AIモード、米国で一般提供開始
米IT大手のグーグルは20日、人工知能(AI)を活用した新たな検索サービス「AIモード」を、米国において一般ユーザー向けに提供開始すると発表した。
この新機能は、急速に存在感を高めている米オープンAIの「チャットGPT」などの対話型AIに対抗する狙いがある。
「AIモード」では、検索窓に複雑な問いを入力することで、従来よりも詳しく掘り下げた検索が可能になる。
例えば、「バックパックで持ち運びできる、100ドル以下の折りたたみ式のキャンプチェアを探して」と入力すると、AIが予算に合った商品を、販売サイトのリンク、地図、写真などとあわせて表示してくれる。
また、過去の検索内容を踏まえて、さらに関連する質問を追加することもできる。

検索シェア維持へ、AI活用を加速
グーグルは、昨年5月にAIによる要約文を検索結果の上部に表示する「AIオーバービュー」を導入しているが、今回の「AIモード」は、ユーザーがより積極的に情報を探し出せる設計となっている。
世界の検索エンジン市場で9割のシェアを誇るグーグルだが、「チャットGPT」をはじめとする新興の対話型AIサービスの普及により、検索利用の分散が懸念されている。
検索を通じた広告収入は、親会社であるアルファベットの売上の半分以上を占めており、検索シェアの低下は業績に直結しかねない。
このような背景から、グーグルはAIを活用した検索機能の強化に一段と注力している。
グーグルミートにも新機能
加えて同日、グーグルはオンライン会議ツール「グーグルミート」において、英語とスペイン語の同時翻訳機能の提供を開始したと発表。今後、対応言語はさらに拡充されていく予定だ。
専門家の反応は?

注意しなければいけないことは、事実と異なる回答をしてくる可能性があるという点です。
「AIオーバービュー」では、大学入試の試験会場の場所や開始時間を間違えてくる受験生が増えたというような報告がありました。 「AIモード」では情報が深堀りされるということで、そのような事例は少なくはなると思いますが、それでも完全にあっているとは言い切れません(もちろん、それは人力検索でも同様ですが)。
本当に重要な情報は自分できちんと確認することが求められます。 それ以外は、AIがある程度の情報をまとめてくるので「いかがでしたか?」ブログを渡り歩かなくて良くなり、ユーザーの満足度は高まるものと思われます。

グーグル検索をすると「AIによる概要」が出てくるようになり、不正確な内容が話題になったこともありますが、グーグルはAIを活用することでより直接的に利用者の疑問を解決しようとしています。
米国で始まる「AIモード」タブでは、長い質問を分解して何度も検索する作業を代行してくれます。ChatGPTに尋ねるのと同じ感覚で、グーグル検索を使えるようになるでしょう。
ただ、グーグルのAIによる回答に満足する人が増えると、個々のWebサイトにアクセスする人は減る可能性があります。検索エンジンからの流入に頼るビジネスモデルは持続できるのか、米国での動向が注目されそうです。
ネットの反応は?

Googleは何だかんだ言って、地図やメール、スマホOSなどでシェアが大きいから、有利でしょうね。大量のデータも蓄積されていると思います。
そういったデータを生かして勝負すれば、勝算はあると思います。
結果的に、世の中の多くの事務員が不要となると思いますが、新しい時代に合わせたお仕事も生まれると思います。

先ほどGoogle検索をしようとしたら、画面に「今すぐ見よう!最新の AI によるイノベーション」と「AIモード」への案内が出ていました。何のことかよくわかりませんでしたが、ヤフー記事を読んで、GoogleがチャットGPTなどに対抗するため、「AIモード」を米国で一般提供開始したことを知りました。
検索市場の9割もシェアを持ってるのに、GoogleもチャットGPTに危機感を持ってるんでしょうね。広告収入が減ったら大変ですから。
チャットGPTのような対話型AIに押され気味だったGoogleが、危機感をバネにどのように進化していくか注目していきたいです。
編集後記

meetの同時翻訳って気になるなぁ。これいつか日本語にも対応されますよね、楽しみだなぁ。
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