124自治体の電子納付サービス「地方税お支払サイト」で多重納付

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「地方税お支払サイト」という、今年の4月から開始された自動車税等の電子決済サービスで、一人が何度も納税してしまうというトラブルが生じていたことが14日、毎日新聞の調査で明らかになりました。このウェブサイトを管理している地方税共同機構によれば、5月だけで124の自治体が、合計636件の多重納付トラブルに直面し、その合計金額は2980万9820円に上りました。返金が2カ月も遅れてしまう事例や、納税者が自身の多重納付を認識していない可能性もあり、各自治体は対応に追われています。

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地方税電子決済サービスで多重納付トラブル、返金手続きに時間要す – システムの過負荷か

「地方税お支払サイト」は、納税者がスマートフォンを使ってQRコードをスキャンしたり、納付書番号を手入力したりして、クレジットカードやインターネットバンキング等の支払い方法を選択し、納税できるシステムです。しかし、地方税共同機構によれば、5月8日の午後4時から9日の午前6時の間に、このサイトを利用したクレジットカードでの支払いにおいて、一つの納付書で複数回納税できる事態が発生していたとのことです。また、通常は納税が完了した際にはすぐに完了メールが送信されるはずですが、そのメールが最大8時間遅れていたとの報告もあります。

北海道の税務課によれば、北海道内では25人がこの多重納付のトラブルに遭い、その結果、多重納付による支払総額は97万200円に達しました。返金は口座振替で、7月7日頃に行われる予定です。

クレジットカード決済の業務を請け負っていた企業エフレジから5月9日に共同機構に通報が入り、問題が発覚しました。返金の対応は各自治体が行うことになっています。

地方税共同機構は、

地方税共同機構
地方税共同機構

現時点で断言はできないが、予想以上にクレジットカード払いの利用者がおり、システム処理能力を超え、トラブルが生じたのではないかとみられる。現在は処理能力を増強したことを確認している

とコメントしています。

地方税の電子納付は、金融機関の作業の効率化と納税者の利便性の向上を目指して進められています。今年の4月からは、全国統一のQRコード(eL-QR)が導入されました。これにより、固定資産税、都市計画税、自動車税、軽自動車税の基本4種類の地方税が、原則としてすべての地方自治体でクレジットカード等を利用した電子決済が可能となりました。

専門家の反応は?

このシステムは、地方税を納付書記載のQRコードから、クレジットカードなどで簡単に支払い可能のするもので、非常に便利なものです。他方、システム稼働初年度に、税金の多重納付という大きな問題が起こってしまったのは残念です。自治体に余計な作業が発生しますし、返還までの間、困る人も出てくるでしょう。また、これによって不信感が広がれば、折角便利なものを開発したのに、その普及が進まない要因にもなりかねません。

早急に原因を特定し、再発防止のためのアップデートがなされることを期待します。

ネットの反応は?

納付書には納付書番号が付与されてるで、システム上2重払いかどうかチェック出来るはず。今回はこのチェック機能がないのか、機能していないかという問題。紙の納付書で払うと領収書部のみ手元にあるから2重払いする事はないけど、電子納付は納付書がそのまま残るから納付したかメモする事で2重払いを防ぐ必要があると思います。

このシステムは地方税共同機構が構築したのですが、構築時の仕様の時点から様々な問題発生の可能性があると、各自治体、システムベンダーから指摘がありました。にもかかわらず。地方税共同機構は修正しようとせず、そのまま構築した結果がこれです。 他にも考えられないエラーがあります。対応に追われるのは自治体職員です。 さらに、想定を超える利用とばかり繰り返して、ここのところずっと自治体に届くべき情報が遅延しています。

地方税共同機構さん。しっかり仕事してください!

編集後記

おき編集長
おき編集長

マイナンバーカードの事、今回の件、デジタル系のお粗末なニュースが多いですね。。

日本には優秀なエンジニアさんは沢山いるのに、何でこうなっちゃうんですかね?

取りまとめる上の人が知らなすぎるんでしょうか。。

コメント

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