業務で起こる問題を「どう解決するか?」を考えるには、適切な考え方の道具(=手法)が必要です。
今回は、アイデア出しから判断・整理までに使える問題解決手法を3つ紹介します。
1. ブレーンストーミング(Brainstorming)
チームでアイデアを出し合う代表的な手法。自由で活発な意見交換を促します。
4つの原則があります👇
原則 | 内容 |
---|---|
質より量 | まずはたくさん出すことが大切 |
奇抜歓迎 | 一見バカバカしくてもOK!発想の広がりを重視 |
批判禁止 | 否定はNG。安心して意見を言える場にする |
結合・便乗OK | 他の意見を組み合わせたり、乗っかってOK |
2. デシジョンテーブル(Decision Table)
条件とそれに対する動作・結果を整理して、判断を一覧表で明確化する手法です。
使われる場面:
- 条件が複雑なとき(「AかつBのときはX」など)
- システム開発でルールを整理したいとき

3. 親和図法(しんわずほう)
バラバラなアイデアを意味の近いグループごとにまとめる手法です。
- 発散した意見を整理したいときに使います
- ブレーンストーミングの後に使うと効果的!

よくある質問(FAQ)
- Qブレーンストーミングってどんなときに使うの?
- A
新しいアイデアをたくさん出したいときに使います。特に企画・改善・商品開発の初期段階で有効です。
- Qデシジョンテーブルはどう作ればいい?
- A
条件(IF)と動作(THEN)を列ごとに並べて、すべてのパターンを埋めていくように作ります。
- Q親和図法のメリットは?
- A
たくさんの意見を視覚的にグループ化できるので、論点整理や問題の本質発見に役立ちます。
練習問題(3問)
【Q1. ブレーンストーミングのルールに含まれないものはどれ?】
A. 批判をしない
B. アイデアの質を重視する
C. 便乗してもよい
D. 常識外の発想も歓迎する
正解:
B
→ ブレストでは「質より量」が原則です。
【Q2. 複雑な条件とその対応を表形式で整理する手法は?】
A. 親和図法
B. デシジョンテーブル
C. ブレーンストーミング
D. SWOT分析
正解:
B
→ 条件とアクションの組み合わせを一覧にするのがデシジョンテーブルです。
【Q3. 意見を意味の近さでグループにまとめる手法は?】
A. 親和図法
B. フィッシュボーン図
C. デシジョンツリー
D. ロジックツリー
正解:
A
→ 「親和=似たものを集める」ので、親和図法です。
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