資金決済を行う銀行間のシステムにおいて、障害が生じ、10の金融機関において部分的な取引が停止した。このシステムの不具合の結果、追加の手数料など、個人や企業が被った損失について、金融機関は補償を行うことを決定した。このシステムを管理している全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は、各金融機関に補償を求める要請を行う。経済活動の基盤となるこのシステムでの障害を受け、各金融機関は利用者に対する補償措置を取ることとなった。
全銀システム障害:補償対象と今後の対応について
利用者が送金を迅速化するために二重に行った支払いのキャンセルに関連する手数料の返金や、予定日に振り込めなかった結果生じた「延滞金・遅延損害金」、残高不足からの借入による「利息」の支払いなどが補償の対象として考慮されている。
10日と11日に起きた全国銀行データ通信システム(通称「全銀システム」)の不具合により、約506万件の決済、特に振り込みに関する処理が遅延した。この全銀システムは、銀行や信用金庫を含む1000以上の金融機関が参加している。
このシステムの不具合に関して、金融庁は全銀ネットに対して、資金決済法に基づいた報告の要求を行い、11月の終わりまでの報告を要請している。鈴木金融相は、17日の閣議後の記者会見で、
立ち入り検査を含む今後の対応は、報告を精査した上で必要に応じて考えていきたい
と意向を示した。
全銀ネットの辻松雄理事長を含む関係者は、18日に記者会見を行い、この不具合の原因などについての説明を行う計画である。
ネットの反応は?
これ見えない損害ってあると思うんよね。
カードや家賃の引き落としができなかったことで、 信用情報機関に登録されてる個々人の情報に傷がつくとか。
おそらく銀行系カードはそのあたりはきちんと対応するだろうけど、 それ以外のところは、個社でどう判断するかって話でしかないわけだし。
あと家賃なんか保証会社経由の場合後日振込扱いになって手数料を余分にふんだくるところも出てくると思うけど、銀行側もそこまでは補償しないと思うよ。
銀行のシステムがそうなのかは分からないし、嘘かホントか分からないけど前に聞いた話です。 システムの管理を派遣や業務委託に丸投げしてて、その人がやめたりだなんだでシステム全体を把握してなくて不具合が起こっても原因なんか分かってないし、とりあえず騙し騙しやってる。 技術者を安く使い捨ててるツケがきてるみたいな話。
私も前にあるシステムを色々な会社に提供している関連で働いてたんだけど、そのシステムを把握しているのが業務委託にいるたった一人で、そもそも本体側の会社は誰も把握してないし、異動すれば「私はもう関係ない」で終わりでした。 そんなのを間近で見ていたので日本のシステム管理ってどうなってるんだろうと思います。 結構色々なところがもうグチャグチャなのでは…
50年間で初めての障害ってのは凄いことなんだけどね。扱ってるモノが重要なものだけに影響が大きい。
それにしてもこのご時世何においてもシステムが無いとやっていけないのに日本のIT技術者の給料は安すぎる。 開発ベンダーだけのせいにしないで、受注元もきちんと責任とってほしいわ。
編集後記
数字として出てくるものに関して補償はしているけど、見えない部分の補償はしないというか出来ないか。。でも、数百円の手数料を補償されるより、そっちが重要って感じなんだけどなぁ。
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