30日に、米国のGoogleは日本語検索に人工知能(AI)を取り入れる新しいサービスのテスト運用を開始したと発表しました。この機能は、関心を持つユーザーのブラウザやアプリケーションに提供されます。通常の検索結果に加え、多様な情報源から生成された短文が表示され、その情報源となるウェブサイトへのリンクも一緒に表示されます。
米国に続き日本でも!GoogleのAI搭載検索サービス
当初、PC用のブラウザ「クローム」とスマホの「Google」アプリが新機能の対象となります。登録済みのユーザーには段階的に利用可能になる予定です。この機能を有効にすると、関連性のある情報を短い文章で上部にまとめて表示します。さらに、ユーザーは追加の質問を行い、文脈に合った回答を得ることができます。信頼性のある情報が見当たらない場合、表示はされません。
このAIを活用した検索サービスは、米国に続いて2番目に導入される国となります。利用者は、自分の入力データがGoogleによる学習に使われることに同意する必要があります。
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ChatGPTさんに聞いてみた
Googleも生成AIを検索エンジン組み込み、米国についで日本でもスタートさせました。 この動きは今後、ChatGPTさんの脅威となるのか、それとも新たなAIの広がりとなるのか、どう思われますか?
Googleが生成AIを検索エンジンに組み込むという動きは、AI技術の進展とその応用範囲の拡大を象徴しています。このような進展は一般的にAI産業全体にとってはプラスであり、多くの新しい機会を生む可能性があります。
ChatGPTにとって、この動きが直接的な脅威となるかどうかは、いくつかの要因に依存します。例えば、GoogleのAIがどのような用途で使われるのか、その性能や特性はChatGPTとどれだけ重複するのかなどです。ただし、AI技術は多様な用途で使われるため、一つのAIが全てのニーズを満たすわけではありません。そのため、ChatGPTが特化している対話型のタスクにおいては、Googleの生成AIが必ずしも優れているわけではないかもしれません。
総じて、新しいAI技術の登場は、既存の技術やサービスに刺激を与え、全体としてAIの進展と多様性を促進すると考えられます。それが競争を生む場合もあれば、協力と相乗効果を生む場合もあります。
このような観点から、Googleの新しい動きはChatGPTにとっても新たな機会を生む可能性が高いと考えられます。
専門家の反応は?
グーグルの「Search Labs」から機能を有効化することで実際に試すことができます。対応している質問の場合、検索結果の最上部に回答が大きく表示されるので目を引きます。
これまでにもWebサイトからの抜粋を表示する機能はありましたが、生成AIはより自然な回答文を出し、追加の質問もできるといった違いがあります。ただ、不正確な文章が混入することもあるようです。
現時点では自分で有効化した人のみ使えますが、もし広く導入された場合、生成AIの回答だけで満足する人は増えそうです。そうなるとWebサイトへのアクセスは減り、運営に支障をきたす恐れもあります。
検索結果の概要がコンパクトにまとめて表示されるので、ちょっとした調べものであれば、ここを見るだけで完結するケースも増えるのではないでしょうか。
回答には参照元のサイトのリンクが表示されるので情報の信憑性を判断しやすく、画面を下にスクロールすれば従来どおりの検索結果一覧も表示されます。
単に生成AIの回答を表示させるだけでなく、ユーザー側が自主的に「調べ方」を選択できる設計となっている点がメリットだと感じます。
ネットの反応は?
便利になるのはいいことなので、検索に生成AIの意見が入るのは賛成する
ただし、生成AIがどういうものかを知らずに使うリスクの存在については、開発元に啓蒙を続けてほしい
弱いAIであること、AIに意思はないこと、データ汚染がありうること、これらを知らずに利用者が爆増する状況が何をもたらすのか、想像するとちょっと怖い
現状でもリテラシーを大きく欠いた人がたくさんいるのに、さらに人の手を挟むことで真偽不確かな情報が独り歩きを始めるリスクがより高くなる
chromeだとbingのAIチャットが標準で使えないので、最近はedgeばかり使っていました。
IEのときの悪いイメージでedgeを避けてましたが、使ってみると思いのほか使えるブラウザだという印象です。
chromeもedgeに危機感を感じていて、対抗サービスを出したのだと考えてます。
編集後記
このサービスが本格化するとSEO界隈がざわつきますね。
AIが回答した中に参照元リンクがあるのですが、ぱっと見た感じ検索順位とそこまで連動していないので、この参照元リンクにどう表示させるのか掴めると強みになりそうだな。
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