iPhoneが提供する新サービスにより、携帯電話の電波が届かない場所でも緊急通報が可能になります。地震やその他の災害で通信が途絶えた際、または電波の届かないエリアにいる場合でも、110番や119番への緊急通話が行えるようになります。
山奥で電話が通じなくても空が見えていれば、緊急通報ができるようになります
一部のiPhoneモデルでは、本日より電波の届かない場所で119番への通話を試みると、
「衛星経由で送信を試してください」
という指示が表示され、健康状態に関する質問が出されます。これに対する回答は衛星を介して専門のリレーセンターへと送られ、そこから警察や救急サービスへ連絡が行われるシステムです。衛星通信は以前、能登半島地震の際にもスペースXのスターリンクを利用するなど、緊急時の対応手段としての利用が拡がっています。
専門家の反応は?
iPhone 14とiPhone 15の全モデルが衛星通信に対応しており、日本ではiOS 17.6にアップデートすることで機能の案内が表示され、「緊急SOS」に項目が追加されました。また緊急通報以外でもiPhoneの「探す」機能で自分の位置情報を発信できるようです。
衛星と通信するには、携帯やWi-Fiの電波が届かず、上空に雲など遮るものがないこと、といった条件が挙げられています。つながれば専門スタッフがいるセンターとメッセージのやりとりが可能になり、すでに海外では人命救助に使われた事例があるようです。
iOSにはデモ機能が用意されており、緊急通報をすることなく、実際に衛星と通信する機能だけを試せるようになっています。携帯が圏外になると予想される場所に行く際には試しておく価値はありそうです。
日本でもついにiPhoneが衛星との直接通信に対応。ただし、SOSなど緊急メッセージの送信に限られます。日本では各キャリアとも人口カバー率99.9%以上を誇り、どこでも繋がる印象ですが、山間部や海上など繋がらないところもあります。過去には電波が繋がらず、命を落とした事故も多数ありました。こうした事故にあわないよう、多くの人に覚えてもらいたい機能です。
ちなみにKDDIはスターリンクと組んで年内にもスマホと衛星との直接通信を提供する予定ですし、楽天モバイルも2026年のサービス開始を目指しています。 数年中にはスマホと衛星の直接通信は一般的なサービスになりそうです。
本機能を試したところ、衛星通信を利用するための手順や時間を一度体験しておく必要を感じました。デモ機能で体験できるので、平時に試しておくと、緊急時にも安心です。
iOSを17.6にアップデートし、「設定」から「緊急SOS」を開き、「デモを試す」で体験できます。iPhone 14、iPhone 14 Pro、iPhone 15、iPhone 15 Proをお持ちの方のみです。
ネットの反応は?
この機能により救える命は確実に増えると思うので素晴らしいことだと思います。Androidの方でも是非とも導入して欲しいシステムですね。
かつては、山奥等で遭難事故が起こってしまう時は、そもそも携帯は使い物にならず、時間と照らし合わせて太陽の位置から方角を見出だしそれに向かって進むか、山頂等の幅が狭いところに向かって進むか等の古典的な方法でしか助かる可能性を作ることが出来なかったと思います。しかし、これを機に携帯から助けを求められるようになれば、それらを知らない人や子供が山に入ったとしても助かる可能性が出てくると思うので、救える数は大幅に増えるのではないのでしょうか。
また、災害等で都心等でも電波が繋がらなく可能性も十分に考えられるため、今後起こると言われている首都直下地震や南海トラフ地震等でもこの機能は大いに活躍すると思います。
このサービスがどれだけの命を救うことになるのか想像がつかないですね。遭難や災害時連絡手段がないというのは生存に直結するくらいの危機。ましてや山道などなんの手がかりもない中人を見つけ出すのがどれだけ大変な事か。救助ヘリが真下にいる遭難者を見つけきれず置き去りにされ結果死亡した事故などもあるくらいなので、そういう事故が減るいいサービスだと思う。
どんどん技術が進むなぁ
有る様で今まで無かったサービスですね。 カメラ機能などスマートフォンの進化は続きますが、基本的な機能としての電話をするという今回の様なサービスが、本来有るべき機能の進化なのかもしれませんね。
この機能で今後緊急時に救われる命が増える事を願うばかりです。
編集後記
ありそうでなかった機能。緊急時に使える機能の進化は皆が知ってほしい機能ですね。
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