「チャットGPT」などの対話型AIに関する社会人の意識調査によると、多くの人が積極的にAIを活用したいと考えていますが、同時に「AIの進化によって人間の仕事が奪われる」という懸念を抱いていることが明らかになりました。
調査結果では、参加者の約8割がAIの進化によって仕事が奪われる可能性に懸念を抱いていることが示されています。一方で、大半の人はAIを仕事で積極的に利用したいという意欲も示しています。
上記の結果は、東京のキャリア支援相談サービス「ライボ」が運営する「Job総研」によって実施された調査で、22日に公表した最新の調査結果によるもので、対象は20~50代の男女956人で、インターネットを通じて行われたものです。
AIチャットの実勢利用率、業種別に大きな差異
調査対象となった956人のうち、AIチャットについて知っていると答えた846人の64%が実際に使用経験があり、そのうち31%が仕事で活用したことがあると回答しました。
職種別に見ると、システムエンジニアなどのIT技術者が98%で最も高く、企画・管理職が48%、マーケティング職が46%と半数近くの割合で使用経験がありました。一方で、販売・サービス職は14%、建設・不動産などではわずか10%と、職種による差が顕著に現れました。
将来的には、AIチャットを仕事で積極的に活用する意向が87%もあります。一方で、「AIの進化が人間の仕事を奪うと思うか」という質問に対しては、77%が「とても」「どちらかといえば」を含めて「思う」と回答しました。
ライボの広報グループ長、堀雅一氏は
AIチャットへの不安や恐怖より、興味が先立つことが印象的だった。今後は実際の仕事への影響を注視していきたい
と述べました。この調査結果は、AIの導入が労働環境に及ぼす影響と人々の意識について示唆を与えるものとなっています。
この記事をチャットGPTさんに質問してみました
20~50代の男女956人を対象に「AIの進化は人間の仕事を奪うと思うか」という質問に対して約8割の方が「AIは仕事を奪うと思う」と回答しました。ただ、約9割の方は、「AIチャットを仕事で使うか否か」という質問に対して、「積極的に使う」と回答しました。 この調査結果に関してどのように思われますか?
この調査結果は、一部の矛盾が見受けられるものの、AIに対する意識の複雑さを反映しています。約8割の参加者がAIの進化によって仕事が奪われる可能性を懸念している一方で、約9割の方がAIチャットを積極的に使う意欲を持っていると回答しました。
この状況は、人々がAIの潜在的な利点や可能性を認識しつつも、同時に自身の仕事やキャリアに対する不安や不確実性を感じていることを示しています。AI技術の進歩は、一部の仕事や業界に変革をもたらす可能性がある一方で、新たな機会や価値を生み出すこともあります。
調査結果からも分かるように、AIチャットを仕事で積極的に活用したいと考える人が多いことは注目に値します。これは、AIが業務の効率化や生産性の向上に貢献できる可能性があることを示唆しています。
しかしながら、AIの進化が人間の仕事を奪うという懸念も根強く存在しています。このような懸念は、AIの普及に伴って生じる社会的な影響や倫理的な問題に対する不安を反映している可能性があります。
総じて言えば、この調査結果は、人々がAI技術の将来に対して混在した感情を抱いていることを示しています。AIの適切な活用方法や人間とAIの共存に関する議論が重要となります。今後、AIの進化が実際の仕事への影響にどのような変化をもたらすか、注視していく必要があります。
Bardさんにも同じ質問してみました
20~50代の男女956人を対象に「AIの進化は人間の仕事を奪うと思うか」という質問に対して約8割の方が「AIは仕事を奪うと思う」と回答しました。ただ、約9割の方は、「AIチャットを仕事で使うか否か」という質問に対して、「積極的に使う」と回答しました。 この調査結果に関してどのように思われますか?
