企業が競争に勝ち抜くためには、戦略や提携の考え方が欠かせません。
この記事では、ITパスポート試験でよく出る経営戦略・企業間提携・経済性の用語を、図解でスッキリ解説します。
1. 経営戦略に関する用語
- コアコンピタンス
→ 他社に真似できない自社の強み・中核能力。 - ニッチ戦略
→ 大手が参入しない隙間市場で勝負する戦略。 - 同質化戦略
→ 競合との差別化をせず、同じ方向性で市場を狙う。 - ブルーオーシャン戦略
→ 競争相手の少ない新市場を開拓する。
2. 企業間提携に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| アライアンス | 複数の企業が協力する業務提携・企業提携。 |
| M&A | Mergers and Acquisitions。企業の合併・買収。 |
| OEM | 他社ブランド製品の製造を請け負う。 |
| ファブレス | 自社工場を持たず、設計・開発に専念。製造は外注。 |
| フランチャイズ | 本部が加盟店に商標・ノウハウを提供し、対価を得るビジネスモデル。 |
| MBO | 経営陣が自社株を買い取り、経営権を得る。 |
| TOB | 株式公開買付け。対象企業の株を市場外で買い集める手法。 |
3. 事業の経済性に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 範囲の経済性 | 複数事業を一体的に行うことでコスト削減（例：垂直統合） |
| 規模の経済性 | 生産規模を拡大することでコスト削減（例：水平統合） |
| 密度の経済性 | 輸送・通信コストを減らすための集約的な運用 |
| 経験曲線 | 生産量が増えるほど効率が上がり、単位コストが下がる。 |
4. 経営戦略上の留意点
- コモディティ化
→ 製品の差別化が難しくなり、価格競争が激化。 - カニバリゼーション
→ 自社製品同士で市場を奪い合ってしまう現象。 - ベンチマーキング
→ 他社の優れた事例を分析・参考にする。
よくある質問（FAQ）
- QM&Aとアライアンスの違いは？
- A
M&Aは会社自体を買収・合併すること、アライアンスは業務提携のような協力関係です。
- Qコアコンピタンスはどう見つける？
- A
自社が持つ独自性・強みを洗い出し、他社との優位性を分析します。
- Q経験曲線はどんな場面で使う？
- A
生産計画やコスト削減戦略を立てるときに使います。
練習問題（3問）
【Q1. 自社工場を持たず、製造を外部委託する企業の形態は？】
A. OEM
B. ファブレス
C. M&A
D. アライアンス
正解：
B
【Q2. 経営陣が自社株を買い取り経営権を得る手法は？】
A. TOB
B. MBO
C. OEM
D. VRIO
正解：
B
【Q3. 生産量が増えるほど単位コストが下がる現象は？】
A. 規模の経済性
B. 密度の経済性
C. 経験曲線
D. コモディティ化
正解：
C
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