コンピュータは 2進数(0と1) で計算を行います。
「10進数で計算するのとどう違うの?」と疑問に思う人も多いですが、ルールさえ理解すれば簡単です。
今回は 2進数の足し算・かけ算 と、コンピュータ処理でよく使われる 論理演算(AND/OR) を整理して学びましょう。
算術演算(2進数の加算・乗算)
2進数の加算(足し算)のルール
- 0 + 0 = 0
- 0 + 1 = 1
- 1 + 0 = 1
- 1 + 1 = 10 (繰り上がりが発生)
例:
1011 (=11₁₀)
+ 110 (=6₁₀)
=10001 (=17₁₀)

2進数の乗算(かけ算)のルール
- 0 × 0 = 0
- 0 × 1 = 0
- 1 × 1 = 1
例:
101 (=5₁₀)
× 11 (=3₁₀)
=1111 (=15₁₀)
論理演算
論理積(AND)
- 両方が1のときだけ1
- 真理値表:
A | B | A AND B |
---|---|---|
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 0 |
1 | 0 | 0 |
1 | 1 | 1 |
論理和(OR)
- どちらかが1なら1
- 真理値表:
A | B | A OR B |
---|---|---|
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 1 |
よくある質問(FAQ)
- Q2進数の計算は10進数に直してやってもいいの?
- A
試験問題ではどちらでもOKですが、直接2進数で計算できるように慣れておくのがおすすめです。
- Q2進数の足し算は繰り上がりが多くて難しい…
- A
10進数と同じで「桁を揃えること」を意識するとスムーズです。
- Q論理演算はどこで使われるの?
- A
回路設計や条件分岐など、プログラムの基礎でよく使われます。
練習問題
Q1. 2進数の加算で「1+1」の結果は?
A. 0
B. 1
C. 10
D. 11
正解:
C
→ 2進数では「1+1=10」となり、繰り上がりが発生します。
Q2. 2進数「101(5₁₀)」×「11(3₁₀)」の結果は?
A. 111
B. 1010
C. 1111
D. 1001
正解:
C
→ 101×11=1111(=15₁₀)です。
Q3. 論理積(AND)の特徴は?
A. どちらかが1なら1
B. 両方が1のときだけ1
C. 片方が0なら1
D. 常に0になる
正解:
B
→ ANDは両方1のときだけ1になります。
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