デジタル庁と日本フランチャイズチェーン協会は、コンビニエンスストアでのマイナンバーカードの適用について協定を締結しました。これは、酒類やタバコを自動レジで販売する際の年齢確認手段の試験と推進における共同作業を前提としています。
日本フランチャイズチェーン協会は、今年の初めに「デジタル技術を活用した酒類・たばこの年齢確認ガイドライン」を設けました。その結果、現在では3つのコンビニエンスストアが、酒類やタバコの販売時に、顧客が20歳以上であることを確認するための無人レジを使用するパイロットテストを開始しています。
マイナンバーカードとスマートフォンを連携させた新型年齢認証方式検証開始
「省人化」の推進を図るコンビニエンスストア業界において、酒類・たばこの自動レジの導入は大きな期待を集めていますが、高コストの設備投資が多店舗展開の障壁となっています。
新たにデジタル庁と連携して行われる実証実験では、マイナンバーカードを使用した自動レジだけでなく、スマートフォンアプリを利用した新たな年齢認証方法も試験的に導入します。
この新しいアプリによる年齢認証システムでは、アプリが事前にマイナンバーカード情報を読み取り、店内での決済時にはマイナンバーカードを提示せず、アプリをレジにかざすことで年齢認証を行います。アプリをレジにかざすと、年齢確認のためのバーコードが表示され、これをレジで読み取ることで年齢確認が可能となります。
このアプリによる年齢認証の実証実験は、少なくとも今年度中は一般の店舗ではなく、閉鎖的な環境で検証が行われる予定です。また、酒類・たばこの自動レジのさらなる拡大は各コンビニエンスストアのビジネス判断に委ねられ、今回の協定では具体的な拡大目標などは定められていません。今後の実証実験を通じて、問題点の特定や改善を進めていく計画です。
今回の協定では、酒類・たばこの自動レジだけでなく、店内の端末におけるマイナンバーカードの認知度向上や利用促進、さらには法的制約や業界全体の課題についての解決策の議論なども行われる予定です。
具体的には、災害時にデジタル技術を活用した支援物資の配布の実証実験を進めることが検討されています。デジタル庁は2022年度に、福岡市、神戸市、新潟県で行われた避難所運営の実証実験により、デジタル化による効率化が最大で8割達成できたと報告しています。
この結果を活かして、避難所での受け入れや、コンビニエンスストアからの水や食料といった支援物資の提供といった連携を取り入れ、よりスムーズな支援の提供を目指すとのことです。
デジタル庁の河野太郎大臣は、
コンビニは身近な生活を支えるインフラで、自治体の市民サービスの窓口としての役割も果たしている。マイナンバーカード活用の拠点として大いに可能性を秘めている。日本フランチャイズチェーン協会とデジタル庁が連携することで、利用者が安心して安全に利用できるマインバーカードの活用サービスをさらに作り出していく
とコメントをしております。
専門家の反応は?
デジタル庁は、何があってもマイナカードの普及を急ぐという姿勢の表れだろう。 しかしながら、そうした普及は、マイナカードに対する国民の不安が払しょくされた後に行われるべきものであり、そうした不安をよそに、普及だけを進めていくというやりかたは異なるのではないだろうか。
これほどまでに、国民の不安や懸念を無視した形で、その普及を強硬に推し進めるという岸田政権の在り方には国民の批判が集まっている。
そうした国民の声をしっかりと受け止めなければ、政府への信頼は回復できない。
このままでは、岸田政権への国民の信頼は空洞化してしまうだろう。
ネットの反応は?
そもそもマイナカードの本人確認は顔認証を使うから意味があるんでしょ。
保険証の暗証番号方式とかこのタバコのアプリとか本人以外でも使えてしまえるじゃない。極論他人のスマホアプリにマイナカードの情報を登録することすらできてしまうのでしょ。
それにアプリに情報を吸わせる事を許したら今度はスキミングが横行するでしょう。あとからあとから機能追加してまたセキュリティが疎かになるのは現状考えても明らか。
ガラパゴス化が凄い。
アメリカは30年以上も前から社会保障番号を元に税金から車の免許、パスポート、電気や水道のインフラ、銀行口座開設などの手続きができた。番号はカードに印字はされてるがを持ち歩くことなく、破り捨てる人もいる。番号は皆記憶してる。自分も未だに覚えてる。年齢確認はマイナンバーを元につくったIDを必須にすべき。マイナンバーカードを頻繁に出すことに違和感
編集後記
今のところの仕組みってカードかざして認証とかそういった類なのでいつも携帯していないとカード使えない感じなので色々紐づいて便利になるのは良いのですが、そんな個人情報の塊のようなカードを持ち歩いていないといけない世の中になるのは嫌ですよね。
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