この調査結果は、AIが人間の仕事を奪う可能性が高い一方で、多くの人がAIチャットを仕事で使用することには前向きであること示唆しています。これは、AIが一部の仕事の代替品となる可能性が高いが、他の仕事をより効率的かつ効果的に行うためのツールとしても使用できる可能性があることを意味している可能性があります。
AIが人間の仕事を奪う可能性が高い理由はいくつかあります。第一に、AIは多くのタスクを人間よりもはるかに高速かつ正確に実行することができます。たとえば、AIは大量のデータをすばやく処理してパターンや傾向を特定することができます。これにより、AIはデータ分析、顧客サービス、意思決定など、多くのタスクに使用できます。
第二に、AIは人間よりもはるかに低コストで実行することができます。たとえば、AIを搭載したチャットボットは、人間のカスタマーサービス担当者よりもはるかに安価に運用できます。これにより、企業はAIをコスト削減の一環として使用することができます。
ただし、AIは人間の仕事を創出する可能性もあります。第一に、AIは新しい製品やサービスの開発に使用できます。たとえば、AIは、医療診断、金融取引、運転など、新しいタスクを支援するソフトウェアを開発するために使用できます。
第二に、AIは、人間がより創造的かつやりがいのあるタスクに集中できるようにすることで、人間の仕事をより効率的かつ効果的に行うことができます。たとえば、AIは、データの分析、顧客サービス、意思決定など、多くのタスクを支援するために使用できます。これにより、人間はよりクリエイティブな作業や戦略的な意思決定に集中できるようになります。
全体として、AIが人間の仕事を奪う可能性が高い一方で、多くの人がAIチャットを仕事で使用することには前向きであること示唆しています。これは、AIが一部の仕事の代替品となる可能性が高いが、他の仕事をより効率的かつ効果的に行うためのツールとしても使用できる可能性があることを意味している可能性があります。
ちなみにBardさんは、これ以外にも2パターン回答を用意してくれましたが、一つの回答のなかに
ただし、AIが人間の仕事を完全に置き換えることはないだろうと私は考えています。AIは、人間の創造性や共感などの能力を複製することはできないからです。AIは、これらの能力を補完し、人間がより生産的かつ効率的に働くのに役立つツールとして使用されるでしょう。
と言っている回答がありました。
専門家の反応は?
AIにより、安全の現場などでヒューマンエラーの解決策の一助となることも期待できると思います。人の仕事を奪うことへの懸念もあり、人に代わってAIが行う仕事が増えてくる可能性は考えられますが、人でなくては行えない仕事の価値は高まる場合もあると思います。
生成AIを利用してみればわかりますが、AIは100%の仕事は(まだ)できません。
しばらくのあいだは、AIが8割作ったものを完成まで作り込むことが人間の仕事になるでしょう。 そして最終的には、そうした仕事は奪われることになるかもしれません。
ただ、技術が進歩すれば「なくなる仕事」が出てくるのは当たり前のことです。
また、プロンプトエンジニアのように「新しく生まれた仕事」も登場します。
重要なのはひとつの仕事にしがみつくのではなく、時代の流れにあわせてそのとき求められているスキルを身につけることではないでしょうか?
ネットの反応は?
徐々にAIに置き換えられていく仕事はあるでしょう。法律で縛らないかぎりこの波は止められないから、自分の仕事の先の事を考えておいた方が良い場合もある。
AI2041を執筆した筆者が、ホワイトカラーの仕事は半数以上無くなると言っているケースもあるし。
でも、そうなると人間に残される仕事って、結局重労働でキツイものが中心になってしまう。介護職とか一番代わってほしいだろうに。
編集後記
個人的には、この記事は大変面白い記事だなぁと思いました。
調査結果をチャットGPTさんとBardさんに聞いてみた反応も面白かったです。
Bardさんに聞いてみた回答の中で
「ただし、AIが人間の仕事を完全に置き換えることはないだろうと私は考えています。AIは、人間の創造性や共感などの能力を複製することはできないからです。AIは、これらの能力を補完し、人間がより生産的かつ効率的に働くのに役立つツールとして使用されるでしょう。」
と答えているのは、秀逸だなぁと。
創造性や共感などの能力を複製することはできないと言っていますが、なんかこちら側に気を使って回答しているみたいで(笑)
今のところは、AIをうまく自分の業務に落とし込んでいくというが良い付き合い方なんですかね。
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