できるようになりました。ウェブサイトでのテキスト入力時、入力フィールド上で右クリックして「Help me write」を選択することで、ユーザーが入力したキーワードに基づいてAIが文章を作成し始めます。
この機能は、前年のGoogle I/OでGmail向けの新機能として初めて公開されたものです。現在、日本においても英語の入力で利用可能です。
Googleは、新AIモデル「Gemini」を含むさまざまなAI技術をChromeに統合することで、AI機能の拡充を目指しています。
専門家の反応は?
あくまで実験的な機能という位置付けではあるものの、Webブラウザーとして最大シェアのChromeが生成AIを用いた機能を搭載するインパクトは大きいといえます。
文章を代筆してくれる「Help me write」は、すでにGoogle Workspaceで英語版が提供されています。これがWebサイトのフォーム入力時にも使えるようになることで、文章表現が苦手な人や言い回しが思い付かない場合の下書きとして活用できそうです。
昨年12月にグーグルは新しいAIモデル「Gemini」を発表しており、今後は製品への組み込みを進める方針です。先行するマイクロソフトはCopilotの展開を進めていることもあり、2024年はグーグルの対抗策が注目されます。
ネットの反応は?
生成AI市場ではMicrosoft+OpenAIの連携によって、Chromeに先駆けてBingブラウザからChatGPTエンジンを利用することが可能だ。生成AIのAPIのシェアでもOpenAIのChatGPTが群を抜いており、MicrosoftのクラウドサービスであるAzureでもOpenAIのエンジンを使用し様々なサービスの開発が可能になっている。以上のことから、Googleは生成AI市場ではMicrosoft等競合他社に比べだいぶ遅れを取っているため、OpenAIの製品を上回る革新的なサービスでないとシェアを伸ばすことは厳しいのではいだろうか。
しかし、競合がいることによりサービスが洗練されていくため恩恵をうけるユーザにとっては好ましいことではあるが。
去年からメインブラウザをEdgeに変更したのだけど、一昔前のググる回数が減った。他のブラウザだと検索後に良さげなサイト探して問題を解決しててサーフィンしてる時間が長かったけどEdgeは検索後にサイドバーのBing先生が答えをまとめてくれる。 非常に便利だけど今までのブログなどで解決方法をライターしてた人達の情報から抜き出して書いてあるのだけど、このままだとライターは書く必要がなくなってBingも止まってしまうのではないかと危惧をしてしまう。 AIも引用するなら引用元に対価を支払うべきだと思うのだけど、もう支払われているのかな?
AIは引用元がないと役に立たないでしょう。
まずはGoogle翻訳に導入してくれ ChatGPTに圧倒的に負けてる変な和訳が何とかなることを切実に願う
ぶっちゃけこの記事に載ってる3つの機能とかどうでもいい その機能追加で重たくなるくらいならいらない
より便利になる新たな機能より先に、現状の機能の不便なところを改善してくれるほうが助かる
編集後記
機能追加によって重たくならないかが気になるところですね。
Help me writeはさくっと使えたら使いようがありそう。
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