『THE SECOND 2025』で「1点」が激減した理由とは?観客審査員の心理と番組側の配慮

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結成16年以上の漫才師を対象としたお笑い賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』(フジテレビ系)のグランプリファイナルが5月17日に開催され、結成18年目のツートライブ(たかのり、周平魂)が見事3代目王者に輝いた。

この『THE SECOND』の大きな特徴は、審査をスタジオに集まったお笑いファン100人の観客審査員が担当する点だ。

評価は「とてもおもしろかった=3点」「おもしろかった=2点」「おもしろくなかった=1点」の3段階。対戦形式ながらも、2組のうちどちらが面白かったかではなく、それぞれの漫才に対して点数を付ける形式。そのため、同じ点数が両者に付けられることもある。

ところが今回、この観客による「1点」の評価をめぐって、SNSではさまざまな反応が巻き起こった。

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過去大会と比べて「1点」評価が激減

第1回大会(2023年)では、「1点」の評価が多く見られた。たとえば1回戦では、金属バットに2人、マシンガンズに1人、スピードワゴンに1人、三四郎に4人など、多くの観客審査員が1点を付けていた。準決勝や決勝でも「1点」の評価は繰り返し登場した。

第2回大会(2024年)でも同様に、ラフ次元やななまがり、ザ・パンチなどが1点を受けている。

一方で第3回となる2025年大会では、「1点」の評価が明らかに少なかった。1回戦で囲碁将棋とザ・ぼんちに1人ずつ、準決勝ではツートライブに1人、囲碁将棋に2人、決勝では囲碁将棋に再び2人という結果だった。

観客審査員が「1点」を避けた背景

今大会の序盤では、1点を付けることにためらいを感じるような雰囲気があった。第1試合(ツートライブ vs モンスターエンジン)と第2試合(マシンガンズ vs はりけ~んず)では、「1点」がひとつも見られなかった。これは前2大会とは異なる傾向だった。第3試合で囲碁将棋に対して初めて1点がついたことで、そこから空気が少し緩んだ印象もあった。

ではなぜ、観客審査員は1点をつけにくくなったのか。その要因はいくつか考えられる。

ひとつは、審査後にコメントを求められる点。点数の根拠を説明しなければならず、また芸人から“審査員いじり”を受ける場面もある。こうしたプレッシャーが、慎重な採点に向かわせる要因となっている可能性がある。

また、SNSでの反応を意識する観客もいる。例えば1回戦第4試合のザ・ぼんちに1点をつけた審査員に対し、批判的な声や「特定しろ」といった過激な投稿が寄せられた。顔が公開されるわけではないが、座席と得点の分布から「誰がどの点数をつけたか」が推測されることもあり、結果的に炎上の標的になるリスクを考慮して、1点評価を避ける傾向が強まったのではないか。

さらに、自分の採点が芸人の今後を左右するかもしれない、という責任感もある。そこに「1点」をつけることは、相当な覚悟が必要になるだろう。

囲碁将棋への評価をめぐる論争

特に物議を醸したのは、準優勝の囲碁将棋への採点だ。

囲碁将棋に1点をつけた観客審査員のうち1人は、1回戦で1点、準決勝で2点、決勝で再び1点をつけた。ほかにも、3点を一度も付けなかった審査員が複数いたことから、「囲碁将棋のアンチではないか」とする声も上がった。

ただし、『THE SECOND』の評価方式では、こうした好みの違いや意見の分かれは起きて当然ともいえる。観客審査員の個人的な印象や好みによって点数が分かれるのは、システム上、ある意味で許容されているものだ。

番組側もそうした観点から、「1点」を付けた観客にあえて理由を求めることはしなかった。その背景には、必要以上に責任や批判を負わせないという配慮が感じられる。

観客審査員に自由な採点を促すためには、「個人の好み」も含めて尊重されるべきだ。番組側も過度な批判を防ぐように工夫しており、視聴者もその意図を理解することが大切だろう。

『THE SECOND』の審査の魅力は、すべての審査員が同じ評価をしないところにもある。今後も番組側の配慮のもと、観客審査員が「自分の感覚」に基づいて素直に評価をくだせる環境が保たれていくことを期待したい。

全体的に高得点だったのに加えてコメントを振っても当たり障りのない無難な意見しか言わないな、という印象はあったかな。まあ無理もない、ここがいまいちと思っていてもそれを明確に言語化して今漫才を終えたばかりの芸人に対して素人が物申すってのはなかなかできることではないと思うしね。

点数を入れてもらった後に審査員の何人かに意見を聞く、というのはいい加減な点数を入れさせないために重要ではあるが、それが逆に保守的な、無難な審査に傾くのは今後の課題かもしれないとちょっと思った。

囲碁将棋の一本目はネタの完成度も高く、会場も爆ウケしていたが、今大会初の1点がついた。その後も囲碁将棋にだけは必ず1点が入っていたので、個人の感覚とはいえこれはもうアンチと言われても仕方ないかと。難しいけど、こういう偏った審査を排除する仕組みは必要だと思う。

番組観覧してきました。

昨年までは放送が長丁場という事もあってお客さんを途中で入れ替えていたそうですが、今年は初めから終わりまで入れ替えなしでした。

審査をする観客ではなかったので、審査を行う観客の後ろで観てましたが、ネタ披露のちCMが入るたびに椅子から立ち上がって身体を伸ばしたり、水分補給をしながらわずかな時間でスタッフに急かされながら点数を押していたので審査をする観客はとてもバタバタしてました。 ノックアウトステージと異なり、生放送で時間により限りがあるので仕方がない部分もありますが…

来年からはもう少しだけ時間にゆとりを持って審査ができるようになればいいかなと思いました。

また、後半になると疲れが出てきていた印象を受けたので、審査をする観客に関しては入れ替え制の方が良かったのかなと併せて感じました。

編集後記

おき編集長
おき編集長

1点=おもしろくなかった という表現だと1点って言いづらいですよね、心理的に。面白くないって事はないと思うから(笑)

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