Google対話型AI「Bard」に日本語導入 グーグルCEO「日本市場は最先端」

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米グーグルの最高経営責任者(CEO)スンダー・ピチャイは、11日、一部メディアの取材に応じました。同社は、3月に限定公開した対話型AI(人工知能)「Bard(バード)」に新たに日本語を導入することを発表しました。
スンダー氏は、「日本は新たな技術を取り入れる最先端の地域だ」と述べ、日本市場に期待感を示しました。しかしながら、AIの開発にはリスクが伴うことから、慎重に開発を進める必要があるとも強調しました。

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グーグルCEOが語る「バード」日本語・韓国語提供の背景 日本市場への期待感も

グーグルは、限定公開していた対話型AI「Bard(バード)」を、日本語と韓国語でも提供することを発表しました。グーグルの最高経営責任者(CEO)のスンダー・ピチャイ氏は、日本語と韓国語の採用理由について、

スンダー・ピチャイ氏
スンダー・ピチャイ氏

英語とは全く異なる言語のため、様々な要素を検討する技術が必要になる。そのため、他の言語にも容易に対応できるようになる

と説明しています。

また、ピチャイ氏は日本と韓国を、「技術の導入に関して最先端で、活力のある地域」と位置付け、携帯電話の普及などが西洋諸国に比べて急速に進んだことなどを例に挙げました。
またピチャイ氏が日本で夕食を取った際に目撃した光景についても言及し、

スンダー・ピチャイ氏
スンダー・ピチャイ氏

テーブルの両端の人どうしが、私が理解できないほどのスピードでテキストを送り合っていた。
こうした市場にいることは価値がある

と話しています。

専門家の反応は?

日本はIT分野で遅れていると言われる。確かにアップルやグーグルのような世界で通用するプラットフォーム企業はないし、政府や大企業のITシステムが度々、問題を起こしてニュースになり印象が悪い。

しかし、海外製IT技術の「応用」では常に世界をリードしてきた。Twitterを含むソーシャルメディア活用でも災害対応や地方自治など多彩な先進事例を生み出した。iPadの農林水産業や医療分野への応用でも世界に誇れる先進事例をいくつも生み出した。 背景にあるのは新しいものへの強い好奇心と「使ってみよう」というチャレンジ精神だ。

面白いことにGoogle検索やTwitterなどいくつものITサービスで日本語はしばしば世界で最も使われている言語になり提供会社を驚かせている。 ただ、そうした日本の発明者は継続力が弱く、せっかくの発明をもっと汎用的なサービスに昇華させ世界で成功するのは海外企業であることが多い。

ネットの反応は?

昨日、Bardが日本語対応しましたね。開戦の火蓋はついに切られました。 Bard、今だけかもしれませんが、無料なのに爆速だしほぼ無制限です。これはいまから検証しますが、すでにworkspace連携をうたっています。

そして、意外なことですがUIをみる限りはモバイルファーストです。ユニークなのは正確性よりコミュニケーション重視のようです。利用して分かったのですが、明確にメタ認知もできるようです。確かにこれなら、やめた開発者の感覚は理解できます。

それにしても、とりあえず優位ドメインで確実な勝負をかけてきましたね。

これまで言語環境の壁のおかげで日本企業はガラパゴスで生きてこられた。AIの分野でもそこに日本企業の活躍できる余地がありそうに思った。だが、そこもGoogleやMicrosoftに刈り取られた。彼らが開発する日本語AIは様々な分野で言語環境の壁をつき崩すだろう。この躍進を成し遂げたのが米国企業だったのは癪だが、一方でドメスティックな中小企業がグローバルで活躍する武器が提供されたともいえる。壁がなくなれば外から攻め込まれることもあるが、外に攻めて出ることも容易になる。この武器をいかに早く実装し世界に打って出るかが、日本の中小企業の明暗を分けることになりそうだ。

編集後記

おき編集長
おき編集長

Bard私も利用してみたのですが、ChatGPTより新しい情報を学習している印象はありました。

例えば

「2022年のjリーグ優勝チームってどこですか?」とChatGPTに質問すると

「申し訳ありませんが、2022年のJリーグシーズンは現在進行中であり、J1リーグ、J2リーグ、およびJ3リーグの各リーグで優勝するチームはまだ確定していません。」

という回答が返ってきますが、Bardに同様の質問をすると

「2022年のJリーグ優勝チームは横浜F・マリノスです。」

と教えてくれました。ただ、そのあとに

「横浜F・マリノスは、2004年以来となるJリーグ優勝・・・」と追記がありましたが、マリノスは2019年に優勝しているので、この情報は間違っていますね。

もう一度、「2022年のjリーグ優勝チームってどこですか?」と同じ質問すると

「2022年のJリーグ優勝チームは横浜F・マリノスです。」のみの回答となりました。

やはり、まだ正確性にはかける印象ですね。

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